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私とギャルと令嬢と

ごきげんよう、ぱるこです。

今回はちょっと、104期4月度Fes×LIVEで生じた僕の心のイヤなやつを吐き出しておこうという趣旨になります。いつもより厳かな始まりを見せたことからもお察しの通り、本日は4年に一度の鬱回です。
読んでくれている人のことを楽しませようという気はこの記事に限っては一切ないので、とりわけ「あたくし今回のFes×LIVEには一欠片の不満もなくってよ!!オーッホッホッホ!!」という愉快なご令嬢の皆様におかれましてはこの時点で御ブラウザバックを奨励する次第でございます。

いやまぁそういう言い方をするとあたかもこちらには不満があるようでどうも居心地が悪いですが、少なくともパフォーマンスや演出は抜群に良かったと思ってますよ。9人による圧巻のステージ。何点満点かは知りませんがとにかく120点って感じです。なんたって卯辰山公園ふれあい広場ステージは僕の一番好きなFes×LIVE会場であり、いくら分別のある大人と言えどもこのテンションの高揚は隠しきれるものではありません。推し曲の謳歌爛漫が披露されることにほんのりと期待していた自分は存在したためそこに幾許かの名残りはありますが、それでもセトリ的に104期のスタートとして最高のものだったと心から思ってます。新入生諸氏の見せ場も多くて普通に、至って冷静に大満足です。

徒町が決めてくれてparuko0126も喜んどります。

 


……ほな結局何が言いたいねん!!!!😡😡😡×4
と十二人の怒れる成人男性に詰め寄られているのを画面越しにも感じます。Blooming with 〇〇〇の正体ってこれだったんだ。
まぁまぁそんなこと言ってあなたもはじめから分かってるでしょ?そう、このFes×LIVEで最も取り沙汰すべきはやはり伝統曲の改変でしょうとも。
言葉の定義としてあまり正しい気はしませんが、いわゆる104期verをここでは便宜上Remixと呼びますね。便利なので。便利な感じで宜しく申し上げます、略して便宜上です。下界の無知な庶民どもにも教えてさしあげてください。

さてTLを見ていると、このRemixについては努めて肯定的に受け入れようという人や、大好きな曲が形を変えることに気持ちが追いつかない人など様々かと思います。どちらの感情にせよ、皆なんというか一筋縄では整理のつかない思いがあるように見受けられます。3曲とも元々が大人気で思い入れもありますからねぇ。あなたはどうでしたか? 
僕の現状を極めて正直に綴るならば「それが蓮のやりたいことならまぁ……」ってテンション感です。先程の問いに照らせばかなり後者寄りでしょうね。別にこの世から103期verが消失するわけでもないので駄々こねには至ってませんが、ちょっと手段と目的が入れ替わっちゃってるのでは?という点が個人的には気になりました。「受け継がれていくってこういうことですよ〜!」を分かりやすく表現しようとするあまり、不必要に過剰なアレンジをしているなぁというのが率直な感想。

先に悪い点をはっきり言っておこうと思うのですが、この手のRemixというものはクオリティの観点でどうしたって原曲を越えることはないというのが僕の持論です。強い言葉を使ってしまいドキドキしています。しかし理由は簡単で、そもそもここで言う原曲というのはその道のプロが技術・感性・ノウハウの髄を尽くした結果に出力された音楽的に最も優れている形であるはずだからです。これは僕がプロというものをかなり信頼(いっそ盲信)しているが故の考え方という自覚はありますのでご安心ください。
まぁ楽曲の評価なんてものはミクロ的には個々人がどう受け取るかでしかないので「あーしはコッチのもすき」という理解のあるギャルを心に飼っている方は是非その子を大切に養ってあげてほしいのですが、僕が言いたいのはもうちょっとマクロで理屈ファーストな話です。

とりわけ今回のようなBPM変更はクオリティへの影響が甚大だと思っていて、時間あたりの歌詞の密度というのはやはり原曲時点である程度計算されたものと言いますか、ヒトの耳にとって自然に聴こえるテンポ・聴き心地のよい間隔に調整されているはずなんですね。それを音数はそのままなのに速度だけ大胆に変更してしまえば綻びは確実に発生します。すごく忙しなくて聴き疲れたり、あるいは一音一音が間延びしていてノリきれなかったり。その証拠というと大袈裟ですが、僕と同じような意見の人であってもライブ後に流れていたinstに関しては「あら、悪くないですわね 」と感じませんでした?ご令嬢まだ居たんですか。
このBPMの話は「103期verに聴き馴染んでいるから」という我々の事情は実はたぶんそこまで重要でなく、初見の人であっても音楽的な違和感が発生してるんじゃないかな。友達がいる人は是非確認してみてくださいね。僕にはいないので、ちょっとその辺のベンチで横になってます。

まぁそれこそプロの仕事に対して素人が何をペラペラ語っとんねんというツッコミは承知のうえです。ペラペラなのは完全にこちらの落ち度だとして、そう、先述の通り僕はプロのことを信頼しているのです。いちオタクが気付くことにあちらが気付いてないなんて100%有り得ないし、この記事で挙げた課題点なんて鼻で笑われるようなものであって実際にはずっともっと高度な次元での試行錯誤が行われていることでしょう。
であるにも関わらず、件の3曲は最終的にああいった形で提供された。そこに必ずあるはずの意図とうまく対話ができていないこの現状が、おそらくは僕のモヤモヤポイントなのだと思います。

