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21.悪い癖

ピアノレッスンも、20回を終えた。
全20回、先生からの指導や情報は、毎回てんこ盛り。
録音を聴くと、その時の私のヒドイ演奏を、なんとかしたい…という思いがビシビシ伝わる熱いレッスンだ。
音楽の知識も、テクニックも、練習方法も、惜しげもなく与えてくれる。
ありがたい、本当にありがたいことだ。拝みたくなるくらい。
記録を残しておくようにしてるが、書いておいても忘れていることもいっぱいある。
あー、勿体ない…もっと自分のものにできたらどんなにいいか。

そんな先生からの教えは、素直に受け止めようと心がけている。
プロになりたいわけでも、華やかなライトを浴びたい訳でもない。やりたい…と素朴に思ったことができるようになればいい…という思いで始めたピアノ。自分の中で一歩進む為に頑張る。ただそれだけ。
20年前だったら、こんな気持ちではいられなかっただろう。もっと、貪欲に、目標や目的を定めなければ、モチベーションは保てなかっただろうと思う。
きっと少ない経験やプライドが邪魔をして、さぞや生意気な生徒だっただろう。

今や「恥も外聞もなく」やっていける。
そう思っていた。

が、ちょっとハッとさせられた。

間違えたり、わからなくなっちゃった時に、笑ってごまかす私の癖。

「笑ってごまかすのは、本気でやってない、
私は本気を出してないというアピールだ

確かに、笑うと力が抜けて、その後はグダグダ路線…。
場が和むかと思いきや、不快にさせてしまうようで、ピリピリした雰囲気に。
良いことなんて一つも無い。

思い返すと、
そんな風にして来たことが多かったのかもしれない。自分を甘やかすために。
−これくらい、許してね!
−こんなカッコ悪い私、ホントは違うハズ??
−でも、大丈夫、私自身は気にしてないから。

自分に甘い私。
だから、私の人生こんなもんだったのかも。笑

…ほらまた笑ってごまかす…

最近身近な人から、私の生き方や仕事に対して、「もったいない」と言ってもらうことが多くなった。
それは、「もっとやれたはずだよ」というメッセージなんだろうな。
自分を甘やかして、自分にブレーキをかけていたら、進めないのは当然だ。私なんてこんなモン、っていうのは謙遜でも何でもなく、自分を甘やかしてるだけ。

人生、まだまだいっぱい学べる。

若いモンに喝を入れられるような、迫力のあるおばあちゃんにならなくては。
人に対してきちんと物申せる人というのは、自分に自信が持てる人なんだろう。

音楽は表現。
自分で良いと思ったものを信じて、演奏して、人に聴いてもらうためには、真っ向勝負でなければ!!

昔々、懸命に音楽をやっていた頃、
「ねぇ、私ってすごいでしょ?」ってよく言っていたことがある。どれだけ奢ってるんだよ、と恥ずかしくなるようなセリフ。
イヤなヤツ、嫌われ要素満載だ(笑)。
でも、自分の精一杯を見せていたからこそ言えたセリフなのかもしれない…とも思う。
ちょっと大人になった私は、
「どう?これ良くない?」と、言いたい。
そんな表現者になりたい。

意気込んで見たが、道は遠い。
とりあえず、笑ってゴマかす癖、封印。

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