見出し画像

【JORDAN】Air Jordan 5 RETROパフォーマンスレビュー

(本レビューはブログ「エントレ」の内容を転記+リライトしたものです)
今回はJordanブランドから展開されているAir Jordan 5 RETROのパフォーマンスレビューをしていきたいと思います。

スラムダンク世代にとっては流川楓が着用していたモデルとしても有名な今作ですがオリジナルの発売は1990年、現在ではオフコートでの着用が目立つモデルでもあります。

有名デザイナーとのコラボでプレ値が10万円以上つくこともある今作ですがバスケで履いてみるとどれくらいパフォーマンスを発揮してくれるのかレビューしていきたいと思います。 

レビュアーがどんな足型でどんな性能を求めているかはコチラをお読みください。 

Air Jordan 5 RETRO

今回レビューするAJ5は元々AJ4のカラーリングにあったホワイトセメントのカラーを落とし込んだもの。

AJ4のホワイトセメントは以前履いていた時期がありちょうどAJ5が欲しい時期に重なって発売されたので購入してしまいました。


元々オフコートでの着用目的で購入しましたが"そういえばバスケで履いたことない"ということでオンコートで3回ほど着用してみることに。

レトロシューズは良く履く方なのでスルーされるかなと思いましたがなぜかAJ5は反応がよく色んな意味で気持ちよくプレイできた1足です。

また、マイケルジョーダンがキャリアハイを記録した時着用していたシューズでもあるのでこれを履けば良いパフォーマンスが発揮できるかも!?

購入モデル基本情報

Color:TECH GREY/BLACK/RED(WHITE CEMENT)

Last:Grobal

Size:29cm(my size)

Insole:Superfeet GREEN

デザイン

AJ5というとオリジナルのFIRE REDが有名でホワイトセメントカラーといえばAJ4が有名です。

その2つが合わさったモデルが今作なのでちょっと通なAJファンが好みそうなデザインだと個人的には思っています。

画像2

とはいえちょっと変化球なカラーリングのせいかヒールはジャンプマンロゴになっていたりオリジナルの加飾とは微妙に異なる点もあるのでこのあたりは個人の好みがでるでしょうか。
ホワイトセメントカラーは普通にオフコートの着用でも合わせやすいのでAJ4やAJ3でも揃えたいなぁ、と思っていたりします。 

サイズ感

アッパーはオールシンセティックレザーとレトロシューズらしい構成なので履き始めは馴染みづらいかな?と思っていたんですが足入れしてみてちょうど良いフィット感に驚き。

全体を良い感じに包んでくれる感覚がかなり気持ちいいです。

前足部~中足部が太すぎないので足が中で遊ぶ感じがなく長さもマイサイズで丁度良い捨て寸。

幅広プレイヤーには少しタイトに感じるかもしれませんがマイサイズで履けない感じではないです。

厚めのタンと平紐のシューレースのおかげもありレースアップした時の全体のロックダウンも良好。

ただ、シューレースを締め上げすぎるとアッパーの形状が崩れてサポートもフィット感も悪くなるタイプのモデルなのでバスケで履きたい場合は基本レースアップの必要ないサイズを選択するのが良いかと。

画像3

ただ、現代では珍しいハイカットなのでくるぶし周りが包まれるのが嫌いなプレイヤーにとってはフィット感は良くても少しプレイしづらいかもしれません。

個人的にはこの部分のパディングも心地良くてかなり好みのフィットです。

耐久性

ソールの周りは壊れやすい部分もなくヘタリに強い構成ですがアッパーがレザーで屈曲に伴いすぐにヘタっていくのでパフォーマンスを維持するのは難しいモデルであると思います。

