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VKTRY Gear【Performance insole】パフォーマンスレビュー

(本レビューはブログ「エントレ」の内容を転記+リライトしたものです)
バスケをするにあたってバッシュ選びはパフォーマンスを発揮するうえでは重要な要素の1つです。

そのためバッシュ選びに凝る方は割と多いですがバッシュ選びに凝るならもう1つ凝っておきたい製品があります。

それはインソールです。

純正のインソールでも十分性能が高いバッシュは多いですがインソールを変えてみるとフィット感が向上したりソール性能をより効率的に引き出すことができたりすることがあります。

つまり、バッシュに合うインソールを入れると更なるパフォーマンスアップに繋げることもできるというわけです。

もちろん逆のパターンもあるので色々試して確認する必要があります。

ただ、どんなインソールがいいか色々試すのは大変という方は多いと思います。

そんな方のために今回はVKTRY Gear社のパフォーマンスインソールのレビューをしていきます。

この記事を読んで興味が出た方は是非手持ちのバッシュで試してみてください。

【この記事で得られる情報】

・VKTRY社のパフォーマンスインソールの基本情報について

・VKTRY社のパフォーマンスインソールのフィーリングインプレッションについて

VKTRY Gear

VKTRYはアメリカを拠点としたインソールメーカーです。

インソールの屈曲からの復元力(公式の説明では反発力と解説)に重きを置いて開発されたスポーツ向けのハイパフォーマンスインソールを販売しています。

インソール材質構成

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VKTRYの材質構成としては高い反発力を生むFRPプレートをベースにウレタンフォームと足裏に接する表面部分にはPE生地による表面加工が施してあります。

このインソールは足裏全体が一枚のカーボンプレートで覆われた珍しい構造をしています。

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各部詳細

VKTRYは足裏全体をカーボンプレートで覆われているので他社のパフォーマンスインソールと違い前足部までサポートが伸びている形になります。

また、中間のウレタンフォームは踵部分が少し厚く成型されていると共にヒールカップとしても機能するように成型されています。

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足裏に当たるPE生地はどちらかというとコンフォートよりの仕上がりでパフォーマンス系のインソールにしては少し滑りやすい印象。

ウレタンフォームはそれなりに高密度でカーボンプレートで得られる反発力を殺さないようにこの仕様としているものと思われます。

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VKTRYのインソールは注文時に身長や体重、シューズサイズ、使用するスポーツなどの情報を基にセミオーダーメイドで作成されるのでサイジングに心配することはなさそうです。

ただ、カーボンプレートが全面に使用されていることもありシューズにいれる際は少し苦労することは注意しておいた方がよさそうです。

使用感

実際にVKTRYを入れてバスケをしてみた感想を書いていきます。

アーチサポート

VKTRYのアーチサポートは他社のパフォーマンスインソールに比べて少し特殊なサポートの仕方をしています。

というのもカーボンプレートがバネとして働くために中央に凸の形状になっておりこれが中足部を支える機構になっているので3D形状のアーチサポートではありません。

各部構造の欄であげた横からの画像を参照してみてください。

実際に乗ってみるとアーチに当たってる感触はありますが支えられているような感触はなくまさに板バネに乗っているという感じ。

しかし、プレイしてみると中足部全体を強固なカーボンプレートで支えているためかアーチサポート不足による疲労のしやすさなどは感じず不思議な感覚を覚えるインソールです。

ヒールカップ

ヒールカップはウレタンフォームによる成型のみでこのフォームもがっちりヒールを支える強度・形状ではないためヒールのサポート力はイマイチと言わざるを得ません。

といっても純正インソールのサポートのない状態に比べればある程度のサポート力を感じるので元々シューズのロックダウンがしっかりしていればプレイに支障が出るレベルではありません。

どうしても踵が緩いシューズでVKTRYを試したい場合はソックスなどで調整が必要になるかと。

足指の屈曲

前足部までカーボンプレートのサポートが伸びているVKTRYでは足指の屈曲に大きな影響を及ぼします。

カーボンプレートの屈曲から復元する力の大きさによってVKTRYの謳う反発力を体現しており実際に履いてみると明らかにシューズの剛性が変化することがわかります。

VKTRY公式のデータでは10%弱の反発力の向上が見込めるということですが実際に履いてみればその数値も納得できるぐらい反発力は強くなります。

また、カーボンプレートがシャンクプレートとしての役割も果たすので元々剛性の低いシューズにハイエンドレベルの剛性を付与できます。

Jordanシリーズのバッシュを履いている方ならFLIGHTSPEEDの機構と近いと言えばお分かりいただけるでしょうか。

VKTRYはそれを足裏全体で発揮することを狙いにしているので屈曲復元力が異常に高いインソールとなっています。

パフォーマンスへの影響

このインソールを入れて5足ほどバッシュを履いてプレイしてきましたがパフォーマンスがアップするかどうか当たり外れがあり要確認という感じでとにかく癖が強いです。

個人的には元々剛性の高いモデルにいれて更なる剛性や反発力を狙うよりも元々剛性の低いモデルにいれて好みの剛性になるようにてこ入れしてあげるようにして使うとパフォーマンスアップを感じることができました。

そのため当たりの傾向としては、、、

・シャンクプレートの入っていないモデル

・フォーム系クッションのモデル

・アッパーがある程度丈夫なモデル

実際にプレイしてみて判断するのが一番ですがとにかく癖の強いインソールでインソールに合わせて身体の使い方を変えるぐらいの気持ちが必要です。

特にフォア加速ができない方やヒールストライクを多用する方にとっては無用の長物となること必至です。

そんなVKTRYを入れて体感できた効果としては、、、

・屈曲復元力の向上(ジャンプ力アップ、加速力アップ)

・ねじれ剛性の向上(左右切り返し時の剛性アップ)

以上2点が体感できました。

アーチサポートやヒールサポートは十分と感じませんでしたが不思議とプレイ後に足底筋膜炎などの不具合は発生しませんでした。

癖MAXだがハマれば強いインソール

今回はVKTRY社のパフォーマンスインソールのレビューを書きました。

とにかく癖が強いの一言に尽きる製品です。

元々の身体操作によっては全く効果を感じられない可能性もある製品ですがハマるとジャンプ力は5cm程度は簡単にあげてくれるインソールです。

価格も高いので手軽に試せるものではありませんがジャンプ力をとにかく高めたいという方は検討する価値のある製品かなと思っています。

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