KKPokerのAOFは勝てるか?

AOFはもうやりません

前回のAOFの記事をご拝読いただき、ありがとうございます。

これからKKPokerのAOFに挑む方に向けて
僕なりの戦略記事を書こうかなと思って、書かせていただきます。

KKPokerのAOFは勝てる?

レーキが2%に増加し、かなり辛くなった印象のあるAOF。
実際皆様のご認識の通り、相当辛いです。

しかし、勝てないか?と言われるとそんなことはないと思っていて
僕は結局引けませんでしたが、JPを引ければ実はプラスになる競技だなとやってて思っていました。

というのも、下記の要素がプラスになるなと思った点です。

①多くのプレイヤーがフォールドしすぎ
②多くのプレイヤーがコールしなすぎ
③多くのプレイヤーがコールしすぎ
④多くのプレイヤーがVIPの事を軽く見すぎ

②と③は矛盾しているように感じますが、あってます。
詳しく下記で解説していきます。
尚、僕はソルバーなどを回してません。あくまでGTO的なプリフロップのレンジが出てたのは知っていますが、僕はかなり懐疑的に思っているので、参考にしてないからです。
理由として、JPがある以上プリフロップのレンジは変化するべきだし
JPの金額によって、プリフロップのレンジはもっと変化するはずなのに、プリフロップのレンジが存在していることが矛盾していると考えるからです。

上記の4項目について、僕なりの解釈を記載する前に、大前提のお話をさせていただきたいと思います。

AOFが運ゲーだと思って思考放棄しないこと


AOFはホールデムと同じくエクスプロイドするゲームである
僕はこれに気付いたのは、少ししてからですが
実はAOFこそ、エクスプロイドが鍵となります。
特に高額のAOFになればなるほど、この傾向は強まります。

①所持BBが8BBしかないこと
②BTNスティールが+1.5BBも増えること
③SBからのBBスティールが+1BBも増えること

当たり前のことを3点記載したのですが、めちゃくちゃ大事です。
AOFで差がどこに出るかというと、上記の3点からくる

・相手のレンジ予測
・相手のフォールド率

を考えることが凄く大事となります。
多くの人が気付けないというか、気付いてもマネープレッシャーから実行できないのですが
AOFはブラインドスティールが最も大事なゲームです。

この大前提を元に、先程の4つの要素についてお話します。

多くのプレイヤーがフォールドしすぎ&コールしなすぎ

明確なリークの一つであり、多くのプレイヤーが出来てないところです。
①と②は同時に解説することになるので、ここで合わせて記載します。
AOFはホールデムのGTOとは遥かに乖離があるということを認識するべきですが、ホールデムのGTOや戦略の考え方を間違った風に応用してる方が数多く見られます。

ちょっと例を出します


BTNからAKsのプレミアがオールイン。
SBがコールレンジのA5sでコール。
BBが87sを持ってました。


BBの87sはイージーコールなのですが
これを出来てる人ってどのくらいいるでしょうか?
出来てる!って人は素晴らしいです。

いやいやスーコネとして87s強すぎるし、例題はスートが被ってないから勝率そりゃ高いよ!と思った方。
それは間違ってます。調整した二パターンは下記です。


クラブ被り


ダイヤ被り


A5sにドミられ、さらにスートも被る

コネクトをワンガットにしても、実はこんなに勝率があります。
これが多くのプレイヤーが抱えている最も大きな弱点
マルチウェイでフォールドをしすぎ、コールしなすぎ
という点になります。

続いて、コールしなすぎ問題についても触れます。
これが最も現れるのはブラインドヘッズです。

SBからオールインが入って、コールを検討しているとします。
多くの方は「A」を持っているとスナップでコールされると思います。
逆にSB側からのオールインも「A」を持っていれば、簡単に入れる人が多いです。

では、コールする側の考え方はどうすればよいのか?
KやAを持っていたら、コールするというのは感覚で皆さんわかると思います。
ではQやJ、その他のハンドについてはフォールドで大丈夫か?というとそんなことはありません。

