高圧自家用電気工作物の受電方式

受電方式を検討する事項


経済性

設置スペース及び設備費を含めた経済性を考慮する必要があります。 

供給信頼性
1回線受電の場合、事故が生じれば全停が起きてしまいます。
2回線受電であれば、健全相から負荷に電力を供給できます。
このように、系統の事故に備えるため、系統における重要度や影響を考慮して受電方式を決定する必要があります。

③保守性
保安規定により、定期的に受電設備を検査する必要があります。その際に、容易に停電できるかとういう保守性の観点

1回線受電方式
1回戦受電のため、系統に事故が生じると全停が生じます。

2回線受電方式
常用系統と予備系統の異なる配電線からT分岐で引き込み、受電する方式です。常用系統に異常があれば、予備系統から電力を供給します。ただし、電源を切り替える際には、停電が生じます。

ループ受電方式

各系統がループ構成しており、広域連系しているため、供給信頼性が高い反面、保護継電器の協調が難しいです。

スポットネットワーク受電方式
スポットネットワーク方式とは、異なる3回線以上の配電線からT分岐で引き込む受電方式となります。
一系統が、故障や停止している場合でも、他の系統から負荷に電力を供給できるため、供給信頼性が高い受電方式となります。