見出し画像

マクロってけっこうグレーゾーンだよね

最近バイオハザードの配信を見るのにハマって、youtubeでとあるRTA配信者の方の動画を見ています。
バイオハザードって動画として見るのが一番面白いんですよねぇ。やってる人の反応だったり、RTAだとホラー演出が全部淡々とスルーされて、もはやギャグゲーで笑ってしまうほどですw

その人が出している動画の一つに、RTAでのチート行為について言及しているものがありました。私はチートと言葉を聞いたとき、キャラクターの移動速度を上げたり攻撃力を上げたのかなと思いましたが、その内容がマクロによるものだったので驚きました。

そこで今回は前回の話に続いてチート行為関係の話をします。と言っても、前回の話に書こうかなと思ってたものなんですが、記事が長くなってしまい、しかも題目からもちょっと外れたとこの話だったので付け足しみたいな感じで軽く書こうと思います。

皆さん”マクロ”はご存知ですか?カメラを少しかじってる人だと、接写で使うマクロレンズの方を思い浮かべるかもしれませんが、そっちではありません。
ゲームの世界におけるマクロというのは、プログラム可能なキーボードやスイッチのこと。キーボードやコントローラーの機種によって違いますが、例えばマクロを設定した「F」キーを押したとします。そうすると、設定した動き、例えば「K」や「Alt」などの他のキー、または文章丸々一文など様々なことができるようになり、文章を書くときはキーの押下間隔まで設定できたりします。
私もRPGをやるときに定番のスキルの組み合わせを登録したり、FPSなどでも普段設定できない無変換キーやカナキーをアイテムなどに登録したりするときに使っています。

RPGなどのゲームによってはゲーム内の設定に予めマクロの設定項目が用意されていて、デバイス側で設定しなくても自動でスキルの組み合わせなどを使えたり、他の殆どのゲームでも勝敗などのゲーム要素の根幹には直接関わらないので、意外とマクロには寛容だったりします。

ストーリー系ゲームも普通にクリアする分にはマクロの使用は問題ありません。しかし、ことRTAにおいてはご法度となるのです......


RTAの界隈で有名なspeedrun.comというサイトがあります。
このサイトは様々なゲームのRTAの記録の管理と結果の配信をしており、自分のアカウントを作成してその記録を提出することによって誰でも簡単に参加することが可能です。

これは一応競技として行われているもので、当然ルールが存在します。
speedrun.comに掲載されてる文だと、こう書かれています。

『ターボコントローラーや、それに類するゲームに初期状態で備わっていない機能は、ゲームのルールで特に規定されていない限り許可されていません。』(日本訳)

ターボコントローラとは押しっぱなしの状態で自動で連射の入力ができる機能を持ったコントローラーのことで、プレステ用などでサードパーティー製品として数多く売られています。
つまり、本来人力で操作しなくてはならないものを自動でやってくれる機能のついたデバイスを使うことは禁止するということですね。それと同様に、マクロも同じように禁止されているのでしょう。


マクロは大変便利な機能で、ゲームからクリエイティブソフト、Exelに至るまで、様々な場面で用いられています。ですが、このようにゲームによっては禁止行為だったりと、便利な機能にはグレーな側面も持ち合わせているので、これも前回のmod同様、怪しい場合にはゲームや参加する競技の規約を調べて使うように心がけるといいかもしてません。




そして余談なのですが、マクロ以外にも多くのゲームでは認められててよく使われてるのに、一部ゲームでは認められておらず、発覚した際には最悪BAN対象となるツールがあります。

それは、ReSehadeという高画質化ツールです。
このReShadeとは、ポストプロセス(post process)ツールというもので、post(~の後)の名前通りレンダリングされたゲーム映像に追加で画質処理を施すものです。
有名な使用例で言えば、高画質RPGで有名なFFシリーズですね。ワールドもRPGよろしく幻想的で、キャラや装備も美しいものばっかで、スクショにこだわる人がこぞって使っている、そんな有名なソフトです。

画像1

しかし、そのただ高画質化するだけのツールでも良しとしないゲームがあります。それがBattle Feildシリーズです。

対人対戦型のゲームにとって画質の変更というのは、敵などを見やすくして自分を有利にするという意味も含まれています。そしてFPSにおいては隠れた敵を見つけ出すという工程がある都合上それが顕著で、ウォールハックほどではないにしろ、場合によってはそれによって大きく有利に働くこともあり、実際にBANされた、あるいはそもそもゲームに参加できなかったなどの投稿もありました。


しかし、同じEAのゲームでも、CoDの方は開発ディレクターのpc_devさんが「ReShadeやその他のポストプロセスツールはBAN対象にならない」と言っていたと”ユーザーが”投稿していたりと(明確なソースは見つけられませんでした)FPS内でもゲームによってまちまちだそうです。まぁ、全部のゲームでユーザーが使用の可否を問える環境があるとは限らないので、触らぬ神に祟り無しというように、少なくともFPS全般では使うのは控えたほうがいいでしょう。

(ちなみにリアル系FPSのEFTでは、ReShadeを使っていた場合ロード画面で弾かれてしまうそうです↓)

いかがでしたでしょうか。今回はゲームによってグレーゾーンなツール2つを例に紹介しました。
ゲームを楽しく遊ぶのは皆が望むことです。そしてコアゲーマの皆さんはそれを更に追求するために様々な工夫を凝らしていることでしょう。
ですが、時にはそれが裏目にでてしまい、悪意がなくとも不正行為としてみなされてしまう場合があります。あっちではいいのに、こっちではだめ!?まるで国それぞれで法律が違うみたいな感じですね笑
ゲームを楽しむ上で、そのへんにも少し気を配ってみてはいかがでしょうか?

それでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?