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【NIKE】Zoom Lebron3 QSパフォーマンスレビュー

(本レビューはブログ「エントレ」の内容を転記+リライトしたものです)
今回はNIKEから発売されたのLebron3のパフォーマンスレビューをしていきたいと思います。

この記事作成時点で17まで発売されているLebronですが今も昔も外観のいかつさではトップクラスのシリーズだと思います。

そんなLebronも徐々に古いモデルの復刻が始まっていてLebronシリーズのほとんどを履いてきた身としては改めて履くいい機会だということで購入せずにはいられませんでした。

Lebron3を履いていた当時は高校生でモデルの性能の高さは実感しつつも上手く乗りこなせてなかった印象があるので今回のレトロ購入ではそれも思い出しながら楽しむことができました。

そもそも人を選ぶシリーズかつレトロモデルの今作のレビュー需要がどれほどかわかりませんが楽しんでいただければと思います。

Zoom Lebron3 QS

今回レビューするLebron3はオリジナルは2005年に発売され当時履いていたのは初期展開カラーのHOME WHITE/BLACK VARSITYCRIMSONでした。

レザーをふんだんに使用したモデルなので見た目の重厚感通り重量もかなりあり日本人受けしない仕様でした。

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当時はLebronのファンになりつつありNBAをどっぷり見始めた時期でもあったのでミーハーだった私は周りが軽量モデルのゲルバーストやウェーブホープを履いている中でLebronを選択しました。

当時高校生で身長は175cm、体重は75㎏程度だったので明らかにLebron3のゴツさが勝っていましたが不思議と試合でのパフォーマンスは良かった記憶があります。

そんな思い出があるモデルのレトロである今作を詳しく見ていきたいと思います。 

購入モデル基本情報

Color:BLACK/BLACK-METALLIC GOLD

Last:Grobal

Size:29cm(my size)

Insole:SIDAS Action 3D

デザイン

外観はとにもかくにもゴツい、この一言に尽きます。

オリジナルで履いていたカラーはオールレザーの仕様でしたがこのモデルは強度の必要な部分以外はスエードの仕様に変更されています。

オールレザーに比べると多少柔らかい印象かなと思いきや各所にちりばめられたゴールドのシューレースやSWOOSHの縁取りがゴツさをむしろ強調している印象です。

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ヒールを覆うレザーはかなり高い位置まで来ているので後述しますがこれが結構プレイにも影響してきます。 

シュータンも分厚め、大きなLBJロゴが存在感を放つデザインとなっています。

サイズ感

今でこそEPも展開されているLebronですが当時はEPの展開もないのでグローバルの仕様になります。

Leberonシリーズに共通していますがグローバルラストは前足部はやや狭め、甲はやや高めなので私の場合はマイサイズでOK、というかむしろピッタリ。

トゥボックスは結構余裕のある作りなので指の遊びが気になる方は厚めのソックスで要調整、その結果グローバルだとキツくてハーフアップという方もいるかなという前足部の幅です。

普段EPでサイジングしている人はハーフアップしておくのが無難な感じ。

アッパーがレザーなので履くうちに伸びてくるので普段EP買う方でもマイサイズで買って履きこむうちに丁度良くなるという方もいるかと。

耐久性

耐久性については致命的に壊れやすい部分はありませんが樹脂製のレースホールにシューレースがかなり擦れやすいのでレースホールへの負担がかなり大きいです。

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オリジナルを履いていたときは10回ほどの練習でシューレースが切れた記憶でした。

当時からシューレースはきつく締めないタイプでしたがそれでも負担はかなりのものだったようです。

幸い今回の着用ではレースホールが切れる前に天寿を全うしてくれましたがかなり摩耗はしていたので持ってくれてよかったです。

他の部分でいうとサイズ感の項目でも書いた通りアッパーの主材料はレザーなので使用しているうちちょっとずつ 伸びてくるので着用感に変化がある点には注意が必要です。

ここまでが採点外レビュー項目。

ここから採点対象のレビュー項目になります。

ソール反発力【20/20点】

クッションのセットアップは前後の分割Zoom AirにPhylonの組み合わせ。

しかもPhylonはかなり厚めなので足を通して立った時の重厚感そのままのドッシリ感を感じれるはずです。

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このソールの反発力は個人的には最高で文句のつけようがありません。

