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複利の力

72の法則って聞いたことありますか?
私もこの法則を知ったのは社会人になってからしばらく経ってから知りました。

端的に言えば72を運用利率で割ると何年で元本が2倍になるかがわかる数字になります。例えば年利6%の投資商品があった場合に、この72を6で割ると12になります。つまり、これは元本が2倍になるまでに約12年かかり、年利が2%であれば、72を2で割って36となるため、元本が2倍になるまでに36年かかることになります。

ただし、この倍になる年数は複利の力が働いていることが前提になります。どういうことかというと、複利は元本1,000万円を年利6%で運用した場合、利息は6万円になり、次の年はその6万円か1,000万円に加えられて1,006万円に6%の年利がかかる計算になります。

一方、複利の反対の単利は利子に元本が加算されず、毎年この1,000万円のみに年利6%ということになり、ずっと元本は1,000万円のままです。

1年で6万円しか増えてもそんなに変わらないじゃんと思ってしまいますが、これが冒頭で触れた複利の力で1,000万円を6%で運用した場合、元本が2倍になるまで12年かかりますが、単利で運用した場合は、2倍になるまで16年になります。単年でみるとそれほど大きくない差も長期で見ると4年もの差が生まれることになります。

逆にこの計算方法を借金やローンに関して当てはめて、年利20%のクレジットカードの借金がある場合、72を20で割ると約3.6年で借金が2倍になります。年利20%は極端な例ですが、よくリボ払いや消費者金融での利率の話が話題になりますが、借金の場合はこの元本の金額をいかに早く減らせるかで返済金の総額が大きく変わることになります。まさにご利用は計画的にというわけです。

本題に戻ってこれが複利の力ということになりますが
、これはNISAやiDeCoも同様で、コツコツ積み立てたものが長期的に見ると単利の運用とは比較にならないくらいパフォーマンスに差が出てきます。

アメリカの代表的なインデックス指標のS&P500は過去平均で8%の利率と言われていますが、日本の銀行に預けた場合は引き出し手数料にも満たない利息にしかなりません。ということは団塊の世代以上ののお金は取り敢えず銀行に預けるという運用方法では全くお金が増えません。このことから、日本がバブルの頃は年利8%の頃もありましたが現状を比較すれば、日本に投資するかアメリカに投資するかは一目瞭然です。

といっても私も同様に、なかなかまとまった資金で運用するのは難しいので息をするように少額でもいいのでコツコツとドルコスト平均法で毎月NISAとiDeCoを積み立てるのが王道な運用方法ということに行き着くと思うわけです。

これを個々人の時間に置き換えて考えてみると、例えば1日1時間、自分の好きなことに使ってみると、1ヶ月で30時間、1年で360時間になります。よく宅建の資格取得には300時間必要と言われていますが、これも複利の力と同じく、長期的にみた場合は大きな差になります。

殆どの日本人が今の仕事が楽しくないと思っているようですが、未来を変えたいのであれば今を変えなければということで、今日もnoteに書いてみました。

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