ペアボードのハイポケの価値は?
ポーカー本気勢のヘッドホンポーカー
面白かったです!
コメントもさせていただいたのですが、あんな面白いコンテンツを見て興奮したので、個人的に気になったボードについてGTO+を使って分析を掘り下げたいと思います。
GTOWizardによる分析
〇Flop
Naoto(BB) Check
Yuki(UTG) bed 33%
Naoto Call
UTG側のベッドは省略します。
BB側のディフェンス戦略はこちら
★注目ポイント
①Qのトリップスはレイズとチェックの混合戦略であること
・Bet call頻度はほぼ50%-50%
②ピュア戦略について(注:頻度9%以下はピュアとして僕は見てます)
・Call
8Hitとグットキッカー。
・Raise
JTs(バックドア付き)
K9s(ガットショットドロー)
Q8のフルハウス
QQQQ!クワッズ
・Fold
バックドア付きだろうとA+7以下は全てフォールド
③レンジ全体について
・33%CBで降りるのはレンジ全体の50%
〇Turn
BB check
UTG 66% Bet
BB Call
★BBについて
★注目ポイント
①ドンクの頻度がある
幅広くドンクをバリューブラフを踏まえて打っていく
②5♣について
BB側のレンジを大幅に強めるターンカード
Flopの段階で負けていたBB側がターンカードの効果でUTGを上回るEV、EQを獲得する。
理由考察だが、5はお互いのレンジに関係ないカードだがらこそ。
ベッドでふるい落とされたBB側のレンジが単純に強くなり、ほぼラグといっていいカードが落ちることによりコールしたBB側のレンジが強化され、全レンジCBを打っていたUTG側のレンジが弱くなったから?
③UTGのベッドについて
よって、相手がコールしたレンジに対して追加のバレルを打つということは、狭く高く打つ必要性がある。
④66%について
このベッドによりBB側でインディファレントに落とし込まれるのは「セカンドペアの弱キッカー」
〇River
BB Check
UTG 75%
BB Call
★注目ポイント
①ハイポケは全てピュアチェック
現実世界のプレイラインへ落とし込む
そして、ここからGTO+へ移行します。
解明したい目的としては四つです。
①ハイポケをピュアチェック戦略をとる理由はなぜか?
②現実世界の戦略とのGTOの乖離について
③現実的なプレイにおいて、本当にこのハイポケをチェックするべきなのか?
④このハイポケをピュアベッドにした場合のカウンター戦略は?
それでは、GTO+起動!
まず、現実のものと類似した流れをGTO+で作ります。
個人的なGTOと現実世界のプレイヤーとの乖離は以下だと思います
①ドンクしない
②Qのトリップスのレイズ頻度が極端に高いか極端に低い
→つまり、リバーのQがGTO通りほど残っていないOr多すぎる
以上の仮説を元に、二つのレンジを決めます。
①チェックレイズが少ない(頻度ほどしない人)
②チェックレイズを多くする人(頻度以上にする人)
それぞれでGTO+で検証します。
※IP側の戦略は33%、50%、75%の3パターンのみとします。
①のパターン
残っているQがどういうものかを考察します。
・Qのキッカーが弱い
・フラドロを抑えてしまっているので、相手が何で打ってきてるかわからずコール
それを考慮し、レンジを調整した結果が以下です。
ほぼWizardと同じ解答が得られました。
変わったのはQTsがピュアチェックになったのみですね。
次に②の検証を行います。
・Qがあれば何でもレイズをターンで行う
・ナッツ級がレンジに残っていない(クワッズ、フルハウス)
計算結果が下記です。
①ハイポケは全てバリューベッド
②JJまでもバリューベッド
③相手のドロー系を全て押さえていない♡絡みの以外は全てブラフベッドへ(AJに加えてATまで追加されてます)
IP側のベッドに対して、OOP側は完全に困った状況になっており
リバーで超進化した99のみでレイズをかえし、ショウダウンバリューの全くないところが仕方なしにブラフレイズを返すという戦略となってました。
前者のQがいっぱい持っているBB側であっても、バリューレイズを返すのはフルハウスからという計算結果になっていたので、このボードにおいてIP側に逆らうのはかなり厳しそうです。
追加で、スロープレイを絶対行うパターンについても検証します。
AQ、フルハウスを全てリバーまで潜むというプレイです。
個人的には驚きの結果になったのですが
フルハウス並びにAQを全て潜んだ場合、上記のような結果となりました。
GTO+によって導かれた解答編へ
それでは、問題点について解答を考えていきます。
①ハイポケをピュアチェック戦略をとる理由はなぜか?
・レンジについて
このボードのダブルバレルにおいて、BB側がリバーに残っているレンジと比較すると単純に負けている可能性が高い。
ただし、相手にQやナッツ級が極端に存在していなければバリューを多くとれるレンジが多数存在するため、ベッドが正当化される。
また、50%ベッドでハイポケでバリューに取りに行く場合は強烈なカウンター戦略がBBに存在する。
※④なので後述します。
②現実世界の戦略とのGTOの乖離について
・Qが相手のレンジにどれだけ残っているか
・8がどの程度残っているか
上記が大きく変わる。8についてレンジでコールを大幅に増やしてもIP側のベッド戦略はあまり変更されなかった。
③現実的なプレイにおいて、本当にこのハイポケをチェックするべきなのか?
・④の解答編へ続きますが、僕は結論ベッドしてもよいと思います。
④このハイポケをピュアベッドにした場合のカウンター戦略は?
コール頻度を失くし、レイズとフォールドのみを使用する。
結果として、相手からのセカンドヒットに向けての薄いバリューについて、コール頻度を失くし、レイズかフォールドで戦うという戦略でした。
言われてみれば当たり前なのですが、レイズに関して無抵抗になってしまうので、強い主張を通すのにAAは強いハンドではないという事です。
ただ、現実でここまでのプレイを出来るプレイヤーはそうそうおらず
・50%のベッドで8を多くコールするプレイヤーが多い
・8が適正よりも多く残っている(ドンクしないなどの理由から)
現実世界ではベッドを行ってもいいのではないか?という結論となりました。ただ、相手が鉄強の場合は、きちんとチェックをするべきハンドという事も念頭に置きたいですね!
いかがでしたでしょうか
配信でコメントしたからには、Noteは出すか(需要あるかわからないけど)と思って、書いてみました。
レンジ感の残り方や分析の仕方について、全然不足しているところや甘いところがあると思いますが、こういった分析について駆け出しのひよっこなので、有識者の方のご意見を是非いただければと思います。
最後に、素人の分析になるので、間違っている可能性や見解甘い可能性が多々あるので、決してこのNoteを鵜呑みにしないようにお願いします!
最後まで読んでいただいてありがとうございます! ポーカーは何が正解などがほとんどないゲームですが、次にあなたがプレイする際に少しだけ参考になれば幸いです