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#240 安生vsヒクソンのビデオ

今回は『安生vsヒクソンのビデオ』という話をしてみました。

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こんにちは、中井祐樹です。
ご機嫌RADIO始まりました。
レターが届いています。
中井先生に質問です。
安生がヒクソンの道場に道場破りに行った時のビデオをご覧になったことがありますか?
その時の感想をお聞かせください。

これ、94年の秋ぐらいなんですよね。 つまり、94年のバリジャパと95年バリジャパの間のことなんですよね。
それでちょうど、これ細かい説明はできないところもあるんですけど安生さんがヒクソンの道場に道場破りに行った時の一部始終を映像で撮っていて 日本の代理人的な感じで中村頼永さんがいたので、それをマスコミに出す、多分ヒクソンさんの意向を受けてだと思うんですけど、そういった記者会見をしてその映像をマスコミに公開するというようなことをしたんだと思いました。
それを大宮ジムでやったんですよ。
当時センタージムって言ってたんですけど、そこに私もいたので見れる位置にいたと思うんですが、結論から先に言うと私はこのビデオ見ていません。 見たこともありませんし、見たくなかったんだと思いました。
当時の状況下はちょっと思い出せる範囲で思い出すと思い出せないところも相当あるんですけど、ヒクソン争いみたいなところがあって、ヒクソンの首を誰が取るのかみたいなところではあって、それをUインターの戦略とかでもあって,
道場破りとして安生さんが行くことになって、それで返り討ちになったみたいなところで、それをヒクソンさんがUSAシュート近かったことから USAシュートの中村さんが公開する形になってなんとなくシューティングがこのUWFの間に入っているという感じで、私は確かにUWF系団体への思いがすごくあった頃で、これ詳しいことはいろいろ読んでくださいね。
1984年のUWFとかいろんなものを読んでくだされば もう丸わかると思うんで ここではあえて繰り返しされないんですけど、いろいろな思いがあったところだったんですが、やっぱりこうなんというか、まっさらな試合の場でやることは希望していたけど、なんとなくその間に入って遺恨を我々選手が被って、そういうトラッシュ的な戦いに入っていくというようなのは 好きでないという感じはあったんですよね。
その当時ですけど安生選手呼んじゃって試合しちゃえばとか そういうプランとかも、これ多分安生選手は全然知らないと思いますよ。
多分おそらくね分かりませんけど、そういうのとか声もあったりとかしてますます嫌なんですよ。
そういう地下喧嘩みたいなところに、そういうのの中に入っていって、やっぱり僕はシュートとか総合格闘技は シュートですね。
シュートはそういうもんじゃないと思ってたので、総合格闘技をスポーツとしてまとめたものはシュートだという。
そういう意味でのプライドというかはすごくあったんですよ。
だからこうなんかそういう下世話とまでは言わないけどリング外の喧嘩みたいなのをシリーズに持ってて勝負するというのは、僕はとても嫌だった記憶があります。
だから多分見ようと思えば見れる位置にいたと思うんですけど、僕は多分行かなかったなと思います。
それかその時間同じ時間練習してたか分かりませんけど、どうなってたか分かんないですけどね。
今日やったんですよねみたいな感じだったような気もしますね。
見るか?って言われたかもしれないですけど、見てないと思います。
見てないです。
どういう感じでやってるのか、その当時のマスコミの方は目の当たりしてるはずですけど、私は見てないし多分表にも出てないですよね。
youtubeとか上がってないのできっと多分上がってたとしてもあんまり見たくはないです。
僕はやっぱりなんだろうね、今もねストリートの喧嘩とかのやつは あんまり見たいと思わないですよ。
本当はね護身とかそういうのを考えたら 路上で何が起きてるか見なきゃダメなんじゃないのかなと思わなくはないけど、やっぱりそうじゃないと思ってるところがあって、なんかこう僕そんな僕は甘いって言うなら言ってくださいね全然 全然言ってほしいんですけど。
やっぱりこう路上でのバトルとかを 全然見たくもないしシェアとかする気も全くないですよ。
確かに格闘技の技がなんだろう、ストリートで襲われた時に使えるのかとか そういうことは考えなきゃいけないだとは思いますよ、立場的に。
だからやっぱり僕は本当の意味では 武術家とか武道家ではないんだと思いますっていう風に一応言っております。
ここの動画にはスポーツマンっていう感覚の方が強いんだと思います。
これは悪く言ってもらって全然構いませんので そういう風に思ってるところがあって、そういうのを今だったらなんだろうこういう喧嘩みたいなのを転がしてビジネスにしてっていうそういう時代じゃないですか今。
