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【名前が変わった病気の名前?】

これまで「障害」と呼ばれていた疾患たちが、「●●症」に変わったものがあります。
数年前、DSMというアメリカ発の精神科診断基準が更新されたんですが、そのときに多くの疾患名が変わったんです。

今日は、障害→症と変化を遂げたものにどんな例があるのか見てみたいと思います。


障害→症に名前が変わった例

パニック症     (旧:パニック障害)
全般不安症     (旧:全般性不安障害)
社交不安症     (旧:社交不安障害)
強迫症       (旧:強迫性障害)
自閉スペクトラム症 (旧:自閉スペクトラム障害)
注意欠如・多動症  (旧:注意欠陥・多動性障害)

不安障害圏と、子どもの関わりが多い発達障害圏で名前が変わりましたね。
わかりやすく、差別意識を持ちにくいものになるように工夫されたようです。

名前から得るイメージ

「障害」が「一生治らない」というイメージを持たせてしまうことから「症」にするという動きがあったようですが、障害と症でどんなイメージの違いがありますか…?
これには、いろいろな意見がありそうですよね…。

疾患の名前は海外発なので、日本語に翻訳するのが殊の外難しいようなのです。

精神分裂病が統合失調症に変わったように、名前が変わると印象も変わるので、こういう試みは絶えず続けた方が良いのだろうなと思いますが、名前を変えるよりも根本的に大切なことは、正しい知識を広めることなんだろうなぁと思っています。
名前を変えたくらいでは根付いた偏見は拭えないですから、名前の変更に加えて、情報を発信し続けることが必要なんだろうと思うのでした。


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