FXXK THAT SXXT制作記
はじめに
すごく思い入れのある曲です。最近のライブでは必ず最後にこの曲でしめます。
本当は、4月にIN THE MUSICではなく、これをリリースする予定でした。
このウィルスの影響下でこの歌詞はどうなんだろうとちょっと自分の中で踏ん切りがつかず、急遽差し替えました。
あのとき(4月初頭)は「すべて忘れなよ」っていう歌詞で嫌に思うかもしれないと思ったからです。
でも、今は、少し考えが変わって、この歌詞をまた歌えるようになることを祈る気持ちがあれば、リリースしてもかまわないのではないかと考え直しました。それで、この曲をリリースすることにしました。
https://FRIENDSHIP.lnk.to/FXXKTHATSXXT_SG
アートワークについて
前回、前々回に続き、このジャケットも自分で作りました。
今回は文字だけのもの(spotify)と写真のもの(AppleMusic)の2種類になっています。
AppleMsuicの方は後にリリース予定のEPのジャケットになっています。
これはEPからの先行シングルなので、そういう風になっています。
文字だけの方は、ちょっとVHS風のずれかたをしていて、割とシンプル。
写真の方は、いわゆる二重露光というフィルムカメラの手法を使っています。
これはトイカメラで撮影していて、四日市のDJ OYAJIさんに頂いたSMENA35で撮影しています。
まず花畑でシャッターを切り、そのままフィルムを巻き上げずに、空に中指をたててシャッターをもう一度切りました。そうすると、こんなおもしろい写真になります。フォトショなどは使っていません。
メロディについて
この曲のフックのメロディと歌詞を思いついたのは、MIXX BEAUTYでライブのあと自転車に乗って帰る途中でした。五反田あたりの坂道で、なぜか急に思いついて、急いでその場でiPhoneに録音しました。
トラックについて
まず、偶然降りてきたフックの、頭の中のあるメロディに、コードをつけるところから始めました。
ギターでメロディを弾きながら、このコードかな? いやこっちのコードかな? なんて探りつつなんとかコードが決まりました。
次はビートです。ビートは骨組みをiPhoneアプリで作りました。
beatmekae2というアプリです。このアプリは好きでよく使います。
この曲は言葉が重要なので、なるべくシンプルに普遍的な音で、普遍的なドラムにしました。
で、それをLogicに取り込んで、音を整えます。
次に、ピアノです。
これは納得がいくまで、何度も弾いて、エディットなどはせずに、ひたすらトライアンドエラーの繰り返し。とにかくなるべくシンプルに。
次にベース。ベースはほかの楽器がシンプルな分、ひたすらルートだけ弾くのではなく、ちょっと動きがあるようにしました。これも納得がいくまで、何度も弾いて、ひたすらトライアンドエラー。
ここで、本当はギターを入れたかったのですが、その日はもう時間がなくて次の日に持ち越し。
それで、次の日あらためて聴き直してみると、このままでも十分だと思い、ギターは入れないことになりました。
結果、シンプルでとても好きなトラックに仕上がりました。
歌詞について
「365毎日が誰かのバースデイ
毎日が知らない誰かを祝うチャンスで」
このラインはFACE BOOKを開く度に日頃思っていたこと。FACE BOOKって開く度に毎日誰かしらの誕生日を祝っていて(オレ自身はもうSNSにお誕生日おめでとうって書かないって決めています。だって毎日FACE BOOK開かないから、言う人と言わない人がでてきちゃうと申し訳なくて)、それを見る度に「今日オレは最悪な一日だったけど、誰かにとっては誕生日で楽しく過ごせたいい日だったかもな」と。BASIさんのリリックみたいに、「気分次第で自由自在」ってことですね。
「あとで帳尻合わせりゃいいよ
ハメ外した奴がヒーロー」
これは、自分のすごく古い活動初期の頃の「真夜中のDANCE」って曲からの引用です。元は「ハメ外す奴がヒーロー」って歌詞です。いまもライブでたまにJacson 5のトラックでやります。ダンスフロアでは、もじもじしてるよりハメ外して楽しんでるやつの方がかっこいいと思います。
「外すわけねぇよこれはただのフリースロー」
子供の頃から高校生までずーっとバスケ生活で、中学校の鬼コーチが「フリースローなんてディフェンス居ないんだから外したら即交代させるからな」っていう人で、だから絶対外せないなと思ってめちゃくちゃ練習したし、実際ほとんど外しませんでした。
生きてるとつらいことがたくさんあって、その度に心が折れそうになります。だけど、このつらい日々も緊張感も、あのときのフリースローと同じメンタルでいけばなんとかなるっしょ?っていう。ある種の自己暗示ですね。それと、DJのタイラ君たちがずっとやってるFREE THROWっていうパーティがあって、そのパーティ、ときどき遊びにいったり、ライブさせてもらったりするんですけど、毎回本当に楽しくて、まさにハズレがないんですよね。すごい好きなパーティ。だからその意味も二重に込めています。
「いつかの自分が決めたルールも
FXXK THAT SXXT
意味なんてないのかも」
何かと「オレはこれやらないって決めたから」とか宣言しがちなときってあるんですけど、それって自分を保つためでもあって、しょうがない部分ではあるんですけど、、パーティではそういうのを取り払っていたいなと思います。
「この音に乗れば瞬間は永久
朝が来りゃどうせパーティの向こう側」
結局、朝は富士そば嵯峨谷・岩本Q・ゆで太郎あたりですかね。
「またSam Cookeみたいに空間をtwist」
Sam Cookeのtwistn' the night awayっていう名曲から
MVについて
とにかく右も左もわからないまま初めて自分で作りました。iPhoneを駆使。ほんとそれだけです。最初と最後にMIXX BEAUTYのライブが見られます。チャーベさんやTA-1くんなどとワチャワチャしていてパーティの感じが伝わると思います。
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