だからこうそういうのにしていくんじゃないかと思うけど、そういう当時はやっぱりそういう頭があんまりなかったですね。
っていうか、嫌悪感があったような気があります。
だから今、僕ね、今この選手で ああいうトラッシュトークみたいなのをしなきゃいけないんだったらどうしてるだろうなって ちょっと思う時があるんですよ。
自分には全く関係ないとは言うんだけど、仕事的には関係ないじゃないですか。
だけど、だから何だろうな、例えば 青木君とかのDREAMの頃の絶戦とかもそうだし そういうのも一応僕はリング上のことが仕事だと思ってきたので それ以外はね、プライドなりDREAMなり戦極なり ダイナマイトなりの仕事っていう感覚でいたんですね。
だからこう、そうやって何だろう こう言われないのって言ったりするのかも無しになっちゃうんじゃないですか結局。
僕らは試合…確かに試合後の態度がどうというのはもちろん言われてそうだと思うけど、だけどやっぱりそれも含めて本人の仕事だと思うしかなかったし それはもちろんダメだと思うのはダメなんだけど でもそれはダメだって言ったらその絶戦もダメじゃないですかって思うんですよ、やっぱり僕は。 何回も言いますけど、舌戦したりすると思うとか思うってのがなっちゃうじゃないですか。
だったとしたら僕はボクシングとかそっちの方なのかなっていうふうに思います。
ボクシングもアリとかは違うのかもしれないけど、やっぱりそういううまいことを持ってた人だし そういう方がいいのかもしれないけど、そういう意味では僕らは 僕らの時代は今と比べるとプロに決してなかったのかもしれないし そう言われても全然おかしくはないと思うし、そう言われたとしても、ああそうかなって思うけど なんかそういうものでないっていう思いの方が強かったですね。
今の選手は大変やなと思います。
正直言ってその いろんなことを盛り上げたりしてねって多分団体に言われるんだろうし、トラッシュトークもだいたい本当は本心で思ってないようなことをやってるわけですよね。
これ言っちゃったら本当ごめんなさいなんだけど 多分演技じゃないですか。ほとんどがね。
多分終わった後はありがとうございましたって言ってるのも 多分そっちの方が本当だと思います。
いろいろ言ってすいませんでしたっていうことの方が多いじゃないですか。 でもそれだとダメだって考えもあることあるしプロレスラーよろしく完全に最後までなりきれよって思うところもあるし そういう意味では今の選手は難しい位置にいるだろうなとは思いますね。
自分はなんとデメトリアス・ジョンソンみたいにファイトだけを見せるとか あんまりトラッシュな感じをしない人の肝心になったかもしれないですね。 もしかしたらだけどちょっとわからないですね。
そこまで行けたのかっていうのはちょっとさておいてなんですけど そんなことがあってその当時のことは思い出しますね。
確かに僕はUWFの選手とかとやりたかったとあります。
それも実現しなかったので今はもうただの言葉遊びに過ぎないってことになっちゃうんだけど僕は結局ヒクソンに勝つことも打倒グレーシーも出来なかったわけだし UFCもいけなかったわけだし UWFの人たちもぶっ倒すって言ったのも全部実現してないわけだから、結局何回も言うんですけど僕何もできてないんですよ。
結局何もできないで終わった人間の物語なんですよこれ。
だからその後にちゃんと実現した人たち、桜庭さんなりルミナ君とか五味君とか青木選手とかそういった ちゃんとやった人たちの物語を紡いでほしいと思っていて、僕らはやっぱり2年しかプロ生活やってないし。
今とは全く違う状況なので そういう意味では自分がやってきたことは前の時代のことで、成り立ってない時代のことなんだなということは それは私がよく分かってます。
それをさておいてだけどやっぱり今の選手に思うことってあることあるので そういったことも含めていろいろと話したり、道場で伝えたりとかいろんな形で伝えることができたらなということをやらざるを得ないというか それしかできることないというか、もちろん今の選手ともずっと練習するとか 一緒にやつをなすってことはしていきたい 。
そこがやっぱり僕らのできる最大のことなんじゃないかなというふうに思って今はいます。
というわけでですね。
今日は安生さんと道場破りの話をさせてもらいました。
安生さんとはその後親しくさせていただいたこともありますし、非常にお世話になった事もありました。
ヒクソンさんは安生さんのことはあまりよく思ってないという感じですが、でも安生さんにそういうなんていうか、安生さんもそういう結果的にはそういうことになっちゃったんですけど、きっと本当は純粋に力を試したいと思ったんだと思って、その時はそういうことをやるしかなかったんだということなんだと思うんで、どうかヒクソンさんも安生さんのことを言わないでくださいというのはあったりはします。
またお会いしましょう

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