今日のあいはら　閉じているあなたへ...

前回の続き。

実家やったら布団余ってない？

なんで？

毎日おねしょしてんねん。

うそやろ？

ほんま！ほんま！笑うやろ？

当時の彼女との会話。(現在の妻)
その事実を1番知られたく無い人に放出した。
いわゆる裏筋を見せた。

二人しかいないファンの一人を彼女にした。
もう一人はゴリゴリのおっさんだった。

気持ちの中にあった残尿感をぶちまけた。
スッーっとこころが楽になった。ブルッと震えた。

楽屋で仲間内の芸人に。テレビで。ラジオで。舞台で。恥ずかしい話を四方八方床がビタビタになる勢いで話まくった。

一滴残らず喋ったら、その晩から布団を濡らさなくなった。

不思議なもんだ。辛いかっこ悪い姿をフルチンの様にみんなに曝け出したら治った。
良いとこも悪いとこも笑ってもらおう！

それぐらいからか芸風が変わった様な気がする。
綺麗に面白い事は言えなくてもいいじゃねーか！
愚にもつかない話で人の笑みを頂戴したら。

ナニは仮性でも芸人としては一皮剥けた感触。

勿論みんなに当てはまる話では無いのは承知している。ちょっとでも沈んでいる人のヒントになれば...。

その後も完全に完治したわけではない。
チョイチョイはあった。

その朝は落ち込まずこう思って仕事に向かう。

おもらし芸人が今日もスポットライトを浴びて喋っべる。

俯瞰で見るとなんか笑ける。