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【PANTA絶筆2023年7月3日】 パンタ&セカンドとクラゲちゃん

宮古島のサーウエストというレンタカー会社を経営する通称クラゲちゃんと呼んでいる小宮英孝という男は自分にとって非常に重要なかけがいのない存在なのである。

そう、あのスージークアトロとのツアーを共に戦いぬいたパンタ&セカンドのギターのクラゲちゃんこと小宮英孝なのである。

そのクラゲちゃんがサーウエストを経営していることをしり、よし、ここはみんなで軽くツアーをしながら宮古島へ乗り込み向こうのライブハウスで盛り上がろうと、ラジオ関東とソ連大使館に挟まれたアメリカンクラブでおおいに気勢をあげたものだったのだが、残念ながらその思いを果たせぬまま、昨年ミッキーこと小笠原光隆くんが他界し、ジョージ吾妻・ヒロミ夫妻の主宰で毎年8月14日におこなわれていたメモリアルライブも今年で最期となってしまった。

話を自分に戻し、15歳のとき、バイクの冤罪事件で学校を退学となり、それ以来、バイクというものに触れられなくなり、もっぱら車ばかり転がしていた。そしてセカンドと知り合い、スージーのツアーリハーサルをドラムのジョージ邸宅でやっていたおり、いつもクラゲちゃんはHONDAのCB250に乗って意気揚々と現れていたのである。

それは何気ない日常の一風景だったのだが、ある日、あれっ、そうだ、オレもバイクに乗りたかったんよだね、と気づいてからはクラゲちゃんと深く語りあった。

釣りとバイクとフェンダージャガーを愛する大好きなクラゲちゃん。結局、ハーレーのスポーツスターと一緒に宮古島に移住してしまい、自分がそのCB250を譲り受け、カワサキTR250バイソンを経て、スコルピオにいたるまで、自分のバイク熱を思い出させてくれたクラゲちゃんはかけがいのない大事な大事な小宮くんなのであった。

※この原稿は入院中のPANTAよりブログ用にと2023年7月3日に病床より送られてきたものです。PANTAのブログ連載は、このnoteとrooftopのPANTA(頭脳警察)乱破者控『青春無頼帖』杉作J太郎の現代芸術マガジンPANTA琴心剣胆】 となります。そこで3媒体同時配信となりました。


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