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若草プロジェクトの存在を隠す赤い羽根の1月10日のリリースが不自然すぎる

 赤い羽根募金を運営する中央共同募金会(以下赤い羽根)が若草プロジェクトへの1000万円の助成金の決定を1年半後に無かった事にした事は前回、前々回の記事で触れました

それを踏まえて改めて過去のリリースを見ていたら明らかに不自然なものが出てきたのでそちらについてタイムラインを追うと共に深掘りする内容になります。新情報はないので気軽に読んでいただければ。

起点は1/4から

 1/4に東京都から暇空茜さんが提起していた住民監査請求の結果がリリースされました

東京都若年被害女性等支援事業について
当該事業の受託者の会計報告に不正がある
として、当該報告について監査を求める
住民監査請求監査結果

https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2023/01/04/documents/02_01.pdf

これを機にcolaboだけではなく「東京都若年被害女性等支援事業」を
受託した4団体すなわち

若草プロジェクト
BONDプロジェクト
ぱっぷす
Colabo

への関心がより高まりました。そして赤い羽根がcolaboだけではなく若草、ぱっぷす、BONDにも助成をしていることが明らかになりちょっとした話題に。ただ赤い羽根方面はボヤ程度で話題の中心はあくまで住民監査請求だったというのが当時の空気感でした。なお1/9の時点で赤い羽根から下記の助成がされていることが明らかになっています

福祉基金から3000万 ぱっぷす
福祉基金から
2680万 Colabo (+共同募金から298万円)
共同募金から
1422万 BONDプロジェクト
福祉基金から
1000万 若草プロジェクト

1/10に突如でた赤い羽根からのプレスリリース

 そんな中で赤い羽根が突如下記のプレスリリースを出します。

全文は長いので少しずつ引用します

(引用1/4)
中央共同募金会(以下、本会)による一般社団法人Colabo(以下Colabo)およびNPO法人ぱっぷす(以下、ぱっぷす)の事業への助成につきまして、多数のお問合せをいただいております。

Colaboとぱっぷす…
えっ若草とBONDは?

繰り返しますが渦中の東京都若年被害女性等支援事業の4団体は4団体すべてが赤い羽根から助成を受けていました。にも関わらず、赤い羽根は2団体に限定しました
違和感1

(引用2/4)
まず、お問合せいただいているColabo、ぱっぷすの事業に対する助成ですが、こちらは本会が独自に寄付募集を実施している「赤い羽根福祉基金」によるものであり、毎年10月から各都道府県共同募金会が募金を実施する「赤い羽根共同募金」(いわゆる赤い羽根募金)による助成ではないことをここにお知らせいたします。

えっ若草とBONDは?(2回目)

「助成金の出どころは"赤い羽根募金"ではなく"赤い羽根福祉基金"」ということを言っています。つまり

「助成金の出どころを誤解しているからプレスリリースを出しました」

と言いたい訳ですね。誰が出どころの話してましたか?
募金だろうが、福祉基金だろうが当該団体に助成している事が騒動の中心でしたよね?話題のすり替えに見えます

さらに主旨を赤い羽根福祉基金に限定するなら2020年度に1000万円を助成されている若草プロジェクトに触れないのはどう考えてもおかしい

違和感2

(引用3/4)
Colaboに対しては、本会が実施する「赤い羽根福祉基金」より2018年度から2020年度までの3か年度にわたり、10代の女性を中心に孤立困窮する青少年の支援活動のための事業費として、計2,680万円を助成いたしました。助成金は、Colaboが都内の繁華街において行っている「バスカフェ Tsubomi Café」の実施のためのマイクロバス購入費及び同事業の運営費に充当されました。なお、既に助成は終了しています。

「colaboは"赤い羽根福祉基金"から2,680万円を助成していました」と言っています。嘘は言っていないのですが大事なことを伏せています。colaboは赤い羽根から2020年度に「居場所を失った人への緊急活動応援助成」という枠組から298万円を助成されています。確かに福祉基金からは2,680万円しか助成されていませんが、別枠を隠す理由がありません。まさか「居場所~」の財源は"赤い羽根募金"だったから伏せていた、なんて事ないですよね
違和感3

https://www.akaihane.or.jp/wp/wp-content/uploads/bfc0d657dedb0db99a0820e5d7874cd9.pdf

(引用4/4)
ぱっぷすに対しては、同じく本会が実施する「赤い羽根福祉基金」2020年度から2022年度までの3か年度にわたり、デジタル性被害に合われた女性に対する相談支援体制を整備するための事業費として、これまで計2,700万円を助成しております。助成金は、ぱっぷすが行う相談事業における相談員の人件費、電話代等に充当されています。なお、2022年度の助成事業については2023年3月まで実施予定となっています。

本会が実施する「赤い羽根福祉基金」は、生きづらさを抱える若者の支援活動などに取り組むNPO等の事業を応援するために設けた寄付・助成プログラムで、先駆的で全国的なモデルとして期待できる活動を対象として年間1,000万円を上限とした助成を行っています。趣旨にご理解をいただきますようお願いいたします。

という文でプレスリリースは終わります。

疑問点のまとめ

・助成を受けているのは若年被害女性支援4団体全てにも関わらず若草とBONDはスルーされている

・「赤い羽根が助成している」という問題が「募金ではなく福祉基金から助成している」という問題のすり替えがされている

・Colaboが受けた助成金が過少報告されている

2022/11/11に若草プロジェクトに関する福祉基金の助成リリースを差替えている事からも、赤い羽根が若草の助成を失念していたという事は考えられません。福祉基金からは助成を得ていないBONDはともかく若草プロジェクトは何らかの意図があり名を伏せられたという可能性が高いのではないでしょうか

私の意見

以上から情報をもとに私の推察を述べて本noteを終えます

①ボヤの状態にも関わらず赤い羽根がリリースを出した事には
「助成金の出どころの誤解を解く」以外の意図がある

②そのヒントは若草プロジェクトとBONDが伏せられた事にある

③つまりこの赤い羽根から東京都若年被害女性等支援4団体への助成問題を、「colabo、ぱっぷす」の2団体への問題へとすり替えようとした

「募金ではなく福祉基金から出ているという誤解を解く」が表向きの主旨なので、colaboが福祉基金外から助成された「居場所~」については触れる事が出来ず、かといってcolaboに触れない訳にはいかないので結果的に助成額を過小報告せざるを得なかった

⑤意図は失敗して色んな人が記事を書いたのでボヤが大火事になった

以上です。


余談
名を伏せられたもう一つの団体、橘ジュンさんのBONDプロジェクトへの助成については別の疑惑が浮上していますので気になる方は下記記事を御覧ください。


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