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米国⤴︎日本⤵︎

軟調な米国株もそろそろ上向きになりそうな頃合いになってきました。

そもそも4月は納税があったりで、キャッシュポジションが高めになりやすいため、アノマリー的にも株価が下がりやすい月として知られています。

先週から昨日にかけてはイスラエルとイランの問題もありましたが、市場は既に織り込み済みであったため、株価もそれ程下がらずに、納税完了と悪材料出尽くしで、そろそろ高額納税の市場参加者が戻ってきそうです。

アメリカはこれからサマードライビングシーズンに入るため、するすると上がっている原油価格と、10年債利回りには注意を払う必要がありますが、株式市場はドットコムバブル時と同様にAIによって生産性の向上がもたらされる業績相場に移行しています。

ということは、個別株では良い決算を出す企業をひたすら抱き続け、指数に連動するETFもNISAなどでコツコツと積み立てることが基本動作になります。

一方で東京マーケットを見ると、4万円を超える最高値を更新してからちょっと足踏みが続いています。
特に気になるのが昨日ドル円が154円になり一段と円安が進んでいることです。

以前にも書きましたが、今の円安は生産性向上が図られていない日本の経済状態を如実に現しているものです。少し前に賃金インフレで給料が上がっていいねというような報道がされていましたが、特に原油などの輸入依存率の高い日本で、円安が激しく進むとなると賃金インフレ以上に物価上昇率が上がります。

正にこれはトルコやアルゼンチンなどの新興国経済と同じ状態です。銀行預金をしていてもほぼゼロに近い利息しか付きませんが、周りを見渡せば円をドルに変えたり、米国株を持っているだけで資産が増える魅力的な商品が溢れているため、銀行から証券へ資産の移行が行われると、バブル崩壊後の銀行倒産のようなことが起こる可能性もあります。

日本に住む限りは資産を増やすというよりは資産防衛ということになりますが、今後ますます格差拡大となっていくかもしれません。

そうは言っても個人でこのような状況を打破するのはなかなか難しいため、円安=訪日客増加ということがこれからの流れだと思いますので、観光や訪日客を対象としたビジネスにも注目していきたいです。

AIの登場、円安、少子高齢化が同時に訪れている日本は今まさにパラダイムシフトが大きく変わろうとしています。ますます英語の必要性も増していくことになりそうです。

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