というわけで、ここからは寄り添いの時間です。みんなでRemixの良いところを出し合っていきましょう。目指せV字回復。

まず伝統というものを言葉の上・シナリオの上だけでなく確かな体験として提供してくれたこと。これ自体はやはり蓮ノ空として通過すべきというか、やらなきゃ勿体ない重要なポイントだったと強く思いますし、実際リアタイしてるときは「おもしれーことしてくれるねぃ!」と感じました。ネガティブな感情だって、言うなれば百生吟子が味わったショックの追体験に他なりません。蓮ノ空は体感型アトラクションだと常々思っていますが、ここまで徹底されると変な笑いが出てきます。
繰り返しになりますが、僕が惜しいなと思っているのは「にしたってやりすぎね」というところです。変えるにしても(それはそれで誰かの地雷は踏むだろうが)歌詞の一部を刷新するとか音飾を変更するとか、それぐらいのささやかな変化だけでもオタクはきっと気付けるし、そこに十分パワーを見出せたと思うんです。極端な成功例としてはKNOTの「行くよ」みたいなことですね。
ああそうだそれも話したかったんだ、KNOT行きすぎ問題。これは共感を得られないのは分かってるというか実際何人かと喋ってもまるっきり同意を得られなかったので「何言ってんだこいつ」と思ってくれて結構なのですが、なんかKNOTって行きすぎじゃないですかね??
僕はたぶん1st千秋楽での100%の不意打ちが心に突き刺さった衝撃、それを風化させたくないんだと思います。もちろんその後も披露の度に会場は大盛り上がりだし、いざ来なかったら僕としても物足りなさを感じることでしょう。間違ってるのは僕だ。 しかしその一方で、KNOTが「行く」度に1stのときのあの爆発的な昂りが時を越えて希釈されてしまうような、そんなどうしようもない感覚は確かに自分の中にあるのです。わからない人には本当に欠片もわからない話だと思います、申し訳ないね。
この気持ちがなんなのかしっかりと向き合った結果、そういえば僕は元々そんな思想だったなということを思い出しました。真に心揺さぶられるものと出会ったとき、それを宝箱に大事にしまって鍵をしておきたくなる性質。もう一度見たときに思ったより心が動かなかったらどうしようという恐怖心。うまく言語化ができないのですが、なんとなくでも伝わってればいいな。
ただ僕はこれを解決する糸口が実は伝統にこそあると期待していて、KNOTが「行く」のは今やサプライズの類ではなく確かな伝統として曲の在り方に組み込まれたんだよ、もうそういうものなんだよと言ってもらえれば幾らか心安らかになるような気がしています。これも微妙なニュアンスすぎて伝わらないかな。でもそういうものなんです。難しいね。

すみません大きくコースアウトしました。Remixの良いところの話でしたね。
これはTLでもちょくちょく見た意見にはなりますが、104期verと103期verを明確な別物(と言ってしまうのは物語に真っ向から逆らってますが……)としてくれたおかげで、かえって103期verが2人だけの変わらない世界として残ること。そして103期verもまた、103期なりに当時アレンジを施したものだったのかもしれないという新たな観点。なんというかいずれも目には見えない嬉しさですが、こういうので救われる人もきっといるだろうなと思います。

あとはまぁ似た感じの話になりますが、Remixに付随する物語というのは相変わらず素晴らしかったなと思います。まだ見れてない人も多いでしょうから具体的なことは言いませんが、各ユニット衣装の104期生URで語られる楽曲への想いはふつうに涙が込み上げそうな内容でした。やはり改変という仕組み概念自体は、自分はなんなら好きなんだと感じます。ただそれが現実的な影響としてイヤホンに現れること、そこに生じる理想とのギャップがこのRemixの件で最も如何ともしがたい点だなぁと思いました。要するにスクールアイドルは完璧でないから楽曲に改変の余地がある、しかし現実にプロが作ったものははじめから完璧だから改変は概ね改悪にしかならない
まぁ……結局何も解決はしてませんが、そんな具合ですかね。あまり寄り添えなかったです。さすがは鬱回。


自分の中の膿を出すという趣旨の記事ですので本当に読み手のことな〜んにも考えてない低品質で低モラルな文章になってしまいました。ああ、こんなもの投稿したこと後悔するんだろうな〜。
それでもここまでがんばって読んでくれた人がいるのだとしたらどうか誤解はしないでほしい。僕はあくまであのFes×LIVE自体は本当に良かったと思ってること。まぁRemixが今回限りの催しなのだとしたらそれは4月度Fes固有の特徴として帰属するわけだからまた相対的な評価は変わってくるかもしれませんが、Remixはもう今後も付き合っていくことになるそういうものと受け止めた上でなら、内容的にとても素晴らしいライブだったとまっすぐ目を見て言えますよ。誰のってそりゃあ、記事タイトルに3つのモンスターボールがあるじゃろ。


さて「ここまでなんかごちゃごちゃ言ってたけど結局全部お前の好みの問題でしかなくね、主語でかくするな」とか思いました?
うん、そう言われてしまえばこのnoteはおしまいかもしれません。というわけでおしまいにします。あーあ。

とっ散らかった果てにどっ散らけの文章でしたが、当記事があなたのRemixに対するモヤのようなモヤモヤを言語化することの一助になってたらいいかなぁと思う次第です。本当にいいか?
はやく〆たい一心で適当なこと言いましたすみません。さっさと寝ますわよ。

いじょ。


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