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ブラフ過多が何故発生するのか?

今回のテーマはブラフ過多についてです。
※全文無料で見れます

実戦上で皆様が感じている事は、ほとんどのプレイヤーがバリュー過多であり、適切なブラフコンボを所持しておらず
相手のベットに対して「バリューの下限に勝利しているか」でキャッチを考えたり、そもそも降りておけば問題ない。と思っている方が多いと思われます。

特にオンライン界隈では特にそういったプレイヤーが多いです。

それでは、本題の「ブラフ過多」が何故発生するのか?について
僕なりの考察となります。

◇ペアボードについて

BTNvsBBのSRPとなります。

フロップで33%ベットを行い、ターンはチェックチェック。
リバーでBBがチェックしたところで、BTNのアクションという状態です。
ここでGTOはポットオーバーベットかチェックの二択を推奨するのですが、実践上そんなベットをしてくる人は稀です。
しかしながら、ベット頻度が全体的にかなり高いと感じているボードになります。

ここで少し座学を行ったプレイヤーであれば、このベットのレンジに消えたポケットをブラフとして使用している方が多いと思われます。
これはBTNという広いレンジであっても、「消えたポケットは絶好のブラフハンド」という知識だけがインストールされていることが多いです。

だから、このボードがブラフ過多なのでしょうか?
答えはその通りだと感じていますが、上記の条件だけではありません。

ターンの時点のチェックレンジ

大半の人々はターンにおいてKをこのレベルでチェックしていません。
個人的に実戦と大幅に乖離があるなと感じる部分はKのキッカーが8より高く相手に勝ってる可能性が高く見えがちな部分のチェック比率です。

AK~KTがまさにそれで、特にAKをここまでチェックに回せている人はほとんどいないと感じています。

偏見ですが、特にこのボードであれば下記の理由が多く使われがちです。

・フラドロにフリーカードを与えないため
・Kの弱キッカーに「向けて」
・リバーでチェックをもらうために

上記の理由がダメだと感じている人は多いと思いますが
明確にNOといえる理論&理由がない場合は、そのボードについての知識が足りてない事が多いと感じます。
ここでポーカーが難しい所として、明確にNGということは別にないということです。一部の側面を見ると正解しているし、状況によってはあっていることもあります。

僕自身も上記の理由でベットすることはほとんどないですが、似たような理由でベットすることはよくあります。
基本的にこの人と議論にならないなと感じた場合、エクスプロイド戦略とごっちゃになって話していて論点が違う事が99%です。

問題のボードにおいて、ブラフ過多になる理由は下記の二点となります。

・ブラフハンド(消えたポケットなど)を所持している可能性が高く、ほとんどのプレイヤーでベットされがちなこと
・バリューハンドをGTOよりも所持していないこと

この二点を気にしながら、実際のBTNのオーバーベットレンジを見てみます。

Aハイでのヒーローコールがいかに発生しやすいか、想像しやすいと思います。

ブラフ過多というものは、冒頭に述べた通りポーカープレイヤー自体が基本的にバリューによってしまうため(特に日本人の特性だと思っています)
なかなか発生しないと思います。
しかし、このようにボードごとの理解を掘り進めていくと、ブラフ過多かつバリュー過小になりがちというボードはいくつもあります。

最後に、注意点ですが
この相手のレンジがブラフ過多であることは、相手の行動がイメージより少しずれるだけでブラフ過多にならないことを注意してください。
例えば、ターンの時点で8をほとんどチェックし、リバーでベットするプレイヤーとかです。
逆にこのボードでAハイでAハイを叩き落すためにベットするようなプレイヤーがいれば、圧倒的ブラフ過多となるため、BB側の戦略が大幅に変わります。ポーカーの面白く、奥深いところだと思っています。

ついつい実戦中は自身のハンドと会話ばかりして、思考が単一化してしまいがちですが、こういう部分で相手より少しだけ差をつけたいですね。

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最後まで読んでいただいてありがとうございます! ポーカーは何が正解などがほとんどないゲームですが、次にあなたがプレイする際に少しだけ参考になれば幸いです