電線の振動について

1.1.微風振動

電線に水平風が当たると、電線背後にカルマン渦が生じる。
この交番力と電線の固有振動数が、一致し自励振動が生じる。

交番力(対に交わる力)
大きさが同じで、向きが反対の力が交互に加わること。

影響

1.2 微風振動の対策

2.1 コロナ振動

コロナ振動とは、コロナ放電が生じる際の反動で生じる振動となります。

3.1 スリートジャンプ

スリートジャンプとは、電線に付着した氷雪が気温の上昇あるいはたるみの増加によって脱落するときの反動で生じる、過渡的な減衰振動です。

3.2 スリートジャンプの影響

電線の跳ね上がりによって相間短絡が生じます。

3.3 スリートジャンプの対策

相間スペーサを設置します。

4.1 ギャロッピング

ギャロッピングとは、電線に氷雪が付着すると、電線断面が非対称になります。このことにより、空気力学的に不安定になり
揚力が生じます。すると、電線が大きく跳ね上がる跳躍現象が生じます。

4.2 ギャロッピングの影響

①相間短絡
②鉄塔など電線支持物の倒壊

4.3 ギャロッピングの対策