![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124654563/rectangle_large_type_2_1dcae2efeb78793e7bd01ab237147bb7.jpeg?width=1200)
【JPL】Ktsはイージーフォールドなのか?
ハンド分析の記事です。
【神回2】ポーカープロvsプロの激しいレイズ合戦がエグすぎた
https://www.youtube.com/watch?v=ZueA-AZz_gI&t=285s
上記の動画のシチュエーションを利用させていただきます。
見てない方はどうぞ!
それでは本編へ。
下記シチュエーションで僕が視聴していて気になったので、取り上げます。
![](https://assets.st-note.com/img/1702643231154-xjAMM7xM7h.png?width=1200)
オリジナル:Tellさん(ストラドル)
コーラー:まよんぬさん(コーラー)
【プリフロップ】
BTN:リンプ
SB:フォールド
BB:フォールド
ストラドル:レイズ(100)
BTN:コール
Pot:235
フロップ
Tellさん(Kts):ベット 120
まよんぬさん(22):コール
からのターンがこのような状況となります。
ドライボードとはいえ、ストレートドローが多く存在するこのボード
ベットサイズが高めとはいえ、ちょっと難しい所だなと思っていましたが、フォールドしようと最初から決めていた話し方が気になっていました。
早速Wizardで見ていきますが、ストラドルと500Efのものはないので、200Ef&6MaxCOオープンで代理とします。(アンティを疑似で寄せるために、レーキを高くはしました)
![](https://assets.st-note.com/img/1702643602763-JFesA1XqBA.png?width=1200)
KTsですが、ちょうど境界のハンドとなっています。
3ベットにおいて、Tハイ+ドライはオリジナル側があまりベット頻度が高いボードではないです。
しかしWizardと状況が違い、リンプインからのコールのため、動画内でTellさんが言っているように、ベットラインに「入れられる」ハンドになります。
ターンでJが落ちたため、継続的にベットをする事をやめ、キャッチャーハンドとして運用を切り替えることに選択しました。
実際に、キャッチを悩むレベルの金額が飛んできたため、フォールドを選択。
実際にこのスポットにおいて
・コール
・フォールド
・レイズ
が一番EVが高そうなのかを検討したいと思います。
※相手がGTOだとインディファレントなので、相手が上手そうなら適当に決めましょう。自分が世界の頂点を目指してるなら、適当はやめましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1702644419076-DpUWR4tyPJ.png?width=1200)
まずベットレンジの分析から。
GTOと乖離がありそうなところを考えます。
今回はボードにフラッシュドローがないため
①セミブラフ
②ピュアブラフ
③バリュー
の三つで考えていきます。
1.セミブラフは十分に存在してるか?
![](https://assets.st-note.com/img/1702644576094-qxZpkQ7roB.png?width=1200)
Tellさんは冒頭に話されたように、状況的にAK、AQは除かれています。
個人的に「A9s」「A8s」でこのベットを行えるプレイヤーはあまりいない感覚もあります。
逆に「99」「88」でのベットはGTOよりはいそうだなと思いますが、ベットがここまで高額を打つ人はかなり少数かと。
「T9s」についても、ショウダウンバリューに回すチェックを選ぶ人が多いと思われます。
ただGTO解よりも、KQoがレンジに多く存在していると思います。
KQoの分、レンジの総数は多くなりますが、それでもGTO解よりも「セミブラフは少ない」と考えられます。
2.ピュアブラフは十分に存在しているか?
![](https://assets.st-note.com/img/1702644997473-bdM0GIz5os.png)
考えるまでもなく、まぁベットする人は少ないでしょう。
ピュアブラフは全然足りてないと思われます。
3.バリュー過多になっていないか?
![](https://assets.st-note.com/img/1702645130591-75bfSYTB79.png?width=1200)
見た瞬間に絶対バリュー過多になるなという感想でした。
・AJ、KJ、QJを打ちすぎる
・QQ、TT、77、JJを打ちすぎる
・QQ、KKがコールレンジにない
結論「Jヒット以上のベット過多」の状態になりそうです。
上記をまとめるとセミブラフは「少なく」ピュアブラフも「少ない」バリューが「Jヒット以上が過多」になっているため
KTsについては、フォールドがGTOが示すEVよりも高くなるという結論となりました。
この分析から、ターンのアクションについてもGTO解より大幅に均衡からずらす事がよさそうです。
![](https://assets.st-note.com/img/1702645483546-pyAe8kejGD.png?width=1200)
GTOのベットレンジですが、相手がセミブラフが少なくJヒット以上のベット過多になることから、QQ+並びにAJについては基本的にはベット頻度を下げる方が有益になりそうです。
※プリフロップとフロップからずれている人は全く別の考えになります。
次にこちらのブラフについて
![](https://assets.st-note.com/img/1702645914756-nk4FhZgcTC.png?width=1200)
こちらのベットアクションについて、相手がフォールドするレンジ構成となります。
Axならびにガットショット、下ポケが主なフォールドレンジとなります。
こちらのベットレンジは下記図となっています
![](https://assets.st-note.com/img/1702646027654-hYZoZ6WnpR.png?width=1200)
プレイヤーがよく打ちすぎるAK、AQ、A8&A9が実戦だとベット頻度がGTO解より高くなっていると思われます。
相手がフォールドするレンジについても、このハンド以上に降りるところはあまり考えられず
バリューベットレンジも併せて考えると、全ハンドでチェックするのがターンのプレイとしてEVがあがりそうです。
最終的に僕がコールを検討した事自体が、相手のレンジからくるアクション想定が悪く、ハンドを見た時からくるハンドの強さのみでコールを検討してしまっているなと反省しました。
実戦であれば、もっと下のスーコネやポケットなどでブラフが増えるレンジも想定されますが、そういう人はそもそもJを持っている比率もあがるため
全体的によっぽどのことがない限り、このバランスを崩れることはなさそうです。
以上となります、上記に関してご意見などがありましたら、お気軽にツイッターまでお寄せください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ここから先は
¥ 100
最後まで読んでいただいてありがとうございます! ポーカーは何が正解などがほとんどないゲームですが、次にあなたがプレイする際に少しだけ参考になれば幸いです