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還暦に思うこと

わんこの夢

一昨日の夜、久々にアービーの夢を見た。
アービーは、30代の頃初めて飼ったバーニーズ・マウンテン・ドッグ。
大きくて可愛くて無邪気で、最高のパートナー。
自分のだらしない生活のせいで、命を縮めてしまった。
後悔と自責、そして少しの思い出が残っている。
夢に出てきたアービーは、やせ衰え背中の毛が擦り切れ、床にへたり込んで弱々しい。
目は大きく見開き、恨みもなくまっすぐに私を見ていた。
アービー、水飲む?と声をかけ、水を差し出すと躊躇なく飲み始めた。
アービー、水飲めたな、と声をかけたとたん
涙が溢れてきた。
久々に夢の中で泣いた。
目が覚めると部屋は暗く、涙は出ていなかった。
嗚咽が零れそうになったが、噛み締めた。

ああ、アービーはまだ私の近くでおるんやなあ、と。
嬉しかった。
もうすぐ会える日が来るんやろ、と。

アービーだけではない。
結婚後に飼った2代目アービーも
ルナも
みんな近くにいて、いつか会えるんやなあ、と。

この日思ったこと。
なにかの拍子に、ルナを思い出す。
ある時は、涙が流れ、
ある時は、ため息が出て、
ある時は、笑顔になる。
そんな時は、きっと傍らにルナがおるんやなぁ、
アービーも2代目アービーも同じ。
近くでクンクンしとんやなぁ、と。

嬉しくもあり、寂しくもあり。
夢の中で、会えることを夢見る還暦のオヤジ。

※写真は2代目アービー

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