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お49話・女の子におんぶしてもらいたい男子・勝ち気な剣道女子に肩車してもらった

 つい数か月前までキャバクラ嬢をしていて「私、キャバ嬢のときは、凄い稼いでたのよ」とブイブイトークをするマスミは、小柄で身長150センチくらい。学生時代には剣道部にいたとのことで、いろいろな点で勝ち気な性格だ。
「剣道部かぁ。格闘技やってた人は、足腰強いよね。ボクを肩車できる?」
「女の子は肩車したことあるけど、男の人したことないよ」
「やってみようよ」と促すと、マスミは近くの壁際に、しゃがみこんでくれた。ボクは、この小柄な女の子がボクを肩車で乗せて地面から持ち上げれるだろうか、との不安もあったが、女の子に地面から持ち上げてもらう浮遊感を味わってみたいってのもあり、しゃがみこんでるマスミの上に跨って、ドッカリと座った。
  マスミは最初にひとこと「うぅぅっ」と声を出したあとは無言で立ち上がろうと頑張る。ボクはバランスを崩さないように、マスミの茶髪の頭を両手で、しっかりとにぎった。
 マスミが力を入れて持ち上げてくれてることによる、肩と背中のところの筋肉がコリコリと動くのを、ボクは自分のウラ太ももから股間に感じた。筋肉女子もいいなぁ、と新たな発見。そのまま、すーっとマスミは立ち上がり、肩車の体勢にボクを担ぎ上げてくれた。両手で握ってるマスミの茶髪の頭が、ジワーっと熱くなり、体温が急激に上昇しているのを感じた。
 この体温の上昇は、マスミがボクのために大変な重労働をしてくれてる証、マスミからのプレゼント、とおもうと、両手の手のひらをそのままずーっとマスミの頭に乗せて、手のひらからマスミの暖かみを感じつづけたい、と。
 それにしても、剣道女子マスミの足腰の強さは素晴らしい。これまでのボクの「女性に肩車」経験はすべて、ボクが椅子の上など、ちょっと高い位置に立ったところから上げてもらっていて、よくボクを肩車してくれる女の子たちも「この数十センチがあるかないかは大きい」と言ってた。
 数メートル離れたところに、我々の全身像が映りそうなビル壁ガラスがあったので、そこまで歩いてもらい、我々ふたりの縦長の肩車全身像を映してみた。150センチの女の子の上に169センチの自分が乗ってるアンバランス感にはドキドキ。
 だがそれ以上に萌えたのは、マスミの必死に歯を食いしばってる、その表情。勝ち気な性格の格闘技女子マスミは、ボクを軽々と余裕で担ぎ上げたわけではなく、こんなにツラそうな表情しながら、勝ち気な性格のプライドで、70キロ前後の男を担ぎあげたうえに歩いてるんだと。
 女の子の苦痛の重労働の上で、能天気に快楽を堪能することに萌え感じる性格の悪いボクとしても、マスミのこの歯を食いしばってる表情の上で、自分だけ満面の笑みになることはできず、ちょっと遠慮した笑顔にしてしまった。
 マスミの頭の暖かさを感じる手のひら、マスミの筋肉のコリコリとした動きを感じる股間。あと、肩車では、乗ってるボクの両足ひざ下を、支えてる女の子の背中がわに回すことで、女の子の身体を挟むような形になるわけだが、今回のマスミの肩車では、マスミの身体の小ささを、ボクのひざ下への感触から感じた。これらすべての萌え感触は、マスミのあの、歯を食いしばってる顔によって支えてる、とおもうと、マスミのあのツラそうな顔が愛おしい。

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