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マーラーズパーラー余談②

先のレコ倫からのクレームとは別に、対策を施したり、懸念されたりした歌詞を思いつくまま書き出せば、「彼女は逆立ち中ピ連」が「彼女は逆立ち1000mhz」、ソ連製のスホーイをインド製のマルートに替え、まだまだ書かねばならない歌詞もあるのだろうが、一番の問題は一番懸念されたモールス信号を入力してしまったことだった。
「あなたの周波数をこちらの周波数に合わせてください」というモールスでは通常の連絡事項をモールス信号の音として曲中にはめ込んだのだ。
レコード及び放送媒体にモールス信号を使ってはいけないという業界上の決まり事項があり、それを知らずにすでに編集段階に入ってしまっていた。
ましてアナログの時代でもあり、いまさらそこだけ削除もできずもうヒヤヒヤのなか発売された。
そのままいまも継続して市販されているという発売禁止、放送禁止すれすれのところをさまよっている「マーラーズパーラー」なのであった。

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