生存者バイアスってやつ

「どん底から這い上がって成功を収めた」「私は〇〇で成功した」

こういう話はいくつも聞いたことがある。

こういうものだけ見ていると、頑張れば(努力すれば)成功できる。〇〇すれば成功できる。と感じるかもしれない。

しかし実態はどうだろう。
どん底から這い上がれた人、成功を収めた人の話は聞くことができるが
這い上がれずに埋もれた人、失敗して消えた人はその存在すら知られることはない。
どん底から這い上がれず消え去った人は成功した人の何倍いるのだろう。

「難病から奇跡の生還」をした人はニュースになるが、
「難病で死亡」した人は知らされることはない。


いろいろな宣伝や勧誘、セミナーなどでもよくつかわれる手法だ。
「〇〇で成功した」人の体験談。
成功した人が100人いたとして、
〇〇したけど成功しなかった人が数千~数万人いたとしたら果たして〇〇には効果があるといえるのか。
〇〇に関係なく、ただの偶然だったかもしれない。

「〇〇して成功した人」の人数以外にも、
「〇〇したけど成功しなかった人」
「〇〇しないで成功した人」
「〇〇しないで成功しなかった人」
の人数を確認しなければ〇〇の効果はわからない。

見えているもの、見せているものより
見えていないものの方が意味を持ってくるということは多い。








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