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新日きたえーる大会2,370人もなかなかの数字ですけどね



●前日比214人増。でも2日続けて新日2月大会の半分以下というのは変わらず

ネガティブな意味で話題になった「ALL TOGETHER」札幌大会の不入り。自分は楽観論で5,000人くらいは入ってほしいと書いたけど、実際は2,156人と大惨敗レベルでした。

そして、「新日ファンなら翌日の新日きたえーる大会に足を運ぶわ」と言われた通り、翌日の新日きたえーる大会の動員数は2,370人で、前日比で214人増となりました。

自分の場合、札幌2連戦の1日だけ観ることにしていて、日曜日の新日きたえーる大会は足を運んでいないので試合内容について語るつもりはありませんが、正直、両日ともに不入りという印象はぬぐえません。

ALL TOGETHERの時に東スポは「新日2月大会の半数以下」と書かれていましたが、翌日の新日きたえーる大会も半数以下で、2月の1大会(5,355人)が、7月の2大会の合計(4,526人)を上回るという結果となりました。

ALL TOGETHERの不入りを記事にするのであれば、翌日の新日きたえーる大会の不入りも書けばいいのにって思います。


●2,370人は新日きたえーる大会復活後ワースト5の入り

2,370人というのは新日きたえーる大会が復活した2014年以降では前日のALL TOGETHERも含め、ワースト5の入りとなります。(前日のALL TOGETHERはワースト4位)

ここでは歴代ワースト3を振り返ります。ちなみに私は、3大会とも偶然観戦してます(笑)。

・ワースト1位 2020年09月24日 1,920人

ワースト1位は、2020年9月に行われたきたえーる2連戦の2日目で、内藤対ザック、YOSHI-HASHI対EVILなどG1クライマックス公式戦がおこなわれました。

内藤がデスティーノを決め勝利し「デ・ハポン」で締めたはずです。前日がバッドエンドだったので、今日はデ・ハポン締めなんだろうなと邪推するファンが多かったように思います(笑)。

収容人数5割での開催で、マスク着用、チケットの半券の裏側に名前や電話番号を記入し手渡し入場しましたが、この頃は自粛ムードが強く、外を出歩くこと自体、嫌悪感を抱かれていた印象でしたね。

実際、2021年3月に北都プロレスが篠路大会を行おうとしたところ、クレーマーの標的にされ会場が使用できなくなり、大会直前で東区のフットサル場に変更になったこともあります。


・ワースト2位 2020年09月23日 1,961人

ワースト2位は、2020年9月に行われたきたえーる2連戦の初日で、飯伏対ジェイ、石井対オスプレイなどG1クライマックス公式戦がおこなわれました。

この大会からチケット代が値上がり、2Fスタンド席が6,500円となり、1Fスタンド席が8,500円となりました。

セミの石井対オスプレイの試合が面白かったのですが、メインの飯伏対ジェイは飯伏が外道に気を取られ、ジェイが背後からローブローを決めブレードランナー一発で勝ち、場内からため息が漏れていたような気がします(苦笑)。

2014年以降では唯一の平日夜に開催されたきたえーる大会2連戦になりました。


・ワースト3位 2022年02月19日 2,068人

ワースト3位は、2022年2月に行われたきたえーる2連戦の初日で、棚橋対SANADAのIWGP・US戦、毘沙門対高橋&EVILのIWGPタッグ戦などが行われました。

翌日にオカダ対内藤のIWGP世界ヘビー戦が行われるせいか客入りがイマイチでした。

個人的には、オカダ対内藤よりも、SANADA対棚橋に魅力を感じたので観戦したのですが、試合内容はイマイチでした(笑)。

SANADAがオコーナーブリッジで勝利し、新日参戦後初のシングル王座戴冠となりました。

基本的に土日のきたえーる2連戦は、日曜日のカードに力を入れていることもあり、日曜日のほうが入りがいいです。

また、電車やバスの本数が減ったこともあり、札幌以外の道民は夜のイベントに行くのを避ける傾向もあるようです。

●2004年のきたえーる大会~を浅く書く

新日きたえーる大会は2014年に10年ぶりに復活しました。

2004年の新日は暗黒時代真っ只中で、復活前最後のきたえーる大会は高山&みのるが天山&西村に勝利し、IWGPタッグ王座を初戴冠した大会だったはずです。

この大会も見ていましたが、猪木の「1、2、3、ダー!」が一番盛り上がっていたように思います。自分は腕組みをしてふてくされていました(苦笑)。

この頃は外敵四天王(天龍、高山、みのる、健介)が中心となり、IWGPヘビー王座も天山→健介→サップ→藤田と短いスパンで王座が移動していたこともあり、閉塞感があり覇気を感じない試合が多かったように思います。

