【スペシャルインタビュー】Web制作会社が沖縄で始めた”フルーツグルメバーガー屋”とは?(前編)
こんにちは!PANORAMA Inc. 広報担当です。
私たちはWeb制作をはじめとするクリエイティブの制作会社ですが、今年の6月、沖縄にフルーツグルメバーガー専門店をオープンしました。
PANORAMA初の飲食業態、店名はLITOR(リッター)。
PANORAMAがなぜ沖縄で飲食店を始めたのか?
店名の由来やコンセプトは?どんなこだわりや想いがあるのか?
オープンして4ヶ月が経とうとしている今、LITORの店長・みっちーと、このプロジェクトの発起人である三矢に直撃。
今回は外部PRパートナーの飯島さん(元飲食PR)にお話を伺ってきていただきました!
Web制作会社が何故ハンバーガー店を?
飯島:三矢さん、みっちーさん、本日はLITORについて色々とお話を聞かせてください!
早速ですがなぜ、PANORAMAが沖縄でフルーツグルメバーガー店を立ち上げたのか、そのきっかけからお願いします。
フルーツを使ったハンバーガーの構想は10年前から
三矢:一番始めのきっかけは、僕が大学生の時にパイナップルが乗ったピザを食べて衝撃を受けたことです。
それまでの自分では進んで選ばないような意外な組み合わせが、その時に大好きになったんです。笑
例えばわかりやすいところで言うと、酢豚にパイナップルとかってって好き嫌い別れると思うのですが、「もっと料理とマッチするようにフルーツの使い方を工夫したらどうだろう?意外性がある組み合わせの料理って面白いのでは!」と思っていて。
そこでフルーツを使ったハンバーガーを作りたいなと。
飯島:そんなに前から!
三矢:そう、この構想は10年程前からありました。
ひとりで店舗を立ち上げることや、パートナーを組むことなども検討しましたが、知見のない飲食業という事もあってなかなか踏ん切りがつかなかったんです。
そんな中なぜ今回PANORAMAで取り組もうと思ったか。
少し話が逸れるのですが、
私たちの普段のweb制作業務ではお客さまからのフィードバックやユーザーの反応は、解析ツールを使って数値で確認しています。
勿論それは大切なデータなのですが、「数値などではなくリアルなユーザーの反応はどうなんだろう」と思うことがあって。
その他にも、課題解決策だったり、デザインでのコミュニケーションだったり、Webで培ったノウハウを飲食業で活かせるのではないかと。
そのような経緯で社内でプロジェクトを立ち上げました。
お客さまからのダイレクトな反応が新鮮
飯島:PANORAMA初めての試みなので戸惑うこともあったのではないでしょうか?
三矢:Webと飲食業は全く別の業界なので、
何から手をつけていいのかわからない中進めていき、初めは非効率な方法で進んでいたこともあったかと思います。
今オープンして4ヶ月目ですが、お客さまからの反応は狙い通り、一口食べた瞬間に驚く方が多いです。
「リンゴと照り焼きのソースって合うんだね!」「こんなの食べたことない」「沖縄にこんなお店他に無いよね」などまずまずな反応をいただけているので、プロジェクト参加メンバーの知見やアイデアがちゃんと活きたお店になったなと思います。
何よりもお客さまからのダイレクトな反応や直接リアルな声を聞けることは今でも新鮮な感覚です。
「人と人とを繋げる場所」に
飯島:店長のみっちーさんにお聞きしたいのですが、沖縄という土地でLITORはどんなお店にしていきたいですか?
みっちー:「人と人とを繋げる場所」にしていきたいです。
ハンバーガー店とかコーヒーショップの枠にとらわれずに、沖縄にLITORを広めて、地元の方や観光客の方、他業種の方々とも繋がることができる場所にしたい。
飯島:オープンして4ヶ月が経過しましたが、すでに地元の方や観光客の方と繋がっていると感じる部分はありますか?
みっちー:今は観光のお客さまよりも、沖縄県内や那覇市内の地元の方のご来店が多いですね。
地元のお客さまと話をしていると沖縄特有のものなのか、共通の知り合いが多くて既に繋がり始めていることを実感しています。
三矢:僕の目線から見ていても、みっちーを筆頭にスタッフがお客さまとのコミュニケーションを1つ1つ大切にしていることがわかりますね。
そういった心がけがや行動が、繋がりを広げていくんだと思います。
飯島:私も前職が飲食業だったので、お客さまとコミュニケーションを取って新しい人脈を広げていくのが大事だっていうのは、とても共感できます!
店名「LITOR」の由来・コンセプト
飯島:続きまして、店名「LITOR」の由来を教えてください。
三矢:「LITOR」の由来は「LIT(ヤバい・イケてる)」英語のスラングです。
「(自分達が)ヤバい・イケてると思うものを発信する場所」にしたいという想いから、語尾に「OR(...する人・もの・場所)」をつけた造語です。
この店名を決めるまで紆余曲折あったのですが、最終的に「LITOR(リッター)」としました。
(※ロゴデザインに関しては次回後編で触れています。お楽しみに!)
目指すのは「この世の中にないハンバーガー」
飯島:「ヤバい・イケてるものを発信する場所」…聞いていてわくわくしますね。
どのような「ヤバい・イケてるもの」を発信していくのでしょうか?
