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【NIKE】Air Jordan1 MIDパフォーマンスレビュー

(本レビューはブログ「エントレ」の内容を転記+リライトしたものです)
今回はJordanブランドから展開されているAir Jordan 1 MIDのパフォーマンスレビューをしていきたいと思います。

今作はJordanブランドの元祖シューズであるAir Jordan 1のレトロモデルです。

オリジナルの発売は1984年、36年前のモデルであることから現代ではファッションシューズとしての役割が強くなっているモデルでもあります。

今どきこのモデルを履いてバスケをする人がいるのか?という疑問はさておき昔のプレイヤーが履いていたモデルであることは間違いありません。

昔のモデルの性能を確かめる意味でも挑戦しない手はないということでレビューを進めます。

Air Jordan 1 MID

Air Jordan 1と言えばバスケ経験有無に関係なくタウンユーススニーカーとして広く認知されているモデルです。

発売から30年以上が経ち街中で見かけることはあってもコート上で見かけることはほとんどなくなった誰もが知るレトロシューズ。

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Air Jordan 1は今までも何足かオフコートで履いていましたがバスケには一度も履いたことがないな、ということで物色して見つけたのがこのカラー。

シューレースが通常の平紐から丸平紐変更されるなどAir Jordan 1らしくないデザインでしたが黒ベースに赤Swooshが気に入って購入(安かったし)。

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購入モデル基本情報

Color:BLACK/TEAM RED/WHITE-TEAM RED

Last:Grobal

Size:29cm(my size)

Insole:Superfeet GREEN

デザイン

デザインについては説明の必要はないでしょう。

伝統的なシルエットとウィングマンロゴの組み合わせは誰が見てもAir Jordanと認識できます。

ヒールのロゴはモデルによって違いがありますがこのモデルはジャンプマンロゴ。

個人的にはここにジャンプマンロゴある方が好きです。

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オリジナルはHighカットですがこのモデルはシューレースホールが1個少ないMidカット。

外観上の違いは小さいですが履いてみた時の違いは結構大きいのが面白いところです。

サイズ感

サイジングについては踵が少し細めなこと以外はレースアップしなくても良好なフィット感。

といっても全体の空間は少し広めなのでソックス2枚履きで調整すると良い感じになります。

ソックス重ね履きはミッドソールの薄さを考えても良い対応だと思うのでバスケで履こうと思う方は参考にしてみてください。

そのうえで全体のフィット感はやはり良好。

特に前足部のフィット感は良好で大きすぎないトゥーボックスの作りは個人的に好みなのでありがたいです。

レースアップしていけば中足部から足首にかけてバチッとフィットする感じは最近のインナーブーティ構造のモデルとは違った心地よさを味わえます。

ヒール部とタン以外にパディングはありませんが 綺麗にフィットするので足当たりにストレスはないので快適にプレイできました。

耐久性

耐久性については屈曲部のソールとアッパーの接着・縫製が弱いこと以外は壊れやすい部分はないかと。

オフコートでの着用で経験された方も多いと思いますが接着が剥がれてくるとアッパーのダメージが加速するのでバスケで履き続けるなら注意が必要です。

屈曲部の接着についてはAir ForceやDunkなどと同様で構造上剥がれやすいのは避けられないので致し方なしと思っています。

ここまでが採点外レビュー項目。

ここから採点対象のレビュー項目になります。

ソール反発力【16/20点】

ソールの反発性はミッドソールが極薄なこともありかなりダイレクトに反発してくれます。

踏み込みに対しての反応が非常に良好なのでバッシュが原因で踏み込みが遅れるといったことは皆無でしょう。

その代わり衝撃吸収性能については期待しない方がよいかと。

ヒール部にはAirユニットが内蔵されていますが衝撃を吸収するというよりはミッドソールの底上げをしたレベルの代物。

個人的には足のアーチをフルに使ってプレイできるので悪いとは感じませんが長時間のプレイはさすがに応える仕様です。

ソール剛性(屈曲復元力)【8/20点】

ソール剛性については正直物足りなさを感じるレベル。

アウターソールを構成するラバーの硬度はある程度高いですが自分の踏み込みに対しては強度不足のため足指の力をいつも以上に使います。

屈曲自体は自然なので足指の力をいつもより使うことが身体操作に影響があるわけではありませんが疲労の溜まりやすさは現代のモデルと比べると高め。

フィット調整【16/20点】

伝統的な構造のシューズなのでシューレースによるフィット調整はしやすい方だと思います。

ただ、空間の作り自体がバスケするのに十分なフィットを提供してくれるのでシューレースによる調整はそこまで必要としない感じ。

もちろんレースアップによるロックダウンの効果は抜群だと思います。

グリップ【20/20点】

グリップについては文句のつけようがないレベル。

スキール音は激しいですが実際のグリップは強力、プレイ中に不満を感じることはないかと。

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ソフトなラバーで粘りつくようにグリップする最近のモデルとは違う感触で止まりますがこのグリップで不満を感じる方はいないのでは、という仕上がり。 

接地感【10/10点】

現代モデルにあってはならないレベルのミッドソールの薄さ、特にフォアに関しては8㎜前後しかありません。

接地感に関してはポジティブに言えば抜群、ネガティブに言えばソールがペラペラ。

個人的に接地感はバッシュに求めていないのでここまで接地感の高い仕上がりにしなくても良いのでは、という所です。

ヒールの掴み(踵の抜け感)【7/10点】

外観はクラシカルですがしっかりとしたヒールパッドと厚めのタンとオーソドックスなレース構造のおかげで踵の抑えは良好。

普通にプレイしていてブレを感じることはないと思います。

ただこのモデルはシューレースが丸平紐なので締め上げて固定する力は平紐に少し劣ります。

一般的な平紐のColorwayなら8点か9点はあげられたかなと思います。

このモデルが変化球でしたね。 

総評

30年以上前に発売されたモデルですが十分にバスケで使えるというのが率直な感想です。

NBAでも履いているプレイヤーがチラホラ見かけられますが身体操作の上手い彼らなら十分履きこなせるのも納得できるモデルでした。

身体操作スキルが不足していると大きな疲労と下肢の故障に繋がるモデルなので自分の身体操作レベルを知ることのできるモデルでもあると言えるでしょう。

皆さんも一度プレイで履いてみてほしいな、と思える1足でした。

履きたいけどちょっと衝撃吸収性などが心配という方はAir Zoom入りのAJ1もありますのでそちらを検討してみるのも手です。

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