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『坊っちゃん』ストーリーまとめ

ー坊っちゃんとは、夏目漱石の代表的な小説である。


◼️概略
とんでもなく無鉄砲な主人公坊っちゃんが、教師になるも、同僚たちとすこぶる揉めまくるハートフルストーリー。


◼️登場人物

【坊っちゃん(どらえもん)】
短気で無鉄砲。数学教師だが、幼い頃からやりたい放題で、案の定めっちゃ人と揉める。多分現代だったらイキッてTwitterが炎上するタイプだけど、なんか憎めない

【清(ドラミちゃん)】

どらえもんの実家に仕えていた下女。
とんでもない無鉄砲者のどらえもんを唯一可愛がっている。とても好い人。どらえもんを付け上がらせるタイプ


【山嵐(出来杉くん)】

どらえもんが勤める学校で、唯一どらえもんの味方の先生。ふつうにいいやつ。常識人。空気も読める


【赤シャツ(ジャイアン)】 

どらえもんの勤める学校の教頭。
うまく立ち回って周りを味方に付ける。
どらえもんはこいつが嫌い。ことなかれ主義者


【赤シャツの弟(ジャイ子)】
どらえもん曰く頭がわるく、ジャイアンの手先として暗躍している





【のだいこ(スネ夫)】
ジャイアンの太鼓持ち。画学教師。腰巾着のクソ


【うらなり(のび太)】

ふつうにいい奴だけど、赤シャツに職としずかちゃんを奪われるついてない人。
可哀想だけどこういう人いるよね。


【マドンナ(しずかちゃん)】
この作品のヒロインにして、のび太からジャイアンに乗り換えたしたたかな女
よくわかんないけど、ほんとにそんなにいい女かな?


◼️あらすじ




1.はじまり~教師に

どらえもんは無鉄砲な性格で、真っ直ぐな性格の持ち主。下女のドラミちゃんだけがどらえもんを可愛がっている。
しかし、どらえもんの両親が立て続けに亡くなり、家を売りに出すことになったため、ドラミちゃんとどらえもんはお別れすることになる。


ドラミちゃんは甥の家で世話になりながらもどらえもんのことを気にかけており、『早く嫁を持て。わたしはそこでどらえもんたちの世話をする』とどらえもんに言うのであった。

そしてどらえもんは、なんやかんや勉強して、四国の中学校で先生をすることになる。

2.教師としてヤバめなどらえもん


どらえもんは、赴任早々つまらなさで、同僚たちに変なあだ名をつけたりしている。

そしてそんな態度が透けてみえているのか、どらえもんは案の定、生徒たちからバカにされまくる。

天ぷらをめちゃめちゃ食べてるところを目撃され、『天ぷら先生』とよばれたり、宿直室に大量のイナゴをばらまかれたりするのである。(嫌われすぎでは?)

そしてどらえもんは、釣りにいった際、自分のことをジャイアンとスネ夫がバカにしている会話を聞いて、ジャイアンとスネ夫のことが嫌いになるのである。

3.追い出される宿

ある日どらえもんは、同僚(いいやつ)の出来杉から、住んでいる下宿先を出ていくように言われる。

理由をきくと、『どらえもんが乱暴者だから、宿主が嫌がっている』のだという。
そんな話に身に覚えのないどらえもんは、

『なんだよ!嘘なのに!こっちが悪いとか決めつけんなよ!出来杉ムカつくわ~』と思いながら下宿を出ていく。

4.彼女を寝取られたのび太

出来杉よって下宿先を追い出されたどらえもんは、のび太(同僚の教師)から新しい下宿を案内される。

そこでどらえもんは、のび太が婚約者のしずかちゃんをジャイアンに取られた話をきく。
しかもそれだけでは飽き足らず、なんとジャイアンはのび太を他の学校へ追いやろうとしているのだという。

あまりにも極悪人である。

さらになんと、出来杉もそのことをジャイアンに抗議して以来、ジャイアンに嫌われているらしい。

『ひょっとして、ボクを下宿から追い出したの、ジャイアンかもォ⁉️』




と、どらえもんは気がつく。

敵の敵は味方。
どらえもんの宿主への暴力が嘘だったことを知った出来杉はどらえもんに謝罪し、二人は晴れて和解したのであった。
(しかしふつうにのび太は別の中学校に飛ばされる。草)

5.やられたらやり返す!

あるとき、生徒が師範学校の生徒と揉める事件が起きた。どらえもんと出来杉は必死に止めるが、止めきることができない。

ジャイアンはこの件をネタに、責任問題として出来杉を学校から追い出そうとする。


『まじ許せないんだが』


ふたりは、ジャイアンとスネ夫が芸者遊びをしている情報をつかみ、このネタで追い詰めることを決意する。

しかし出来杉はジャイアンによって、ついに辞職させられてしまう。

『まじほんとに無理なんだが』


どらえもんと出来杉は8日間にわたって張り込みをし、ついにジャイアンとスネ夫が芸者と角屋に入るところを見る。

シラを切るふたりを坊っちゃんはぶん殴り、鉄拳制裁により腹の虫をおさめるのであった。

6.ラスト

坊っちゃんは教師を辞め街鉄(都電の前身)の技手として働き始め、そこに清を呼ぶ。
立派な家ではなかったが、清は幸せそうである。

そして清は肺炎で死に、清の願い通り、どらえもんの寺に埋められることとなった。
ハッピーエンドである。

おしまい


◼️補足

勧善懲悪ものとして親しまれている坊っちゃんですが、この話はあくまでも坊っちゃん目線の話になります。
坊っちゃんは家族からも疎まれる江戸っ子気質の男で、やりたい放題の変わり者です。

はたして、坊っちゃんはほんとに正しいのでしょうか?

そもそも坊っちゃんは仕事をやめているので、赤シャツやのだいこは学校に残っています。坊っちゃんは勝ったといえるのでしょうか?

完全勝利とは言えない結末と、『はたして坊っちゃんは本当に正義なのか?』という疑問が残る、考えさせられる物語です。

ちなみにわたしはしずかちゃん、ふつうにのび太に飽きたから乗り換えた気もします。

のび太は左遷され、出来杉は職を追われ、どらえもんも辞職。
この物語の『善』は全て敗走(?)していくのです。
ジャイアンとスネ夫は、はたしてほんとに悪い奴なのか!?

はたしてこの物語の真実はどこにあるのでしょうか。


そういうこと、あるよね。

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