見出し画像

行きは酔々、帰りは怖い

一昨日の晩、酔いに任せて蓮についてのあんまり良くない記事を出したのですが……

いや、ちょっと反応多すぎるか。
僕は絵の1000いいねですら結構ビクビクしてるのに思想が絡むnoteでこの広がり方は圧倒的に恐怖が先に来てしまいます。怖すぎるので消しちゃいました、ツイート。
「いいね」を額面通りに受け取ってはいけないよ。幼少の折からおばあちゃんにそう言い聞かされて育ちましたのでネットリテラシーに自信はあります。この数字は、それだけの数の人が、更に倍の数の目が、こちらをジッと監視し値踏みしているんだということ。
まぁ僕自身に対しては仮に何を思われても最悪いいんだけど、内容が内容だからねえ。このときはまだ吹けば消えるような小さな種火だったけど、放置してたら界隈に対して悪影響というか、まるで恩を仇で返すことになりかねない気がしたんだ。

ああいや別に種火とか言ってますけど全然炎上なんかはしてないし攻撃的な意見も目にはしてなくて、引用やリツイートでは単純にたくさんの共感と同意の声を頂いていました。言っちゃえば当社比で随分と注目を浴びた記事です。それ自体は喜ばしいこと。僕がポジティブに受け取れる人間ならそこで万々歳だったのですが、「分かる!」とか「いい記事だ」という本来すごく嬉しくてありがたいはずの感想が続々と届くのを見ていると、ある閾値を越えてからはそれがどんどん怖さに変わってきて。

わがままで本当にごめん。でも、だって僕はこれがいい記事のつもりは一切なかったから。ただの叩きと取られないよう言葉選びに気をつけてはいたけど、それでも圧倒的にネガティブなベクトルの記事。大好きなコンテンツに対してです。これを抱えたまま進むのは嫌だなぁと思って荷物をよいしょとその場に置いただけのような、そんな極めて自己都合的な行為。
そりゃまぁ僕ら同じものを観測し経験し愛でているわけだから、そこに共感が発生するのは全くもって不思議なことではないと理解しています。
↓実際記事中にもこんなこと書いてるし。

当時の自分も一応こういうことになる懸念は多少あったことが伺えますが、普段の記事は勝手知ったるFFとか、感覚的に精々その1,2軒となりぐらいの範囲にしか届かないから油断してました。(いつも拡散してくれてるひとたちは本当にありがとうだよ。)

目と手の届く範囲でならそういう勿体ないようなお褒めの声はシンプルに嬉しいし次の記事への原動力にいつもなっているのですが、もう何十親等だよというぐらいに遠くの人にまでこれが届いてしまったときに、主張が、意図が、自分の手から離れて独り歩きし始めるようなものすごく不気味な感覚があった。別の言い方をするとチラ裏のつもりだった言葉や声が、いつの間にか拡声器に乗っちゃっていたようなゾッとする気持ち。更にはその声に予想していなかった数の同意が集まってしまう怖さ。えっ、チラ裏って死語なんですか??
先程も言ったように、同じものを食べた僕たちの思考はある程度似た方向に偏ったりするものです。しかしそれはあくまで似てるだけであって全くの同じものではありません。細かいニュアンス、機微、未来に期待するもの、それらが100%完全一致することはありえません。つまりあの記事は、画像部分に記載の通り「言語化の一助」にはなれど「すべてを代弁」することはできないし、そう在ってはならないのです。
まぁ感想くれた人たちは別にそのような堅苦しくて仰々しい意図はなかったでしょう。こんなものはTLを流れる無数のツイートのひとつに過ぎず、個々人にとっては流し読みで「ああ分かる〜」ぐらいの軽いものだったろうと理解はしているのですが、通知欄にそれらが次々と累積していく立場としてはちょっと耐えられませんでした。これは僕のメンタルが弱くて被害妄想がちなのが悪いだけ。みなさんが感想を言葉にして届けてくれたりしたこと自体は本当にありがたく思ってます。勘違いしないでよね!

しかしもうそれがダメとなるとあなたはなんでnoteを書いて、あまつさえリンクツイートもしてるの?という話になりますよね。それは自分でも度々思います。やっぱりいくら壁打ちのつもりでも言葉って誰かに聞いてもらえてなんぼだし、それなしで続けられるほどのストイックさはありません。
今回に関しては結局のところよくない記事を自分自身「よくないな〜」「でも書いちゃったしな〜」と思いながら投稿したというそういうアンビバレントさというか単純なアホさがすべての元凶ですね。だってこれがハッピーな記事だったならな〜〜んにも難しいこと考えなくてよかったんだもの。

↑まったくもってその通り

今回のことで、僕は評価ファーストでnoteを書いてるわけじゃないんだなって改めて感じました。そう言うとなんだかイイ奴みたいで非常に鼻につくけど、ただただ自分の思考整理や備忘録のためにあるという意味です。それに僕はどの世界でも評価をちゃんと大事にできる人の方がカッコイイと思いますね。数字ばかり見てることは悪い方向に揶揄されがちですが、その数字の動きは実際大衆の心の動きに他ならないのでね。
ただそこに付随する感情は、できるだけ楽しいであってほしい。僕がみんながみらくらぱーく!なんだということでね。まぁこの記事で言い訳したかったのはそんなところです。

せっかく褒めてやったのになんだい、と呆れさせてしまったかもしれません。申し訳ないです。
今後はちゃんと胸を張れるような記事で楽しんでもらえるように努める、というか自分自身がそうしたいと思ってますのでまた見かけたらよろしくご贔屓にしてやってくださいよ。いつも励みになってます、ありがとう。

いじょ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?