ファッションオルタナティブロック

物にも魂が宿るのはご存知だろうか。
前に100円ショップで五百円のぬいぐるみを買った。ドン・キホーテのペンギンに似てるので通称・ペンちゃんと兄嫁が名付けている。ペンちゃんは甥っ子に「ぼくを見て〜」と話しかけて、兄嫁に取り憑いたヤクザから毎晩甥っ子を守っている。ペンちゃんは青いが、最近灰色の弟分も駆けつけた。っていうか私が買った。あいつら五百円のくせに世界の果てまでかわいいんだよ。ペンちゃんズは今日も兄夫婦の安全を守る。心配事といえば、ペンちゃんズが甥っ子の友達に盗られる場合と、ペンちゃんの青兄貴の綿が少し減っていることだ。兄がなんとかしてくれるはず。

私の好きな小説で乙一の「BLUE」というのがある。私もブルーのような人生にはできなくても、ブルーのような信念を抱いていたいと思いながら中学まで生きてきた。

ファッションについてだが、つまり、服にも意思がある。この間西海岸という古着屋を冷やかしに入ったら、緑と白のニットが目立っていて、手に取ったら気に入られた。「ねえ!!!あなたわたしを買うよね!!!似合うもんね!!!」と威圧されて、そこに通りがかったロシア人の女の人が私とニットを見て苦笑した。そのニットは姉妹がいて、白黒とか茶色とかあったみたいで、昨日ビビンバ屋でビビンバ食ってたら茶色に会った。誰にでもそういうこと言うんだと思う。4180円だから。

好きなブランドがあり名前はナイショにしておくが、マルイの四階にあって、店員さんがめちゃくちゃエリートなのだが、そこでアウターを冷やかしてたら白地に水色のチェックが入った半額があって、鏡で合わせたら「……買って!」と言われた。15000円だからうれしかったしニヤニヤしながら買った。これは雑巾になるまで着たいと思う。店員さんがエリートなのでバカでかい尻も入るキュロットスカートを買うことができた。

ユニクロも好きだが、最近ユニクロでこれだ!みたいな一張羅は見つからない。ジーユーのほうがあるかもしれない。でもユニクロは安くならない定番商品ばかり買って馬鹿だなあと思ってしまう。ユニクロはフィット感がエロいトップスばかり売っていてボトムスは私のバカでかい尻を網羅しない。そこでしまむらにたどり着くのだが、さっきしまむらに行ったら消費されまくって残り滓くらいしかなかった。

福岡といえば天神コア・VIVRE・イムズだったのだが今全部瓦解して天神ビッグバンが開発されている。今福岡では博多が頑張らないと服が買えなくなってしまう。さっきマルイで大村学園がポップアップショップをやっていたが、そこで6千円で一点物の青空の愛情が売られていたがお呼びでなかった。買えたけど、他のかわい子ちゃんがいいらしい。私も似合ってないなと自覚しているので、買わなくてよかったと思う。

洋服を買う際、自分が何を心地よいと思ってるのかを自覚する。その訓練で鍛えられると、洋服側からの声がきこえてくる。私の検索履歴は男で、洋服の楽しみを私よりは自覚できない人生だからそんな声わかんないよと言うけれど、ちょっと待ってくださいね。世の中は変わります。男の人がイヤリングをつける時代がすぐそこにあります。もう来てますか?私はそんな友達がいないからわかんないけど、京大界隈がイヤリングをつけたら勝訴です。きっと私が買ったような服をあなたも着ます。っていうか着てるだろ。POU DOU DOUのひよこちゃんパンツ返せ(多分もう入らないくらいパフェ食ってるので、返さなくていいです)