基本的にハンドの強さでAやKを持っているかどうかという軸で考える人が多い印象ですが
同じぐらい大事なのはキッカーです。
キッカーが大きいという事が、相当な勝率を担保してくれます。
わかってない人が凄く多いと感じているので、下記に例をあげます。


フォールドされがちなT9o


過大評価されがちなK+弱キッカー

上記の通り、相手のキッカーよりも2オーバーするだけで勝率が段違いにあがります。
これは後ほどお話しするレンジ想定について、非常に大事な鍵となります。
ここではキッカーが強いということはかなり強いんだなぁと思っていただけるぐらいで大丈夫です。

多くのプレイヤーがコールしすぎ

次にこちらの問題についてです。
プリフロップのレンジ表は僕はちらっとしかみたことないのですが
前述のもので記載した通り、キッカーがめちゃくちゃ大事なことは伝わったと思います。
ここで何を語りたいかというと

皆様「A」で相手のオールインにコールしすぎです。

Aがあれば何でもコール。という人が非常に多いです。
ハイレートになればなるほど減る印象ですが、それでもこのリークを多く持っているプレイヤーが多数みられます。

相手のレンジを想定して、そこに十分なKハイ、Qハイのレンジが含まれているかを検討して、コールをするべきです。
それが最後の章の話に繋がります。

多くのプレイヤーがVIPの事を軽く見すぎ

ここでVIPが大事となります。
AOFでスタッツなんて・・・と思う皆さん。
AOFこそVPIPW$SDが大事です。
※VIP持ってないことがないので、無料でこの二つ見れたら申し訳ありません・・・。

例えば、VPIP26%の人のCOオールインについて、どのくらいのレンジ想定になるでしょうか?

僕は下記を想定します。


Axとポケット、ロイヤルが狙えるスーコネによっている

次にVPIP33%の人のレンジです。


Ax全部オープン、JPが狙えるところとKxを全てオープン

上記を見比べてみると、自身がコーラー側だった場合、コールできるところが相当変化します。
当然ながらVPIPが高い人に対して、Aハイは十分な勝率を持ちます。
VPIPが低い人に対して、Aのキッカーが弱い部分については、勝率が相当厳しいものとなります。

続いて、W$SDについてです。
適正値について、体感になってしまいますが、50%だと相当運がいいです。
47-8%が適正値だと思っています。
逆に51-3%の人は、明確なリークを抱えています。

ハンド数が十分で、51-3%の人はマルチウェイでフォールドをしすぎています。
マルチウェイの勝率を考えると46%とかになっても普通ですね。

つまり、自身がオールインに対して、コールを検討する際に、後ろにいる人のW$SDを見ることでマルチウェイになる危険性を探ることが出来ます。

KKのAOFは勝てるか?

最後にこちらの命題について。
結論から申し上げますと、十分なBRがあれば、リークを抱えているプレイヤーが多数いる状況なので、十二分に勝てると思います。

ただ、分散を考えるとこの十分なBRについてですが
10/20$AOFであれば
10万ドルは必要かなと思います。
(それでも、収束はしなそうなのがAOFですが)

確率というのは生きているうちに収束はしないと思ってます。
ただ、AOFは人を引きつけ、人を闇に落とすホールデムで最も危ない競技です。
自身と同じく、AOFの沼にはまるプレイヤーの人が
このNoteを見て、分散を少しでも抑えることが出来ればうれしいです。

勉強をし、必死に考えて
人よりも少しだけ多くのハンドで参加し、人よりも少しだけ高い勝率を獲得する

労力に見合ってない対価ですが
その数パーセントのために必死にやる労力を僕は好きです。

JOPTに行く前の空き時間で書きなぐったNoteなので、いろいろ足らないところがあったら申し訳ありません。

皆様のAOFライフに幸がありますように

ここから先は

184字

¥ 100

最後まで読んでいただいてありがとうございます! ポーカーは何が正解などがほとんどないゲームですが、次にあなたがプレイする際に少しだけ参考になれば幸いです