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#36 トレンドワードの三角絞め

今回は『三角絞め』というテーマで話しました。

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先日のRIZIN,28でボンサイ柔術のホベルト・サトシ・ソウザとクレベル・コイケが共に三角絞めで快勝した事により、一躍『三角絞め』がTwitterのトレンドワードになりました。

三角絞め』…講道館の正式表記では『三角絞』
大正末期に旧制六高柔道場で金光弥一兵衛早川勝が発明したと言われている。
旧制六高は、名匠・金光弥一兵衛の指導のもと全国高専柔道大会で大正11年から昭和4年まで8連覇を達成した最強校。


前三角のみならず、禁止技となったが膝十字固めなど毎年のように新兵器が編み出された。
三角を実戦で使用した嚆矢である早川勝とその兄・昇、戦前最強の寝技師・野上智賀雄、浅野返しの浅野善造など綺羅星のごとき名前が出身者の中に並ぶ。
開発当初は脚を現代でいう「洗濯バサミ」状態に組んで両横から挟んで絞めていたようで、それが葉っぱの形に似ていることから「松葉搦(まつばがらみ)」と呼ばれ、それが三角に組むようになり「三角搦(さんかくがらみ)」、さらに三角絞という呼称に変化していった経緯があります。

元谷選手が決めたteepee chokeは米国発の前三角絞めの変化技であり、厳密には腕を使った松葉搦と言えるかと思います。

不思議なのが、このブラジリアン柔術の代名詞とも言われる『三角絞め』
前田光世がブラジルに渡ったのが1914年(大正3年)
まだ日本で三角絞めが発明される前の事である。

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