見出し画像

食への執着

装着二日目は、おかゆも食べられなかった。

薄暗い部屋でスプーン片手に号泣。

今の私はおかゆ以下・・・。

食を楽しみに生きているのに

それを取り上げられた悲しみ。

そしてそれがいつまで続くかもわからない。

と、なんて悲惨な人生なんだと思っていたが

私の食への執着は称賛に値するものだった。

なんとなく冷蔵庫に入ってた鉄火巻き。

細かく切ったら食べれちゃった。

おじいちゃんの作った大好きな角煮。

食べれちゃった。

調子に乗って、チーズたっぷりのオムライスまでペロリ。

「何があっても食べられるのはいいこと!安心!生きる本能やね!」

とケラケラ笑いながらオムライスをクルクルしてた母。

1ヶ月くらいは、食べられへんの続くかね?

痩せちゃうよ?

素敵バディになっちゃうよ?

とか思ってたけど、そうでもなかった。

絶望から二日で立ち直った。

自分の順応性?対応力?食への執着?に引いた。

食べられない辛さを知り、

食べられる幸せを余計に感じたので、

毎日毎日、感謝を忘れずたくさん食べようと思います。

せっかく大量のスープとヨーグルトを買ってきてくれたのに、ごめんね。

食べれちゃった、固形物💖

なんて幸せ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?