雨の日

あれは1970年代のことだ「浅田真央ちゃんは早く彼氏作るべき。エッチしないとミキティやキムヨナみたいにはなれないよ」そう呟いた
ラサール石井は外へ出た。
外は土砂降りの雨だ、つまらない日々につまらなそうに傘を広げたラサール石井は和菓子屋へ向かった。和菓子屋にはカラスが群がっており不快な景観だ。そんな景色を横目に饅頭でも買おうとでも考えながら和菓子屋へ向かう、とその時たむろしているカラスがラサール石井に近づき靴を剥ぎ取り飛び去ってしまった。
「おい待て!」
ラサール石井は片足を取られケンケンパの状態でカラスを追う。ラサール石井はケンケンパに自信があった。その昔ラサール石井は家の裏山でケンケンパに興じていた。最初はバカげたことをと思っていたのだがこれがハマってしまいなんということか狂ったかのようにケンケンパし続けていた。ラサール石井の人生にはケンケンパはなくてはならないようなものだった。
そういえばケンケンパの時に使う輪っかを近所のバカガキに盗まれたこともあった。
その時は確か走って追いつき八発ほど殴った。
とそんな余計なことも思い出してしまい怒りは高まっていった。気づくとラサール石井はケンケンパで建物たちを超えるほどの高さにいた。
そしてカラスを捕まえることができた。
しかし、カラスの腕力はすごい。
やがてカラスはラサール石井を持ち運び大トンビとなり空を駆け回った。しかし、大トンビにも限界があった。やがて大トンビとラサール石井は落ちていき列車と衝突した。幸いにも怪我人はおらずみんな無事だった。やがてラサール石井は隕石と呼ばれ、パワーストーンとして国鉄を廃業させたという

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