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【プン春オンライン】ブラック校則は危険な映画【独占取材】

映画ブラック校則が絶賛上映中らしい。

しかしアンチSexy Zoneを掲げてきた週刊文プン春では、例のごとくこの映画を応援しない。


なぜなら顔面国宝たるイケメン、Sexy Zoneセンター佐藤勝利の主演映画だからである。

これ以上世間に佐藤勝利のカッコよさが知れわたり、人気がでたらアンチSexy Zoneたるプン春記者からしたら面白くないのである。


また、今回はKing & Princeの髙橋海人さんというイケメンも出るらしい。ゆるせない。

プン春はイケメンと幸福な人間にアンチをする存在であるため、この映画を絶対に応援しない。

『ブラック校則をみてはいけない3つの理由』

①演技が上手くて腹が立つ

11月某日、会議室に現れたプン春記者は、いらだちを露にしながらインタビューにこたえてくれた。

プン春記者ーー演技のうまさって、実は自然な演技ができるかどうかなんですよ。
怒れとか、泣けとかより、いつもみたいにまっすぐぼんやりあるけ、と言われるのが一番難しい。
佐藤勝利と髙橋海人はそれができる稀有な俳優です。その自然さたるやーー…腹がたってしょうがない。

そういうと、記者は私物であるブラック校則のパンフレットを悲しそうな目で見つめた。
観賞後、感動のあまり勢いで買ったそうが、後から沸沸と沸いてきた怒りが隠しきれないのである。


プン春記者ーーまず佐藤勝利。彼はこんなに顔がいいのに、陰キャの演技が上手すぎる。目立たず、自信なさげで、普通。意識に残らない。そんな生徒が一人、かならずクラスにいたでしょう?

ーーいましたね。

プン春記者ーーこれは僕のことですよ。

ーーえ?

プン春記者ーー僕がまさにそれです。陰キャ。

彼はそういうと、ちょっと泣きそうな顔になった。

プン春記者ーー同じ陰キャなんです。佐藤勝利が演じる創楽は、ほんとうに自分と同じ、主張できない陰キャ。頭では妄想を繰り返しながら、ほんとはなにもできない、なさけないやつ。こんなにイケメンなのに、誰にもちやほやされていない。だれも彼の美しさに気づいていない。ありえないですよね。でも納得するんです。
あの大画面に耐えられる顔面のインキャ主人公は、彼にしかできない役です。
僕は、限りなく自分なのに自分ではない創楽をみると苦しいんです。
なんで同じ存在なのに、俺は佐藤勝利じゃないのか?みんなに愛されるキラキラスーパーアイドルではないのか??
どうして?こんなにも僕と重なるのに?
もう、創楽(佐藤勝利の役)は僕ですよ。僕そのものです。でも僕は佐藤勝利じゃない。
おかしい、そうは思いませんか?なんで僕はアイドルじゃないんですか?

『佐藤勝利の陰キャは演技だけれど、あなたはキャラクターではなく本物の陰キャラだからでは?』という一言を、我々は飲み込んだ。
生まれてこのかた鏡をみたことがない可能性に配慮した結果である。
これほどまでに記者を入り込ませる演技をする佐藤勝利は恐ろしい存在であることを、我々は確信する。

プン春記者ーー髙橋海人も、演技が上手すぎるんですよ。おちゃらけてちゃらちゃらしているのに、少し闇を抱えているっぽくて、でもいいやつで、ワルとも陰キャラとも仲良くできる。クラスの人気者であることがよくわかる。
しかも演技がほんとに自然で、自分の青春と重なってすごく辛い。勘弁してほしい。
天は二物を与えないんじゃなかったのか?
よくないんですよ。こういうのは早く罰してもらわないと。
禁固禁固、禁固刑しか納得できません!!
もう我々はSexy Zoneのアンチで忙しいのに、King & Princeのアンチをやっている暇はないのに、我々をキンプリが掴んで離さない。めちゃくちゃつらい。

