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台北でひとり

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2018年7月2日(月)から 7月6日(金)まで、台北でひとり。その日記です。バックパッカーでもなければ社交性もない、台湾語はもちろん英語もしゃべれないぼくですが、いまのところ楽…
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#写真

台北でひとり ⑧ 『なぜアートを売りたいの?』

「台湾に行ったらT氏に会うといいよ。」 そんな風に言われたのは去年。事前にT氏に連絡したけれど、今回ぼくが周遊する台北とは離れた『高雄』という街が彼の拠点。台北と高雄では新幹線で1時間半の距離。東京から名古屋までの時間。ということで今回は諦めていたのだけれど、2日目の真夜中3時くらいかな、ふと思い立って、 「明日会わない?」 と連絡してみる。ひととの出会いこそ旅である。すると即答で「いいね」と返ってくる。どんな手を使っても時間を作るから高雄に来なよ。と。 台湾の新幹線

台北でひとり ⑥ 『何をやっているんだ俺は』

次に向かったのは『寶蔵巌国際芸術村』。昔は200世帯、400人くらいが住んでいたという川辺の村が、今では空き家を使ってアーティストインレジデンス(作家がその土地に暮らしながら制作を行える場所)になっています。もちろんまだ村のひとも住んでいるので立ち入り禁止の居住エリアもあり。知らずに入ってしまったものでそうそうに警備員さんに怒られるなど。 写真ではなかなか伝わりづらいのですが、石造りの古い家屋がかなり密集し、入り組んでいます。 時々、家屋と家屋のあいだに石段があったり、こ

台北でひとり ⑤ 『長澤まさみが好きだ』

2日目。友人に紹介してもらった写真家の展示を見に『臥龍貳玖』というオルタナティブスペースへ。100年以上も前からある大学かなんかの施設の跡地をそのままアート空間にしたという感じ。リノベーションとかではなく。 入口の雰囲気 建物 キョンシーとか出てきそうな感じ。 中もレンガ作り。薄赤い空間にモノクロームの写真が鮮烈。まぶしいくらい。 写真家のパーソナリティもステータスも作品のコンセプトも会場のストーリーもあまりわかってない状態で作品を見るという機会がなかなかないので、

台北でひとり ③ 『おれは現地の住民なんだっ!』

もう知ってるひとも多いと思いますが、台湾には『夜市』という文化があります。夕方くらいから路上にたくさんの屋台が現れて街中がフードコートと化します。東京23区で例えるのであれば、渋谷の宮下坂が夕方になると急に歩行者天国になり、屋台で溢れかえるくらいの規模感が平均だとして、中目黒の目黒川沿いでも長い夜市がはじまり、同時刻に吉祥寺のパルコの前、錦糸町の駅前、大きいので言えば秋葉原あたりの電気街(つまり PARK GALLERY 有する末広町)がまるっとぜんぶ巨大な屋台村になるイ