怪物の木こり ネタばれあり

新作映画、怪物の木こりを見てきました。
サイコサスペンスアクション、でしょうかね。

途中見ていて気になったことがあり、どうもそれが引っ掛かったままなのです。


一連の事件のキーとなっているのが、幼少期に脳に埋め込まれたチップなのですが、
そのチップの電源はどこから?
チップが埋め込まれた4,5歳の時から脳は発達・成長してないの?
という2点が疑問なのです。

チップが埋め込まれて30年以上という事ですが、当のチップにそんな長く持つバッテリーが搭載されている様子はありません。チップが埋め込まれた当人たちは毎日こまめに充電していたとしか思えません。どうやって?
チップが埋め込まれていることを知らないのに毎日充電って?
今なら携帯やスマホを介して充電できるかもしれませんが、30年前となると。。。。。

また、脳の特定領域にチップを埋め込むわけですが、脳の成長とともに領域は拡大したり場所が変わったりします。大人であればそれほど変化はないでしょうが4,5歳であったらその後の10年ほどで大きく変わるはずです。
チップを埋め込まれた人は脳が4,5歳のまま成長していなかったのでしょうか?

いろいろ考えてみると、30年以上も前に埋め込まれたチップがいつまでも機能するわけがない。つまり彼らの脳にはチップは入っているけどすでに機能していない。チップとは無関係な犯罪であると考えられます。
チップ以外の何らかの要因、幼少期からの生活環境とか交友関係とか、そういったものの影響が大きかったのではないかと思います。

ということで、この物語のキーである脳チップは実は一連の事件に何の関係もないという事になります。脳チップが犯行の原因であるという連続殺人犯の推理は間違っていたわけで、殺された人にとってはとんだとばっちりだったわけです。

こう見るとなんだか普通の連続殺人鬼ものですね。



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