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【うっかりやりがちな、ドクターショッピング】

ドクターショッピングをメンタルヘルスの視点で考えてみます。
お医者さんを複数箇所に渡って受診し続け、主治医が定まらないことを言います。
確かに、心もとないお医者さんもいると思いますが、どうも受診先が安定しないと思うときは、受診側の視点を工夫すると効果的なことも。

受診する側の目線で、ドクターショッピングを考えてみます。


ドクターショッピングの例

一例として、次のような流れで医療機関を転々とします。

●1つ目の医療機関
話をあまり聞いてくれなくて、信用できなかったからもう行かなかった。

●2つ目の医療機関
なんとなく話は聞いてもらったけど、薬ばっかのハナシなのでイヤになった。

●3つ目の医療機関
ちょっと具合悪いと伝えたら、すぐに薬を増やされるのでやめた。

お医者さんとの相性が悪いためにこのような流れになったのだと思いますが、このようなときは「自分に合わない」「お医者さんが積極的ではないから悪い」など自分の"ものさし"で考えていることがあります。


お医者さんを変える前にできること

以前のnoteでもお話ししたように、メンタルヘルスの症状には指標が無いので、医師とのコミュニケーションがとても大切。
たしかに、愛想のない医者もいるし、説明の下手な医者もいるんですよね。
とはいえ、患者さんを悪くしてやろうなんて考える医療者は、まずいないので、患者側から医療者に関心を持つのも有効です。

例えば、次のように自分の気持ちや考え方を見直すと、自分の視点が変るきっかけになるかもしれません。

●あまり話を聞いてくれないと感じたとき
・自分のわからないことをちゃんと相手に尋ねたかな?
・口頭では話がまとまりにくいから、メモを使って自分の意思を伝えた?

●薬の話ばかりされると感じたとき
・お医者さんは、自分の体のために薬の説明に必死だったのでは。
・自分が聞きたいことをしっかり質問したっけ?

●簡単に薬を増やされると感じたとき
・薬ばかり増やされる不信感を医者に伝えた?
・うまく聞けなかったら、看護師やソーシャルワーカーなどに相談したかな?


治してもらう側がこんなに気を使うの?

これは、医者が相手だから特別にやっていることでもないと思います。
普通の人間関係でも押したり引いたりしながら仲良くなりますよね。
医者は白衣を着てちょっと威圧感覚えますし、接客業のようにトーク技術などを学んだ人たちではないので、存外素っ気なく見えることが多いと思います。
親しみやすさという指標ではアドバンテージが低いのがお医者さんでもあるので、それを知っているだけでも気持ちが変わるのではないかなと思います。

コミュニケーションは、相手を鏡のようにして自分の内面が現れることがあります。ちょっと自分の見方を工夫するだけで、良いご縁に巡り合えるかもしれません^^

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ぱれぱれ