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【教科書改訂*精神疾患の説明登場!?】

児童生徒の学びに欠かせないものが教科書ですが、今年から使われる教科書に精神疾患の説明が記載されるようになったそうなのです。

Yahoo!ニュース

これは、実に40年ぶりのことだとか。
てっきり、日本にこのような学習は無いものだと思っていましたが、1981年までは有名どころの精神障害に関しては教科書に説明があったようですね。
指導要領の改訂により、1982年に教科書から削除され、今に至っていたとのこと。



精神疾患の教科書復活
理由は「知ること」

近年、若年層の自殺者が増えていること、さらにその背景にはうつ病などの精神疾患があることが、教科書復活の理由の一つであるようです。

学生期の自殺者数が、2020年に前年を大きく増加しました。
人がつらいと思うとき、なぜ自殺を考えるのか、その背景にはどのようなこころの機序があるのかなど、カラクリを知るだけでも突発的な行動をブレーキする助けにはなるでしょうから、学びは命を守るためにも欠かせないものだと思います。

加えて、精神疾患は若年で現れるものが多いという事実も加味しているとか。
統合失調症は代表的ですね。15歳ころから病態が明確にわかるようになり、10代後半から20代にかけて症状を表す方が多いですね。
その他、社交不安障害も学生期に多く見られるでしょうし、摂食障害は10代から20代の早いころに問題化しやすいものです。

「子どもだから他人事」ではないのが、精神科の疾患。
何事も、知識を得るということは、個人的な思い込みを修正したり、予防や対処に取り組んだりする助けになります。



教育現場でメンタルヘルスを
教えるということは

教員がメンタルヘルスを理解するステップも必要なのだろうなと思います。
冒頭の記事によると、「プライベートなことであるから踏み込んでほしくない生徒もいるだろう」「精神疾患はストレスの延長線なのだろうか?」などの声が現場で上がっているとのこと。
教員がまずはメンタルヘルスの学びの意味を抑えることが大切なのだろうなと感じました。

精神障害の学びを伝えることは、"プライベートだから踏み込んでほしくない"ではなく、"身体の病気に何があるのか"ということや、"人の生理現象にどのようなものがあるか"などを教える過程と同じだと思います。
だれかに個別にフォーカスを当てて考えるのではなく、一般的な知識として広く理解しようとする試みです。
メンタルヘルスの問題は、このような特別視が無意識のうちに起こりやすい点が気をつけたところ。

加えて、精神疾患はすべてがストレスの延長線上にあるものでもありませんので、以上のことを考えると、教員の学びを深めるか、外部から講師を招くか、何らかの対処も必要になるのかもしれないなぁと感じました。



学びの機会を持つことの有益さ

"精神病は思春期に発症する"と、断言することは難しいと思いますが、理解が柔軟な早い段階で学びを得ることには大きな意義があると思います。

最近ではヤングケアラーの話題が取り上げられることも多いですから、そのような社会現象と一緒に学びを深められることが理想的だろうと思うのでした。


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