【グループホーム設置の争点?】
障害者が暮らすグループホーム。
そのグループホームに関して、こんな審議が行われているようです。
今日は、障害者のためのグループホームのお話。
グループホームとは
障害を持つ人が、複数名で共同生活を行う住居のことです。
イメージは、会社の寮でしょうか。
寮は、マンションなど住む環境は大元の管理者(企業など)が管轄し、管理人さんがいて(いるとしましょう)、各々の部屋で従業員が暮らしますよね。
そんなイメージ。
寮のように一人一部屋を用意することもあれば、シェアハウスのように共同空間を持ちながら個々の部屋を持つこともあります。
高齢者と異なり、生活は自分の力で行います。
その中で、社会制度の利用や金銭管理、服薬管理など、本人のウイークポイントとするものを、グループホームの管理者(専門職)が支えます。
グループホームの実際の運営
地方では一軒家をシェアハウス的に使うことも多いかもしれませんが、「マンションの一部を借りる」ことも珍しくありません。
つまり、障害を持たずに一般的な契約をするケースと、グループホームの団体が数部屋借り上げるケースが共存するということ。
私たちが普段の生活の中で賃貸マンションを契約したら、その一室がグループホームとして利用されている…という出会いは溢れているんですね。
今回の争点
グループホームは、一般的な住居と別の基準が設けられます。
カーテンは耐熱性ものを使用するとか、
ガスコンロではなくIHのみ可など。
今回の争点は、そのような点が注目されたようです。つまり、
「グループホームって福祉施設だから、マンションとしての基準が厳しくなっちゃう=お金がかかる」
「だからグループホームを認めるわけにいかない」
…ということ。
グループホームは障害者の暮らす「家」ではあるけれども、その他の施設と同様に「福祉施設」であるととらえる発想です。
ただ、今回の件は、数十年も居住してきたのに揉めることになってしまいました。
マンションの管理組合がグループホームの存在を知らなかったのだとか。
法人としてグループホーム設営の際には大家さんや管理者と協議をするでしょうから、法人がそれを怠ったのか、それとも管理組合の中で情報共有がおろそかだったのか…どんな背景があるのか気になりますね。
他の問題の可能性?
偏見問題
グループホームは、前述の通り、普通のマンションの一部を借りて運営することもあります。
そこでポイントとなるのが、大家さんの意向。
大家さん次第では、どんなに空室が多くとも受け入れないこともあると聞きます。
一方、大家さんなどの受け入れが進めばグループホームの開設は比較的円滑に進むもの。
ところが、一般の人たちの中には、障害者が近所に住まうということに抵抗を感じる人がいます。
大家さんが了承しても住民が反対することもあるんですね。
今回の争点は「住居としての基準」がもっぱらの争点ですが、このような偏見で苦しむことも珍しくありません。
…と、いろいろ考えさせられるテーマなので、建設的な解決を期待するばかりなのでした。
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