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2021年未練・或爺杯感想戦(1)

 去る4月24日、2021年の未練・或爺杯モックドラフトが今年も開催され盛況のうちに終了しました。運営の皆様、GMを担当された皆様、観覧の皆様、ありがとうございました。2021年NFLドラフト本番を直前となってしまいましたが、感想戦を記していきたいと思います。

 本年も及ばずながらGMを務めました。ただ過去2年と違いCAR GMが埋まったので、初めて推しチーム以外のチームを担当することとなりました。個人的に親近感のあるチームはCIN(2番目の推し)・WFT(前CARスタッフ陣が多く在籍)・BUF(HC・選手にCAR在籍経験者多し)…とあります。その中で最終的にARIを担当することになりました。TL上には様子見をされる方々がいらっしゃいましたが、その中でARIのなり手(になりそうな方)をあまり見かけなかったというのが理由です。
(余談ですが、私の選手の一推しはWR A.J. Greenです。ご存知の通り単年契約でARIへ移籍することになりましたが、それもARIを選んだ理由の1つですね。もしARIが埋まっていたら次のターゲットはDENでした。)

【結果】『未練・或爺杯モックドラフト2021』ドラフトボード
http://avestc.blog79.fc2.com/blog-entry-42.html?sp

結果はドラフトボードの通りですが、ここでは少し伏せつつ経緯を記していきます。なお今回の結果について簡潔に述べますと、①予習不足・準備不足の中で②交渉と準備作業を並行して行った結果③①、②の状態の中で思いついた策に固執した結果といえます。
 では21未練杯ARI担当の動きを振り返っていきましょう

Ⅰ ARIのドラフトピック

 未練杯の担当者リストの意気込みに「……ってピック少なっ!?」と記したように2021年ドラフトのARIのピックは少ないです。特に3巡・4巡を失っているのがドラフト戦略として柔軟に動きづらくしています。
 1巡 16位
 2巡 49位
 3巡 79位(→LV。2021年3月にCハドソンとトレード)
 4巡 122位(→HOU→NE。2020年3月にWRホプキンスとトレード)
 5巡 160位
 6巡 201位(→NYG。2020年10月にOLBゴールデンとトレード)
 6巡 223位(←MIN。2021年3月にCコールとトレード)
 7巡 243位
 7巡 247位(←LV←CHI。2021年3月にCハドソンと一緒にトレード)

【参照】ARIファンの方のブログ「アリゾナマニアの知ったか発言集」より

 よってロースターのチェックをしながら同時進行で行ったのはARIより下位の指名権を持つチーム担当さんへの「ご挨拶」DMでした。相手は17位LV~39位CARまで(31位GBはその時フォローいただけてなかったこともありDMできず結局DMせず仕舞い)、仮に2巡にバックしても再度トレードアップで1巡に食い込めそうな相手を対象として様子伺いでした。最もその段階で大まかにも指名権同士のトレード案すら持ち合わせていなかったわけですが。
 こうしてプランとして一番オーソドックスであろうトレードダウンの下地を作りつつ、一方でロースター整理を行いました。

Ⅱ ARIのロースターの整理(主観)とニーズ

 ロースターやデプスチャートは眺めていてもぼんやりとニーズが掴めてくるものですが、やはりより理解するには自分でロースターの整理を行う方が良いです。ということで、自分で53人ロースターを想定して整理していきます。

QB(想定3人)優先度:低
一応3人揃っている。

RB(4)優先度:低+
Chase Edmondsに獲得してきたJames Connerが軸。上中位で獲る余裕はなし。下位で獲るなら(現ロースターでは)リターナーを務めるEdmondsの負担を軽減したい。

WR(6)優先度:中−
今年1年を考えると必要なし。ただし来年を考えるとAJとKirkがUFA。もう少しIsabellaやKeeSeanがもっと存在感を出してれば無視できたのだろうが…。ということで1巡モックではWRが人気だそう。私個人は4巡以降のピックでワイドアウトを誰か引ければ…くらいの感じ。

TE(3)優先度:高−
Maxx WilliamsとDaniels、そして誰か補強で組みたい。2巡とかでPat Freiermuthとか残っているといいですね。

OL
OT(4)優先度:低
Humphries・Beachum、そして昨年ドラフトでJosh Jonesを獲っており、また後述のMurrayがTも可能なことに加えGilbertまでいることから私の中では十分と考えました。また指名権が少ないことから指名全体を考えてもピックの余裕がないかな…と見ました。(アップグレードするなら、誰かを処理(トレード)する必要がある。)

IOL(5) 優先度:低
LGに大型契約中のPugh、RGにはMurray。このMurrayって選手、始めて知りましたがRTが出来て、でもRGで良く昨年はJ.R. Sweezyからポジション奪ったと見ました。そしてCはHudsonをLVからトレードで獲得。さらに控え候補かWintersと単年契約。ということでRGをアップグレードするか否かくらいであり、余裕がないからそのまま…の可能性も十分か。

OL全体としてはIOLの方が補強の可能性あるかな?という感じ。(補強は2巡Freiermuthがいない場合のOPとかになるか?)


DL(6)優先度:中(NT)
3-4DEにJ.J. Wattを2年契約で加え、逆側にPhillipsかZach Allen。一方でNTはスターターが抜けて昨ドラ指名のFotuがいる感じ。よってNTに不安が残るかな…と。ただ指名するにしても上位はない…。

EDGE(5)優先度:高−
Chandler Jonesが最終年もこの1年を考えると控えも含め中々のメンツ。とはいえEDGE1が獲れそうな位置ということで1巡16位でのOPの1つか。

LB(4)優先度:中−
Campbell UFAによりSimmonsが本格的にILBとして始動。ただSimmonsのセットの自由度拡げる意味合いでILB強化もアリとTLで見かける。後述するがこれもバリューな選手がいるので1巡16位のOPとなる。

CB(5) 優先度:高(CB)
Butler加入とAlfordのカットからの再契約で体裁を整えた感じ。全盛期ならなあ…って感じですがAlfordは健康問題から計算が難しい。また控えもよく知らない選手で薄い。どんな形にしろ2人くらい欲しいという印象で1巡16位(からバックするにしても最初のピック)の本命。
 
S(5) 優先度:低
Bakerと延長し他の面々も引き止め、さらに元CINのShawn Williamsも獲ってとちょっと余剰気味。指名権に余裕がないわけなのでまあこのままでいいかなと。

※優先度に関しては私の主観ですので若干適当なところがあります。
※なおこちらもARIファンの方のブログ「アリゾナマニアの知ったか発言集」を参照

と未練杯は1巡指名のみなのでSTは省略しますが、最初の指名権の使いみちはCB大本命、他の選択肢としてLB・EDGE等でBPAといったものだろうということを確認しました。
またロースターを整理していく中でもう1つ気付くことがありました。それが主力の契約期間。JJのARI移籍のニュースが入った際に2年契約ということが印象に残っていたので少々気になり確認すると、
 2022 UFA①:C.Jones
 2023 UFA②:Humphries、Pugh、JJ、Hicks
 2024 UFA③:Hudson
 2025 UFA④:Hopkins
と大体2〜3年で契約の年限を迎えます。因みにQBマレーのルーキー契約期間は2024UFA(5年目OP行使時)。つまりARIの主力選手の契約を踏まえて考えていくと、どう考えても勝負の年に来ているということです。所属するNFC西地区の各チームが勝負に来ていて修羅の地区と化していても…。
 とここまで交渉と同時進行で状況整理を行っていくとある種の方向性が見えてきました。(ただし整理が終わったのが未練杯当日だったのですが…(苦笑))(続く)


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