[相談05]自己評価が低くて恋愛慣れしてないので、ヤリチンにハマります

「彼氏ができないまま30歳オーバー。婚活を始めたけれど、イケメンじゃないと許せない」という非常にパンチの効いたお悩みに続いて、今回も来ました、「モテ男」にハマる女性。なのになぜかお返事には「運命が魚を刺身にした」とか書いています。ぱぷりこです。

本相談のテーマ

・自己評価が低い
・ヤリチン・モテ男好き
・恋愛慣れしていない
・モラハラの餌食
・自分で決められない
・誰かの指示待ち
・思考停止

このnoteは相談者以外も読めます。上記テーマに悩んでいる人、あるいは分析に興味がある人は、購入してお読みください。

相談希望者はこちら。

『妖怪男ウォッチ』ぱぷりこの「お焚き上げ恋愛相談」始めます
https://note.mu/papuriko/n/n98f0f45c01f9

お焚き上げ内容

登場人物

・テリーヌさん：お焚き上げ希望者。22歳女。国立大の大学4年生。大手の小売企業に内定済み。

詳細はこちらっ！

◉自己評価

・誰かの指示がないと動けない。
・他人の目を気にする＆自己評価が低い。
・有名な私立中高一貫校に入るも、周りはキラキラ女子や帰国子女の多い環境で、地味系女子として自己評価をこじらせる
・進路は、なるべく楽な道＋周囲に言われたとおりに選んだ
・中高・大学受験はともに第一志望に合格。望んだ結果を得ているので、根拠のない自信につながっている気がする
・「親の言いなりはいやだ」と漠然と思い、勧められた院進学ではなく就職を選ぶ。
・就活は数か月なにもしていないことにやっと危機感を覚え、就活塾でしかられながら、なんとか内定ゲット。
・就活中に、自分が世間知らずの苦労知らずであると感じた。経済的に困ったことがないため、バイト経験があまりない。
・自分自身のダメさを人にぶった切られることに病み付き

◉恋愛

・彼氏いない歴＝年齢。「遊び慣れしていないままヤリチンにハマる」を地でいくタイプ
・大学に入ってからの初恋相手は、ヤリチン気質。ベッドイン→LINE告白→返信で振られる。
・その後に好きになった人もヤリチン気質。告白するが振られる。
・その後もリップサービスを継続する彼に執着して、告白してくれた後輩を振ってしまう。
・「いつも同じことしてる！」と思い当たる
・また恋愛で同じような失敗を繰り返して時間を浪費したり、結婚から遠ざかることが心配。

問題と感じていること
・最近、自分が「思考停止タイプ」の人間なのではと思い当たる。
・目的意識やモチベーションを他者に「外注」してきた。

いま望んでいること。現状がどうなれば、自分にとっていいのか
・自分で考え行動に移す習慣をつけたい
・仕事や結婚などの方針を自分で決めたい
・思考・哲学の方法を身に付けたい

ぱぷりこに望むこと
・就職して働き始める前に、自分の中で何を整理し、納得しておくべきか
・恋愛面で同じ失敗を繰り返さない（ヤリチン的な人に入れ込まない）ためのヒント

相談内容＆相談者のざっくり総評

ふわっと書かれているように見えて、お焚き上げ3回分ぐらいのヘビーさですね！最初に片付けられることから言いますと、「過大評価も過小評価も同じぐらい毒」です。自己のいいところも悪いところも過不足なくスナイパーのように打ち抜くことが適切な「自己評価」です。

「自分は思考停止だ」とテリーヌさんは自己評価していますが、
・告白する度胸がある＝失敗込みで行動できる
・ベッドインに持ち込める実行力がある
・人に言われるまで動かないが、動けばなんだかんだ成果を出す
・自分の失敗を認められる
・改善の意志がある

ができることはもっと自分で認めていいと思います。「失敗したから改善したい」という意思は、真性の思考停止パーソンからは出てきません。受験に失敗しても「あれは失敗ではない。妹が風邪を引いたから心配で落ちた。本気を出せばいけた」とか真顔で言える人間ですからね。彼ら。

テリーヌさんは真性・思考停止パーソンではありませんが、仮性・思考停止パーソンの素質はありそうです。

真性・思考停止パーソン
・失敗を失敗だと思わない（認識しない）
・手痛いダメージを受けて「失敗だった」と認めざるをえない場合、「運が悪い、環境が悪い、政治が悪い」と自分以外のせいにする
・自分以外に原因を求めるので、内省しない

仮性・思考停止パーソン
・問題は認識してるが、忙しさを理由に放っておく
・考えたくないのでとりあえず手を動かすが、根本的問題解決には関係ない

試験前に熱心に部屋の掃除をするのはこのタイプ。思考するベースはあるのだけど面倒くさがりのため、思考の訓練をしていない→初動が重い→動かない→問題がふくれあがる→ますます初動が重くなって訓練を始められない…の負のスパイラルに陥ります。根本的な問題は「面倒くさがり」「思考の方法がわからない」ことです。

この問題がヘビーな本題につながっていくわけですが、テリーヌさんの場合、お焚き上げ依頼の内容そのものがまとまっていません。

・自己評価が低い
・他人に言われないと動けない
・ヤリチンにハマる

これらは絡み合っていますが、それぞれ別個の問題です。「今日の食べるごはんの献立」「今日までの支払期限」「今日に受けるテスト」の問題を全部一緒に考えてる感。いや強引にまとめると一応「今日やる自分のこと」だけど、それって違くね？対応策も別々にあるよね？って思いません？

「依頼をするからにはいっぱい大きな問題を聞いてみよう！」と思うかもしれませんが、まったくもって逆効果です。ふわっとした問いからはふわっとした答えしか出てきません。

就職活動でも「いいところですか？」「やりがいありますか？」というふわっとした質問ではなく「これから配属される可能性がある部署で、先輩社員が最初にやった仕事内容を教えてください」「新入社員の離職率は何％でしょうか」といったソリッドな質問の方がいい、と言われたかと思いますが、理由は同じです。

そんなわけで今回は、哲学の基本ジャブ「ゆるふわマインドを殺せ！〜刺身が海を泳いでいると思ってる人にならないために〜」を紹介しながら「ヤリチンに入れ込まないためのヒント」をお送りします。

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