新日がきたえーるを使用しなくなり、月寒グリーンドーム真駒内アイスアリーナテイセンホールを使用することになります。

ちなみに月寒グリーンドームは2016年に、テイセンホールは2015年に閉鎖され、現在は取り壊されています。

暗黒時代で一番集客が悪かったときは1,000人程度のテイセンホールですら埋められませんでした。

ユークスが新日の親会社となり、月寒で棚橋がバーナードを破りIWGPヘビー王者となり、「愛してま~す!」で締めるようになり棚橋が積極的にプロモーション活動に参加したおかげなのか、徐々に風向きが変わり出しお客さんが増え、2012年にブシロードが親会社となります。

そして2014年にきたえーる大会が10年ぶりに復活。札幌では初のG1クライマックス開幕戦が行われ、オカダ対AJスタイルズ、中邑対柴田、棚橋対飯伏(飯伏欠場で棚橋対本間に変更)と豪華カードをこれでもかと組み、超満員札止めとなりました。

そこから、2021年を除き(この年は真駒内セキスイハイムアリーナで開催)、毎年きたえーるで行われることになります。


●最後に

きたえーる大会復活は新日本プロレスが頑張ったからこそでありますが、同時に新日ファンが勝ち取ったものだと思います。

これは決して当たり前のモノではありません。

実際、コロナの影響があったとはいえ、2019年7月に6,900人強を動員したのに、5年後の2024年には1/3程度に落ち込むわけですから。

一度離れてしまったファンが戻ってくるのは難しいです。程度にもよりますが文句を言うファンはまだマシでヒントはあるかもしれませんが、大抵は音も立てずに去っていきます。

集客が落ちた理由は単純で、チケット代が上がった割に満足度が下がったからです。

EVILを責めたがりますが、彼一人のせいではないでしょう。

オカダやオスプレイが去ったのに、新しいスター選手が出なかったというのもあるでしょう。

円安の影響で外人選手を呼ぶのにお金がかかるというのもあるでしょう。

AEWが出来て、WWEか新日の二択以外の選択肢が生まれ、マネーゲームで勝てなくなったというのもあるでしょう。

とにかく色々な要素があるわけです。

人気が落ちてしまう時はあっという間です。実際きたえーる大会が復活するまで10年かかりました。

集客を増やすための一番分かりやすい方法は豪華なカードを組むことですが、札幌だけにいいカードを持っていくのは無理があります。

なので、2019年のタイチ対内藤のように頭を使ってほしいと思います。

手段はどうであれ、選手を育成・成長させたほうが良いとは思います。若い選手が活躍することで、新しいファンを増やすわけで…

もしくは他団体から選手を引っ張ってくる、キャラクターの再構築などもありますが、いい選手はそんなにいないし、マスターワトみたいなキャラを量産する未来しか見えません。

とはいえ、今回のG1の選考に関してはどうかと思いますが…上村・成田・海野あたりは予選から這い上がったほうが良いし、過程を見せないと納得するファンは少ないと思います。

あと、7月の2大会の入りであれば、2連戦を止めて1日にまとめたほうが良いかなって気がします。

2日間あれば多くの選手を使えますが、客の立場からすると倍の値段を払わなければいけないということもいえます。

客席が埋まっている方が気分が高まるし、映像に映った時に見栄えが良いはずです。

何より、多くのお客さんが集まって熱狂する姿こそプロレスの醍醐味ではないでしょうか?

このまま札幌大会の入りが悪くなり続け最悪の展開になると、きたえーるから撤退し小さい会場で地方興行と同レベルのカードを組まれてしまうことです。

そうならないようにしてほしいし、今が踏ん張り時だと思います。

まあ、自分は新日ファンじゃないから、仮に新日が来なくなったとしても困らないのですが。

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