みっちー:「この世の中にないフルーツグルメバーガー」です。
LITORのフルーツグルメバーガーはただフルーツを挟むだけではなくフルーツに一手間も二手間もかけています。
例えばLITORのシグネチャーメニューであるパイナップルバーガー「Yellow」だったら、角切りパイナップルのサルサにオリジナルのパイナップルソースを加えてよりフルーツ感を出したり、蓮根のピクルスを入れて食感のアクセントを与えたり。
アイディアを詰め込むだけではなくバランスをみて引き算をしてハンバーガーがトータル的にまとまるようにしています。
お客さまにはLITORのハンバーガーを通じて、新たな価値を感じてもらえたらうれしいです。
「これがLITORのハンバーガー!うまいっしょ?」って自信を持って発信していきたいです!
店長みっちーとの出会い
飯島:みっちーさんが店長になった経緯を教えてください。
三矢:僕が一時期手伝っていた都内のコーヒー屋さんがあって、そこで働いていたのがみっちーでした。ある時そのお店に行ったらみっちーの姿はなく、僕に何のあいさつもなく辞めていたんですよね。笑
「みっちー今どこで何やってるのかな?」と思って電話してみたら、鎌倉のコーヒー屋にいるとのこと。
久々会いに鎌倉まで行ったのですがその時は当たり障りのない会話で終わり、その次に会ったときかな?
「沖縄でフルーツグルメバーガー屋をやろうと思ってるんだよね、もし興味あったら」程度に話をしたんです。
するとちょうど彼も新たな場所でチャレンジしたい気持ちがあったようで、お互いのタイミングが合って「じゃあ、沖縄行っちゃいなよ!」って。笑
飯島:元々お知り合いだったんですね!それは心強いですよね。
三矢:本当に。
飯島:続いてみっちーさんに質問です。三矢さんから「沖縄でハンバーガー屋」と聞いていかがでしたか?
みっちー:率直に「面白そう!」と思いました。
僕は元々ハンバーガーが好きなんです。
高校生の頃はマクドナルドでバイトしていたし、地元の藤沢でハンバーガーとコーヒーのお店で働いていたこともあります。
そしてなんとなく、将来ハンバーガーカフェみたいなお店をやりたいなぁと思っていたんです。
ちょうど三矢さんからお話をいただいたのが、その時のお店を辞めようとしたタイミングで。
飯島:すごくいいタイミングだったんですね。
みっちー:まさに。
それと、飲食業を長い間やっていると固定観念ができてくるんですよね。
PANORAMAのクレドの1つ、「こうあるべきはどうあるべきかを考えよう」を見た時にピンときて。
飲食業とまったく違う畑の人たちと飲食店を作るのってなかなかできない。
新しい発見や新しい経験をして固定観念を壊すことができるんじゃないかなって。
LITORを支える中心メンバー
飯島:店頭にはみっちーさんの他どのようなスタッフさんがいますか?
みっちー:中心のメンバーは3人、ジュンくん・サリア・僕です。
ジュンくんとは共通の知り合いがいたのと、サリアは前々職から一緒に働いていて、僕がラテアートを1から教えました。
沖縄でハンバーガー屋をやるって話をした時に2人とも興味を持ってくれて道連れに。笑 それぞれ沖縄に移住しました。
その他、現地のアルバイトの子が5名います。
三矢:今ではみっちーを筆頭に3人良いバランスで機能してくれています。それぞれの立場でアイディアを出し合っていて。
当たり前だけれど、みっちー1人だけでは今のLITORの雰囲気になっていないなと。今は安心してお店を任せられています。
飯島:みっちーさんとしても、おふたりの存在が心強いではないでしょうか。
みっちー:そうですね。僕はポンコツなんで。
飯島:笑
みっちー:本当に2人が支えてくれてます。これはもう、マジで。
サリアとは前職、前々職から一緒なのでもうバッチバチにやり合いますし、ジュンくんはそれをうまく取り持ってくれます。
逆にジュンくんがあんまり自分の意見を言えないのを、僕とサリアで引き出したり。
自分で言うのもなんですけどバランスが取れていると思います。笑
飲食業素人が立ち上げる飲食店
飯島:みっちーさんが「飲食業素人のWeb制作会社が立ち上げる飲食店」ということで意識したことはありますか?
みっちー:僕が意識したのは、まずはPANORAMAメンバーの話に耳を傾けること。
始めの頃は、飲食業以外の人たちと一緒にお店を作り上げていくのに「そんな意見もあるんだ」と戸惑うことが多くありました。笑
それは先ほども言った固定観念みたいなものでもあったので、飲食業の常識で決めつけないで一度話を聞いてから「どうしたら実現可能になるのか」を考えるようになりました。
ここは自分でも短い期間で変わったなと感じています。
三矢:みっちーにはプロジェクトの開始当初、例えば自分と違う考えがあったとしてもそれも1つの意見。
受け止めた上で店長としての意見を考えてみようと伝えました。
みっちー:飲食専門の会社であれば、短期間での店舗立ち上げはよくあることだと思うのですがPANORAMAはWeb制作会社。
参加メンバーは本業のWeb制作業務と並行しての立ち上げだったので、自分の感覚だとペースが遅く感じることもあって。
僕がジョインした時はまだ物件もスタッフも決まってない状況で。
「初めての沖縄」が「移住」でした笑
僕はお店が始まってからがスタートだと思っていたので、そのスタートがいつになるのかという焦りはありましたね。
三矢:みっちー焦ってたよね。
みっちー:結構焦ってました。笑 三矢さんには言ってましたよね。
(後編に続く)
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今回、 【スペシャルインタビュー】Web制作会社が沖縄で始めた”フルーツグルメバーガー屋”とは?(前編)では、PANORAMAが沖縄で飲食店を始めた理由や、店名の由来などについてお話しいただきました。
次回後編では、オープンまでの過程やロゴ制作の秘話、今後の展望などをご紹介いたします。
お楽しみに!