記者はそういうと、オイオイと泣きはじめた。

②全年齢に刺さってよくない

プン春記者ーーそもそもブラック校則って、そんな面白いコンセプトだと思ってなかったんですよ。
だってブラック『校則』ですよ?
僕たちみたいなおじさん、しかも毎週毎週人の不幸を飯の種にしてる週刊誌の記者が、学生ものに感動するわけがないじゃないですか。
何年前だよって感じですよ。

ブラック校則は、現在世間で問題視される過剰な校則(ブラック校則)に対して立ち向かう生徒の物語である。
生まれつきの茶髪を黒に染髪するよう迫られ学校に通えない少女を、クラスの目立たない生徒である創楽(佐藤勝利)と中弥(髙橋海人)が校則を変えることで救おうとする。

プン春記者ーーブラック校則はリアルなんです。校則の厳しい学校は日本にはたくさんあって、この世の中に『学校』という権力を前に理不尽な目にあってる子供たちは沢山いる。
でも、誰もが抑圧された環境にいると、そんなもんか、という気持ちになる。
有給をとれない会社、公約を守らない政治、嘘ばかりの週刊誌、ぜーんぶ、そんなもんか。で国民は見てみぬふりをしているんですよ。
どちらが悪いか何て一目瞭然なのに。
でも、ときどき声をあげるものがいる。ひとり、ふたり。しかし彼らは弾圧されます。

『嫌ならやめろ』
『お前はほんとに日本人か?』

権力者は考えます。
『庶民は気づかずバカでいろ』と。

知ってますか?日本は法治国家ですよ。
最高法規は憲法です。人権が侵害されるルールはどこにもあってはいけない。健康で文化的な最低限度の生活は保証されるはずなんです。なのに、死んだり、苦しめられたり、そんなルールをみんながバカみたいに受け入れている。
私はね、国民がその事実に気づきかねない危ない映画だとおもう。
学校は社会の縮図です。
この映画は、学校という大きな権利を前に、やめるか残るかの2択、0か100ではなく、なぜ0を50に出来ないのか、と問いかけてくる。なぜ環境を改善してはいけないのか、と。
しかも非常にリアルに、『あれ?理不尽な権利を前に、声をあげてもいいのでは?』と誰かが気づいてしまうくらいナチュラルにですよ。
ご都合主義ではない、リアルな反抗ですよ。
しかも非常にコミカルに、面白く描いている。これはただのイケメンを擁した人気頼みの映画ではない。
まぁ、ジャニーズを知らない人からしたら、ただのイケメン映画に見えるとはおもいますけど(笑)

それなら、なおさら多くの人がみるべき映画なのではないですか?困ることはなにもないですよね?

プン春記者ーーはぁ?あんたバカか?(笑)国民が賢くなったら、僕の書くゴシップ週刊誌が読まれなくなってしまうでしょ(笑)

③金がかかる

あとひとつですが、なにか理由はありますか?

プン春記者ーーそうですね……知ってますか?映画をみるのって、お金がかかるんですよ。なので、普通にみない方がいいです。

映画って、普通そうだとおもうのですが?

プン春記者ーーそれだけじゃないんですよ。ブラック校則はHuluとドラマと連携していて、映画じゃわからなかった裏側がドラマでみれるようになっている。つまり最高に楽しもうとしたらHuluも契約するんです。千円くらいしますよ。Hulu。まぁ千円払う価値はめちゃくちゃありますが、お金がかかることにかわりない。

記者さんはHuluにはいっているんですか?

プン春記者ーーはい。ブラック校則おもしろいので。
まぁとにかく、みんなブラック校則を観に行かないでください。多くの人にみられるとよくないんです。
みたら面白くて、人にすすめたくなるでしょう?とにかくだからみないでください。
映画は初動が大事ですからね。みんな観るならせめて早めにはいかないでください。おねがいしますよ。

その後、プン春記者はひととおりブラック校則の良さを語って部屋をあとにした。
あのプン春記者をこんなふうにしてしまうとは、やはり恐ろしい映画である。

みんな、ブラック校則、みちゃだめだぞ!

文責 週刊プン春内定者

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