見出し画像

【高次脳機能障害とはなんぞや】

高次脳機能障害をご存知ですか。
宮崎県で、こんな取り組みが開始されるということを知りました。

毎日新聞


記事概要

●高次脳機能障害がテーマ

●適切な治療環境構築のため、宮崎県が初めて実態調査に臨む

●高次脳機能障害のケース例について



高次脳機能障害とは

次のような理由で、脳に何らかの異常が起こる障害です。

●頭に直接強い刺激を受ける

●脳梗塞など、脳内の疾患が起こる

精神科には度々、高次脳機能障害の方が入院してくるのですが、脳はホントにコワイものだと思います。

脳が傷ついた際の症状は様々。
認知症によく似た様子を見せる人もいますが、そればかりではありません。





脳が害される部分によって症状が違う

高次脳機能障害は、脳に異常が起きることによって起こる障害。
その障害が起きた脳の場所の違いで、次のように症状に個性が生まれます。
症状が出てくるタイミングも一律ではありません。

●言葉がうまく話せない

●言葉がうまく浮かばない

●気持ちが不安定

●記憶力が衰える

などなど

この中で、特に気持ちや記憶力の支障が大きい方が、精神科に入院することが多いと思います。


高次脳機能障害の治療

脳は、現代においては未知の存在。
ですから、明確な治療法は無く、処方とリハビリで回復を目指すんですね。

薬は高次脳機能障害を治すものというよりは、気分を安定させたり、よく眠るようにさせたりするためのものです。

精神疾患とはまたメカニズムが違いますから、眠れない、人が変わったようだなどの様子が見られても、精神疾患と同じ治療で良くなるというものでもないようです。




医療制度的な制約

医療はなんでもそうですが「診療報酬」という制度で、医療処置や期限などの定めがあります。

リハビリもしかり。
●治療開始から○日まで
●リハビリ開始から○日まで

など、「診療報酬」として対処可能な期間が決められているんですね。

その範囲内で、傷などの受傷箇所を修復し、リハビリに励みます。
医療関係者も期限を逆算しながら必死です。

もちろん、その期間にこだわらず診てくれる病院もありますが、イレギュラーなものだと思います。

人なので、回復の過程は様々です。
上の範囲内で思うような結果が得られないこともありますが、かと言ってどこまでやればどこまで回復するかということも未知数な障害でしょうから、治療する側・される側ともに悩ましい時間を過ごすことも珍しくないと思います。



頭部の価値

頭は、とにかく大切。
傷をつけると修復がなかなか難しい場所ですし、高次脳機能障害のように時間差で症状を見せることも珍しくありません。

暴力、格闘技、事故、スポーツなどなど、頭を痛める機会は日常にたくさんありますし、脳内で突然発症する病気もあります。

冒頭記事のような取り組みを通して、効率的なシステムづくりなどができることを期待したいですね。
頭は大事に扱いたいものだと思うのでした..(´-`).。oO


オンライン相談室
ぱれぱれ

インスタはこちら