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2021年未練・或爺杯感想戦(3)

前回から期間が空いたので。この記事は
感想戦(1)


感想戦(2)


の続きです。

Ⅴ 未練杯本番と所感

 (2)で記したように2021年未練杯でのARIはCB Lattimoreを1巡絡めたトレードで獲得しました。これが成立したのがちょうど未練杯開幕トレードが発表された時でした。ですので仕事が既に終わっていたわけですが、実際の未練杯の動きを追いながら所感を綴っていこうと思います。

 開幕直後の訳の分からないトレードが乱発される中で上位が進んでいきます。なお上からCBを指名する可能性があるのはCAR・DAL・LACといったところ。8位CARがBPAでChase、10位DALがLanceを指名。そしてCBニーズのある12位PHIは情報通りダウンし上がっていたLVが或爺ピックでワドル。一応LVはD#にニーズを抱えるチームだったのですが担当GMの匂わせ的にCBじゃなさそう…と感じてたので想定内。一方で想定外なのはCBの売れ残り。これはマズったかな…と感じてたところで13位LACの出番…からのトレードでNOのジャンプアップ。「Armstead絡みのトレード相手、ここかあ…」と納得。TL上ではLTを…という声をよく見かけていたのでなるほど…と。そしてここでNOはDeVonta Smithをピック。次いで14位MINがSurtain II を15位MIAのところにトレードアップを仕掛けたTENがFarleyをかっ攫っていきました。そして16位ARIとNOによるトレードが公表されNOは残るCB TOP3のHornを指名しました。

 さてこのように見ると16位でのトレードは成立条件付きのトレードとすべきだったようにも見えます。一方で条件付き発動だった場合は13位NOの指名はCBの可能性が高かったはずでした。なぜならLattimoreの件抜きでもCBニーズがあり、実際数パターンあった成立条件の1つはCB TOP3(+CB Samuel Jr.)がいることだったので。よってリアルの未練杯のようにことが動くとCB3枚が売れきってNow on the clockとなっていた可能性がありました。
 ではトレードダウンは?という話になりますが、時折「考えてみない?」と意思確認のようなDMもしたりしましたが芳しいものはありませんでした。事実18位にトレードダウンしてきたDEN担当GM ねおさんは「18位からのトレードダウンはそれほど上手くいかなかった」とおっしゃっており、どうやら1巡中位からのトレードダウンは相手にとって美味しいものではなかったようです。これは実力が1巡相当とされる選手が少ないことに起因するのかもしれません……。
【参照】

ということで本命のCBがいない中で条件発動トレードかステイでCB以外を指名するかリーチで次のグループのCBを指名することになった可能性が高かったものと、結果論ながらそのように考えられると思っています。

Ⅵ 総括

 最後に総括ということで今回の未練杯でのARIの動きを再確認すると

 1巡16位+2巡49位+22年3巡⇔Lattimore+2巡60位
 5巡160位⇔NT S.McLendon

としてニーズのCBにプロボウルCBを迎えました。基本的な想定としては(1)で挙げた主力の契約期間(およそ2~3年)でのWin now体制です。Lattimoreも5年目OPの21年にタグ付けで22年までの保有を想定してます。つまり22年までは、

 DL J.J. Watt
 DL Jordan Phillips
 LB Jordan Hicks
 Flex Isaiah Simmons
 CB Marshon Lattimore【NEW】
 NB Byron Murphy
 S Budda Baker

という主力陣を保持する体制を組みました。ただ今回の動きの最大の欠点はラティモアのクリーブランドでの逮捕案件。

どのような処分になるか不明ですが、長期のサスペンションとなればブーイングものでしょうし、こちらとしても平謝りものであると思ってます。
 であるからこそ本番はドラフトでCBを狙うでしょうし(また指名権を増やすためのトレードダウンもしようとするでしょうし)、今回Win nowモードを強調したくて獲ったDL(NT)もドラフトやFAで狙うことになるのだろうと思います。

【余録】2021年ARIドラフト結果

……と感想戦書き終えるまでにドラフトが来てしまいました…。せっかくなのでARIのドラフト結果を少し見ていきましょう。
 本番では私の推しチームCARにJaycee Horn(8位)、DENにPatrick Surtain II(9位)とTOP CB3人のうち健康な2人をピックされて迎えました。Caleb Farleyを残して迎えたARIのピックは……

 1-16 LB Zaven Collins

でした。ラッシュも可能なLBで一応Isaiah Simmonsの多彩な能力を補完できる選手を確保しました。一方のCaleb Farleyの方はチームのメディカル部門が判断するのではという話があったようなのでFarleyを選ばなかったということは……なのかもしれませんね。

ドラフト結果
 1-16 Zaven Collins LB Tulsa
 2-49 Rondale Moore WR Purdue
 4-136 Marco Wilson CB Florida
 6-210 Victor Dimukeje OLB Duke
 6-223 Tay Gowan CB UCF
 7-243 James Wiggins S Cincinnati
 7-247 Michal Menet C Penn State

結果的に私が予想してたような上位CB指名や上位指名権のトレードダウンはなくWRもスロットタイプのR.Mooreを獲る形となりましたね…。イザベラとの兼ね合いはどうなるのか…?CBはMarco WilsonとTay Gowanの2人を指名。Gowanはアメリカンフットボール・マガジンの『NFLドラフト候補名鑑2021』のカラー組ですが、Wilsonはリアタイしてる際のTwitter TLを見る限り微妙な感じ。これまたどうなるのか…?また7巡ではWigginsをピックしましたがSは余剰気味。そして逆にデプスが薄目なTEは指名せず。TEの補強はどう考えているのか?こんなところでしょうか。

そういえばIPPプログラムの選手の所属がNFC西に決まり、ARIには奇しくもTEの選手が所属することになりましたね。彼がEfe Obada(DE、現BUF)のように戦力として定着できるような選手だといいですね。

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