My precious host siblings

ICUは最高の大学だ。誰に何と言われようと何度生まれ変わってもまた必ずICUに行く。それほど充実した4年を俺に与えてくれた大学だ。
そしてその中でさらに最高の時間がシドニーに留学した1年だ。
この時、合計7人のホストシブリングス達がいたけど、そのうち5人とは本当に実の兄妹のような関係を築けた。俺が帰国すると決まったとき、みんな泣いてくれた。俺が23でJamie15歳, Courtney13歳, Daniel14歳, Jonathan8歳, Long6歳。お前らは生涯の家族だ。何があっても一生忘れない。

その後FBでも見つけられなくてもう一生会えないと半ば覚悟してたJonathanとひと月前ほぼ20年ぶりにFBで再開することができた。もう二度と会えないと思っていたからあまりの感情の高まりに嗚咽した。そのJonathanは今肉体労働に従事してるそうだ。生活は苦しいらしい。でもDMで「みちた大丈夫?毎日すごく苦しそうなポストしてるけど何か僕にデキることある?夜勤してるからいくらかお金あるんだよ、お金が必要なら送ろうか?」と言ってきてくれた。
こんなとき、俺の人生がごくまともで、あんな変質者4人に関われなければ34でとっくに医者になって今10年目の医者で、建設業をしてるJonathanに俺からいくばくか生活を助けられる程度の送金できる立場だったのに、兄貴役の俺が厳しい立場で働いてる15歳下のJonathanの面倒を見れる立場にいれるはずだったのに、そんなことすらできないどころか逆に15歳下の弟に送金の提案をされてることに気持ちが打ち抜かれて涙が止まらなくなってしまった。なんて情けない人生なんだと。15歳下の弟の面倒も見れないのか俺は、と。

なんでこんな人生になってしまったんだろうと思う。知ってる人間には周知の事実だが、俺は16歳から「努力が自分のアイデンティティ」で自分が努力し続ける人間であることこそが自分自身だと繰り返し確認しながら生きてきた。医学部再受験の最初も6畳一間のアパートに住み、テレビ、パソコン、ベッド、風俗通い、漫画雑誌の類いなどあらゆる娯楽を排除して、唯一の娯楽であるiPodだけを聴きながらストイックに毎日10時間勉強だけに打ち込んでいた。そうやって俺は敷かれた道をただ延々と全速力で走っていたら前述のキチ◯イ4人に次々体当たりされてまるでゴールにたどり着けることがなかった。人生を真っ直ぐ歩いていて不運にも1人に体当たりされることはあっても、4人にされる人間なんていないだろう。

俺はきちんとそれなりの経済力を身に付けて、ICUで生活が上手くいってない音楽仲間や前述したhost siblingsたちに経済的な援助をしたかった。それが俺が医者を志した一つの大きな理由でもある。なのに、現状は15歳下の弟分に金の援助を促される身分だ。25歳からの18年、俺の努力や人生に恥じる点などひとつもない。すべての時間を努力に費やしたと断言できる。無理やり入れらた久留米でもY野の変質的嫌がらせを受けながら大学の試験をすべて受かりながらセンターも2次も受け通した。
それがこの現状は何なんだ。あの頃8歳だったJonathanに金の援助を促される。なんでこんなに努力をして、今現在こんな人生にいなければいけないんだ?俺が必要な何かをサボったか?うつつを抜かしてギャンブルや風俗や女にハマったか?自己評価が異常で身の丈に合わない志望校を受験したか?俺の何がたった一つでも間違っていたか?

Jonathanに金の工面を申請されて、自分の中にまだ少なからずあった防波堤が一気に壊れ滝のように水があふれ出してしまった。
こんなにひたむきに、謙虚に、実著に努力したのになぜ今俺はこんな場所にしかいれないのだろう.。その事実が全然理解できない。受け入れられない。今の自分の現実がみずぼらしくてたまらない。

ただの凡人の高齢ニート