ぱぷりか対談企画|福名理穂のルーツvol.4 対談相手:ミオさん
ぱぷりか主宰・福名理穂の演劇のルーツをさかのぼる対談企画。ラストとなる第4弾のお相手は、地元広島で学生時代からの友人ミオさん。演劇のために上京するまでの福名の素顔にせまる。
―福名理穂の青春時代
ミオ:小学校3、4年で同じクラスだよね?
福名:そうだね・・あんまり覚えてない(笑)
ミオ:わたしも(笑)
福名:5、6年も一緒だった気がする?
ミオ:一緒だったよね!?何組だった?
福名:2組だった。
ミオ:じゃあ一緒だ。
福名:なんだかんだ一緒なんだよね(笑)
ミオ:一緒だ(笑)小学校の理穂は漫画描いてるイメージしかない。
福名:漫画クラブだった。
ミオ:理穂が描いた漫画読んだ記憶があるんよ。
福名:中学校の時に描いたかも。恥ずかしいやつでしょ?(笑)暗黒時代!
ミオ:でも面白かった。内容覚えてないけど面白かった記憶だけある。理穂は「楽して稼ぎたい」ってずっと言ってた。
福名:ははは(笑)
ミオ:漫画を描く人か、小説家になるんだろうなと思ってた。
福名:家から出ない仕事がしたいと思ってた(笑)
ミオ:私と彼氏の、いろいろあった話を、将来書くって言ってた(笑)
―演劇との出会い
ミオ:中2で作ってたよね?
福名:中2で作ったね
ミオ:急に演劇つくるの?ってびっくりした。
福名:演劇って何するか知らずに演劇部作ったもん。別の中学校の知り合いが演劇部に入ったって聞いて、私も演劇部作るってみんなに言って(笑)興味ないだろう人たち含めて、名前だけ書いてもらったり、演劇に詳しい先生もたまたまいて運良く作れた。
ミオ:ラッキーだね。でも初めて出た大会で優勝?してたよね
福名:最優秀賞?とれたね
ミオ:すごい(笑)でも私も親子劇場行ったり、小さい頃から演劇は割と見慣れてたんだけど。理穂は絶対病弱な女の子の役だったよね(笑)理穂以外はだいたい大人役で。
福名:パジャマ着てたね(笑)
ミオ:基本重い話だよね(笑)
福名:私、病死するもん。そしてお母さんが看取る(笑)
ミオ:発表の時に理穂のママの横にいたんだけど、誰も演劇の賞のシステムを理解してないから「呼ばれないね」って2人でずっと言ってて(笑)
福名:私も全然わからなかった!最優秀賞が1位っていうのも知らない。
ミオ:だから最優秀賞って言われてから、そのすごさを理解するのに結構時差があった。
福名:あったあった。でも周りの演劇部の人が悔しそうに泣き始めて、それでなんとなく理解するという・・・。
ミオ:理穂のママが一番状況をわかってなくて。たぶん優勝だよって教えた。
福名:審査員つかまえて「なんで最優秀賞なんですか?」って聞いたんだよね。
ミオ:そうそう!そしたら「大人の演技がすごかった」って言ってたのが印象的。友達だから私も純粋なお客さんとしては観られてないんだけど、次の年に他の作品観たときに違うなと思った。入って来やすかった。中学生っぽく「セリフ読んでるな」っていうのがなかった。
福名:おおお。
ミオ:そこから理穂は演劇に進むんだなと思った。
福名:へー!
ミオ:演技とかはしないの?
福名:そこまでの自意識がない(笑)
ミオ:まあね。
福名:求められればやれるかもしれないけど、率先してやりたいことではないかな。だから率先してやりたいことをやってる。
ミオ:それが一番いいね。理穂の病弱な子は見たいけど(笑)
福名:すぐパジャマ着て死んじゃう(笑)でも、その時楽しくてみんなに色々言っていたことが、実は「演出」だったんだなって後に思ったの。演出の原体験はそこかな。
ミオ:高校生になって友達の演劇部の作品観に行ったけど、理穂が中学校の時にやってた方が大人っぽかった。
福名:そうなんだ。
ミオ:何が違うんだろう。
福名:演劇部っていう色を知らなかったのは大きかったかも。演劇部の先生が教えてくれたりはしたけど、鳥になりきれって言われても鳥にはなりきれないから(笑)もちろんやるんだけど、鳥にはなりきれないなあって一般の感覚で思ってた。鳥も「チュンチュン」って鳴くけど「チュンチュン」っていうことを言いたいわけじゃない。わかる?(笑)
ミオ:その独特な雰囲気がでてたのかな(笑)
―学生時代の素顔
理穂:これまでの対談ではみんなに尖ってるって言われる。
ミオ:広島じゃそんなこと一切思われてないよね(笑)尖ってるなんて思ったことない。
福名:たぶん人見知りだったんだと思う。繊細だし。
ミオ:繊細・・・?
福名:相手によるのかな(笑)まあ、広島ではでろんでろんだよね(笑)遅刻するのもオッケーみたいな感じで。
ミオ:理穂は家にいて、みんなが集まってくる感じだよね。でもみんなも待ち合わせした時間には行かない(笑)
福名:みんな来たら着替えてた。
ミオ:基本だらだらしてたよね。理穂の家でみんなでだらだらしてた。
福名:家もみんな近いしね。
ミオ:親も理穂の家だから安心してほっといてくれた。
福名:溜まり場ではあったよね。鍵あいてたら勝手に入ってーて感じで。
ミオ:ピンポンもしないで入ってた。
福名:行きたいところがあるわけでもないし、行きたくないわけでもないけど。
ミオ:服に特段興味があったわけでもないしね。何してたんだろうね(笑)そういえば高校卒業して東京行くまで焼肉屋でバイトしてなかった?
福名:精肉屋ね。肉を量り売りしてる裏で、鶏肉のカットとか、モモ肉の骨を取ったりとかしてた。ニートからの肉屋でしょ(笑)
ミオ:だからすごく心配だった。私が広島にいなかったから様子わかんないし。東京行くってなって安心したもん。
福名:いや〜行くしかなかったもんね。
ミオ:やっぱり最新のものが集まってくるしね。理穂のやりたいことを考えたら、広島に近い大阪とか福岡みたいな都市よりよかったと思う。
福名:そうだね。遊びにはいきたいけどね。来年に富士山登ってみたいと思ってるんだよね。
ミオ:え!!わたし来週登るよ!(笑)
福名:えー!!ちょっと後で詳しく教えて(笑)
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【公演概要】
MITAKA “Next” Selection 19th
ぱぷりか第四回公演「きっぽ」
2018年9月7日[金] - 9月17日[月・祝]
三鷹市芸術文化センター 星のホール
<作・演出>
福名理穂(ぱぷりか)
<キャスト>
瓜生和成(東京タンバリン)
川隅奈保子(青年団)
安東信助(日本のラジオ)
板橋優里
橋口勇輝(ブルドッキングヘッドロック)
石渡愛(無隣館)
岡奈穂子(ぱぷりか)
坊薗初菜(ぱぷりか・無隣館)
▼詳細・ご予約はこちら
http://puprika.wixsite.com/papu/tugi-cm8a
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