また、ハイカットなのでプレイ時履き口が擦れるタイプのプレイヤーはここがすぐにボロボロになるかと。

全体的には高耐久なモデルと言えると思います。

ここまでが採点外レビュー項目。

ここから採点対象のレビュー項目になります。

ソール反発力【14/20点】

AJ5は他のAJシリーズと比べて反発力については今一つな性能です。

履いてみると分かりますがどちらかというと衝撃吸収力に重きをおいたセッティング。

画像4

かなり衝撃吸収能力は高いので履いていて足には優しいですがパフォーマンスという点では物足りない。

これはフォアもヒールも同様でヒールは特に沈みます。

レトロシューズのAirユニットなんて硬いもんだろと思っていた自分の固定概念が取り払われた一足となりました。

そのため、体育館よりはストリートコートでのバスケではもっと良い感触になるのかな。

ソール剛性(屈曲復元力)【18/20点】

ソール剛性については中々心地よい力を返してくれるソールとなっています。

そのため、フォア加速する時に割とサポートしてくれます。

ただ、前述したソールの沈み込みが大きいので屈曲復元力は多少殺されている印象。

また、アッパーがすぐにヘタるので最高の状態をキープできるのは2回目の着用まででした。

それでも及第点以上の反発力は発揮してくれたので良かったですが3回目の着用の印象では20点満点中16点ぐらいの復元力です。

フィット調整【20点】

フィットの調整についてはサイズ感の項目で言及した通りシューレースを締め上げすぎるとアッパーの形状が崩れてきて結局うまくフィットしません。

そのため、足入れ時からある程度フィットするサイズで履かないとパフォーマンスには影響ありそうです。

レースホールが複数あるタイプのモデルなので通し方によって多少の調整は効くので調整してみると案外改善する可能性もあります。

画像5

私の場合は元々レースアップしなくても履けるようなサイズで履くのでこの問題は発生しませんでしたがAJ5でバスケしたい方は要注意です。

ちなみに、レースストラップはバスケでは使いづらいのでプレイ時は外してました。

これの正しい使い方未だによくわかってません、、、

グリップ【18/20点】

ソールは接地部分はトランスルーセントラバーでヘリンボーンパターンを採用。

安定感のあるパターンを採用していることもありグリップは前後左右とも結構優秀です。

画像6

時々スキール音をさせながら滑ることはありますが荷重がしっかりかかっていれば滑ることはなく時々ソールを拭いてやれば全く問題なし。

気になるとすればフォア加速で接地するつま先部分はソリッドラバーでトランスルーセントの部分とは粘度が異なるので同じ感覚で乗ると違和感がでることがある点。

滑るわけではありませんが接地の仕方でグリップの感触が変わるのは気を付けておきたいところです。

ストリートコートでも十分バスケできるグリップ力なのでオフコートで着用するようになってからもストリートバスケで時々使っています。

オフコートで何度も着用した後なのでクリアソールが黄ばみやすいのが惜しい点ですが。

接地感【8/10点】

接地感については良好な部類に入るモデルかと思います。

ソールがフラットなこともあり接地感が薄くてプレイしづらいということはないモデルかと。

左右の切り返しや細かいステップの時に地面を捉えやすい方だと思うので見た目の重厚さに騙される方は多いのでは。

ヒールの掴み(踵の抜け感)【8/10点】

ヒールの掴みは純正インソールだと若干心許ない感じ。

パディングはすごいしっかり入ってるんですが肝心の踵周りのスペースが大きいのでどれだけシューレースを締めても踵自体はピタッと抑えられない感じ。

画像7

Superfeetを入れてみるとかなり改善するのでバスケで使おうと思う方はヒールサポートのあるインソールに交換するのがオススメです。

基本はハイカットで全体のパディングもしっかりしてるのでレースアップしてしまえばプレイ中不満になるほど踵がぶれることはないかと思います。

総評

NBAでもAJ5を着用する選手は今でも結構いますが実際に履いてみるとかなり快適にプレイできるモデルだと思います。

とにかく高反発力!というプレイヤーにはもう一歩な部分もありますがトータルの性能で見れば現代モデルにも劣らずプレイできるモデルではと思います。

なによりデザイン的に履いていてテンションがあがるモデルなのでそれだけで気持ちよくプレイできたりします。

定期的に色々なカラーで復刻しているので気になる方は一度着用してみると面白いですよ。

画像8


サポートいただいた費用は今後の情報発信のために利用させていただきます。