見出し画像

【自閉症に治療薬?】

自閉症の薬ができそうです。


自閉症

聞いたことありますよね。
○○という知識にずば抜けている人やピアノの一発弾きする人など、時折その言葉を耳にするかと思います。

自閉スペクトラム症というのは、自閉症性障害やアスペルガー障害、広汎性発達障害などを総称した名前のことです。


“アンバランス”の個性

人は、ある程度「中庸」の能力を持って生まれてきます。
身長も、足の速さも、体の抵抗力もIQも、多すぎず少なすぎず、生きていくために必要な範囲内におさまるように生まれることが大半です。

発達障害(自閉スペクトラム症)の人は、ところが、その中庸にアンバランスが見られる個性を持って生まれてきます。
・目で覚えることが苦手
・耳から覚えることが苦手
・計算はできても漢字が読めない
・集中力が桁外れにある
・音感がずば抜けている
などなど、挙げればキリがないくらい、一部分で「突出した個性」があります。


コミュニケーションのアンバランス

自閉スペクトラム症の人は、コミュニケーションの「中庸」がなかなか取りにくいというアンバランスを持つことがあります。

・人と目を合わせて会話しにくい
・嬉しい悲しいなどの表情が出にくい
・相手の想いが共感しにくい
・興味があるものと無いものが明確で、あるものには滅法固執する
などなど。

思いやりがない人だとか、頑固な人だとか、そういうことではなく、そもそもそういう指標の概念を持ちえず生まれ出でたのだと解釈しています。
いいとかわるいとかではなくて。

多くの人は思いやりや柔軟性などのコミュニケーション指標を持って生まれてきているので、注意されれば自分を改善しようとできますよね。
改善のための方向性はわかっているからです。

自閉スペクトラム症は、ところが、指標そのものが無かったり弱かったりするので、ガミガミ注意しても治せません。
体験的にスキルを獲得するなどの試みが求められます。

自閉症の治療薬??

自閉スペクトラム症の個性を、薬の力で方向修正をねらう試み。

自閉症の治療薬として発表された「改良型オキシトシン経鼻スプレー」は、人間社会に必要なコミュニケーション能力を上げるための成分を体に取り入れる薬のようです。
その成分が、

オキシトシン

これは、
・人間が皆持っているホルモン
・人との関係性を豊かにさせる効果が期待されているホルモン
です。

経鼻スプレーとは点鼻薬のことですから、シュッと鼻に入れるだけですね。簡単だぁ



治療というか個性の味付け

自閉症の治療薬は、体の病気の治療薬とはニュアンスが違うなぁと感じます。
何か悪い根源をやっつけて治すものではなく、本来の個性にちょっと味変させる薬かなと、思いました。

発達障害はおかしいのでも病気でもなんでもなく、ちょっと生きづらさを感じる個性のこと。
人間として生きるためには、やっぱり必要な社会スキルがあるので、それを得て、自分の個性を強い味方にできるとイイなと思うのでした。

オンライン相談室
ぱれぱれ