極厚のソールセッティングが返す反発はかなり素早く力強いです。

ただ、これは恐らく私の体重だからというのが大きいです、オリジナルを履いていた当時の記憶よりも反発力がレスポンシブに感じましたし明らかに動きやすい。

これは私の身体操作が向上していることも1つの要因だと思いますが体重の問題と思うので個人的な感覚としては85㎏以下の人はこのソールの反発力をフルで感じられないのかなと思います。

ソール剛性(屈曲復元力)【20/20点】

極厚のソール+レザーアッパーの組み合わせによるソール剛性も文句のつけようもないレベルで最高です。

ドライブでフォア加速する際や全力でジャンプする際など私の求めているレベルの復元力で力を返してくれます。

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ただ、アッパーのヘタリは非常に早くこのレベルがキープできるのは3回目の着用まででした、、、

それ以降は高いレベルをキープしていたものの新品時の復元力は得られず。

やはりバッシュは新品が一番だなと感じる場面です。

ヘタったあとの復元力はスコアでいえば18点ぐらいまで下がります。

フィット調整【18/20点】

タンやヒール回りなど全体的に厚めのパディングもあって元々フィッティングはかなりいいLebron3ですが、それに加えてレースアップしたときにレースホールから伸びるフライワイヤーケーブルがいい仕事をしてくれます。

フライワイヤーといってもHyperDunk2008で初めてバッシュに搭載されたフライワイヤーとは似て非なるものでレザーベルトがシューレースから伸びているタイプのサポートです。

オリジナルではオールレザーだったのでアッパーの追従はもう少しな感じでしたがこのカラーは一部スエードに変更されてるおかげかこのレザーケーブルがレースアップで上手く足全体をロックダウンしてくれます。

グリップ【20/20点】

ソールパターンはブロック分けされたボックスが並べられていてボックスの中は前足部以外は縦ライン、前足部はクロスラインという仕様。

ソールの粘性は柔らかめでかなりピタッと止まるタイプのグリップです。

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ソールの溝も大きいのでホコリの逃げ場所が大きく基本的に拭き上げなくても何往復もできてしまうので素晴らしいグリップだと思います。

唯一気になるのはソールをケージしているPEBAX SHELLがあるせいでかなりソールエッジが薄いためカイリーシリーズのようなエッジの使い方をすると全く引っ掛からない点でしょうか。

なのでドリブルから左右に大きく振るタイプのプレイヤーはちょっと使いにくいソールかもしれません。

多分そのタイプのプレイヤーはLebron履かないと思いますが。

接地感【7/10点】

ここまで個人的に最高レベルの点数となっているLebron3ですがさすがにソールの仕様の関係上接地感は希薄。

といっても反応の良いソールセットアップなおかげもあってかソールが分厚いだけで地面を捉えてる感覚は結構あります。

そのため、プレイしていて大きな不具合はなく結構快適にプレイできます。

ヒールの掴み(踵の抜け感)【9/10点】

ヒール回りのパディングは結構厚め。

ただし、もっちりとしたしっかり抑えるパディングではなくあっさり潰れるタイプのパディング。

それでもアッパーのレザー+フライワイヤーケーブルがしっかりロックダウンしてくれるのでヒールもかなりガッチリ抑えてくれます。

このモデルのパディングはヒールロックのためというよりレザーの足当たりを和らげるためのパディングと考えた方がよさそうです。

ヒール回りで気になるのはヒールを覆うレザーパーツがかなり高い位置まで来てるので足首を底屈させるとアキレス腱に突き刺さります。

ストップステップなどでヒールから入るとこれがかなり痛いのでかなり意識して足首を底屈させないようにプレイする必要があります。

総評

個人的にはかなり高評価なこのモデル、共感できる人は少ないと思っています。

日本人のプレイの仕方にあまりあっていないのもありますし何より重量が余裕の500g越えなので大抵の人には重すぎると思います。

それでも今回レトロを履いてやっぱりいいバッシュだなと感じたのは思い出補正かと思いましたが現在の自分の身体の方がむしろ合っているということかと思います。

確かに身長は5cm、体重は15㎏ほど違うのでよりLebron向きな身体になったと言えそうです。

デザイン含めLebronシリーズのようなモデルがもっと増えてくれたら、と個人的には思いますがそれ以外でもいいモデルは沢山あるのでLebronはLebronで楽しんでいきたいと思います。

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