カルロ・アンチェロッティ　対ヘンク戦試合前日会見

試合前日、今のあなたの心境と会長との信頼は再確認できているかを教えていただけますか？

会長と私は毎日コンタクトし協議している。
私達チームすべてが明日の試合に向け集中をしてる。
チームとして重要な目標を達成したい。この試合の結果が私に関する評価が定まる絶好の機会だと思う。それ以外何もない。

ヘンク戦ではなく今後の見通しとして伺いたい、これまで起きていることへあなたはどう責任を感じているのか？

決断を下し、正しいトレーニングを実施しチームに最適な戦略を実践させるのは私の責任だ。
ゲームの後いつものことだが次の試合に向けて準備をする。
この繰り返しだが、ここ最近の数試合はそれらがとてもうまく機能していなかった。
チームがポジティブになることを願っている。

（未勝利だった）先月の結果を払拭するにはチャンピオンズリーグのグループステージ突破で十分だと思っていますか？

そうは思わない。起きたことには起きたこととして考えている。
チャンピオンズリーグの好成績だけでなくカンピオナートで失ったものも含め評価されなければならない。
私はそう認識してるが、グループステージの突破はチームにとってカンフル剤になり、カンピオナートでの戦いに良い影響をもたらすだろう。

メンタルトレーナーをチームに帯同させようと思ったことはありますか？

私は長年ミラノの心理学者と親交がある。選手が受け入れてくれるならチームには大きな手助けとなり試す価値はあると思う。

スーツケースはベッドの横に置いてますか？（注）辞任を考えているかの意

監督業は常にそうしたリスクを背負うものだ。
この状況でそうした質問が飛んでくるのも理解している。
私がこれまで経験してきたことを踏まえ話をすれば、特定の条件が満たされない場合に監督は自らドアを閉じる必要がある。
だが、現在のところ私はこれらのことをまったく考えてもいない。
チームの現状を憂いている。
選手はもっとパフォーマンスを高められるはずだし、与えられるものがまだまだあり、それこそが私の仕事だ。
チャンピオンズリーグでは素晴らしい仕事を我々は成し遂げた。
長いトンネルだが出口はすぐそこにある。
我々はこの負のサイクルを終わらすためベストを尽くす。

今期を振り返りあなたはどのような旅路だったとお考えですか？

私は与えられた仕事を遂行するだけだ。
してきたことに評価を下すことは私の仕事ではない。
しかし明らかに私はまだベストを尽くせていないと感じている。
監督として選手たちの資質を示すことが足りていない。
まだまだできることがたくさんある。
選手はそれでも私のためにプレーなどをしてほしくはない。

この負のサイクルのきっかけは何だと思いますか？

まず重要なことはこのネガティブな雰囲気を終わらせることだ。（しつこいぞ！という顔）
ミリク？ああ彼の状態はいい。
アランと共に回復してきており、試合に使える状態にある。

明日の試合、選手に何を期待しますか？

チャンピオンズリーグのレベルを示せる説得力あるパフォーマンスを期待している。
簡単なグループではなかったし、決勝トーナメント進出に王手を掛けているという状況は我々がどんな強敵とでも互角に戦えることを示しており、
それはチームとして最善の戦いをこれまでしてきた証でもある。
しかし精神的には改善すべき点がまだたくさん残っている。

アランの重要性については？

アランは優れた戦術眼とスキルを持つプレーヤーと見なされているが、そこまでの質の高いプレーヤーではない。
彼の不在がナポリ全体のプレーの質を高めているというパラドックス。
アランはとてもよく走りディフェンスしてくれるおかげでナポリの基本的なバランスを司どりチームが機能する。

インシーニェとファビアンの最近のパフォーマンスにファンが失望しているようですが、明日彼らをフィールドで見ることはできますか？

アランとミリクのコンディション次第でなんともいえない。
彼らの状態を確かめた上でメンバーを決めないとね。
イブラ？ああ、昨夜話したよ。
彼は未だロスに滞在してるらしいね。まだまだトップレベルの選手であることは素晴らしいね。

昨季のアンフィールドの悪夢から明日のヘンク戦の教訓はありますか？それはどのようにするつもりでしょうか？

アイデアを明かすつもりはない。まあ落ち着いてくれよ。
確かに昨季、アンフィールドで我々が期待に応えることができなかったことを議論するのは正しい。
新たなことは何もない、しかしもう過去は過去だ。
明日、説得力のあるプレーをすることが大事だ。
それが唯一我々が回復軌道に戻る手段だからね。
私がナポリの監督に相応しいか？
それを信じてるからこそここにいる。

（最下位にある）現時点のヘンクをどのように捉えてますか？

私はグループステージを突破できると楽観的に見ている。
チームにとってそれは重要な付加価値を生み出すはずだ。