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「Pantax’s World」とチャー


ソロファーストアルバム「Pantax’s World」。
アルバムの打ち合わせだったか、レコーディング中だったか、ギターのチャー(竹中尚人)が泊まりに来て、風呂上がりのベランダで、ふたりしてパンツ一丁で話し込んでいた。
「今度、阿久悠さんの歌詞でデビューすることになった」と言うチャーに、「おう、どんどんやれ、思いきり暴れてやれ、これからはロックの方からどんどん仕掛けてスターを作り出していかねばダメだ」と檄を飛ばしたことがあった。
後にも先にもパンツ一丁で話し込んだのはチャーだけだ。
以来、彼は自分を、「ンタパ」と呼び、「アーチャ」と返す自分であった。
時を経て時代はフュージョンの嵐が世界を席巻するもハードロックというストロングスタイルを捨てない自分に、スティーヴ・ガッドを聴いてよとか、やたらその辺のミュージシャンを勧めてくるチャーであったが生意気さは相変わらず。
音楽への情熱に取り憑かれて変わらない5歳下の好青年であるのが嬉しくてたまらなかった。

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