家族を老人ホームに入れるまで
はじめに
先日、家族を老人ホームに入れたので、入れるまでに何をしたのかを備忘録がてらまとめたいと思います。
入るきっかけ
地域包括支援センターから紹介いただいた居住介護サービスを使用。
週2でヘルパーと料理や週2でデイサービスを利用しつつ、月1のケアマネージャーとの面談。面談自体は平日のみのため、親戚にお願いしていた。
今年の2月〜4月に帯状疱疹になり、診療の内容も薬も理解できないのに、複数の医療機関に一人で行くなどで収拾がつかず。
また、寝たままの生活が続いて認知症が進行し、薬の飲み間違えが増えたり、日付の感覚が以前以上にわからなったりと自分やヘルパーがいない時間も一人にさせるのは危険ではないかということで、老人ホームへの入居を進めることに。
この時点では本人も決めたところに入ると言っていた。
老人ホームを決める
1.ヒアリング
居住介護サービスのケアマネージャーに施設を紹介する業者の紹介を受ける。
業者に連絡を取り、業者の事務所で1、2時間程度のヒアリングを行う。ケアマネージャーから粗方情報は聞いているようで、家族から見てどんなところが向いているのかを話すイメージ。
また、そもそもの施設にはどんな種類があるか、今の家族の状態や予算ではどんな場所が適しているかなども聞くなどもした。
この時点で5月頭くらい。
2.見学の候補を決める
1のヒアリングから、業者から5件ほどに絞られたリストを作成してもらう。リストでいただいた施設の情報を調べて、予算や印象から見学に行く候補を3箇所選ぶ。選んだら、自分の空いている日を伝え、業者に見学の予約を取ってもらう。
3.見学
家族の今の認知症の進行度では、施設を決めるような判断力も記憶力もないため、本人が見学して決めるより、家族が回って決めて上げたほうが良いとのこと。
そのため、業者の方と自分の2人で施設を回ることに。1日で3箇所、自分の車で合計100kmほどの移動になる。
施設では、部屋や設備を見せてもらった後にデイサービスのスケジュールや入居までの流れ等を会議室で説明を貰う。
デイサービスの量や庭の大きさ、食事や入居者の雰囲気等、同じ値段帯でも結構違う印象だった。
見学が終わったら、翌日までにどこが良いか決めて、業者に連絡する。
親戚と連絡をとって、どこが良いかすぐに決めて連絡。
この時点で6月頭くらい。
施設に入るための準備
1.事前書類の記入
入居申請書のような簡単な書類を最初に郵送。
その後は、次の工程である面談に向けて、家族について理解するための書類を記載する。
いつどこに誰と住んでいたのか、既往歴や性格、家系図等をB5用紙5枚分くらい記載する。
2.健康診断
入居のために診療状況提供書と健康診断書が必要になる。
有給をとって、家族が通っていた病院に連れて行き、健康診断を受けて貰う。
ただ、当日の朝には何故か施設には入らないと2時間以上拒否をされたりなどした。
2週間後くらいに結果を受け取り、受け取った時点で施設に連絡し、次の予定である面談の日取りを決める。
この時点で6月末くらい。
3.面談
ほとんど落とされることはないらしいが、入居審査として、面談と健康診断の結果が見られる。
家族を連れて施設へ行き、本人に部屋や設備を見せる。
また、上記の書類の提出や本人の意思を確認等する。今後の流れの説明を受けたり、入居日の決定も行う。
1時間くらいで終わったので割と短め。
7月中旬。
4.公的書類の準備
家族と自分の住民票と印鑑証明書が必要だった。今はマイナンバーカードがあればコンビニで発行できるが、家族のパスワードが分からず役所まで行った。
また、引き落としのための銀行印や自分の実印等も準備が必要。
5.荷造り
施設からリストアップされた物を用意する。上履き、タンス、テレビ等。足りないものの購入も行った。この辺は親戚とヘルパーに任せた。
入居日とその後
1.当日
携帯や薬等当日朝に最後の準備をして、施設に向かう。到着後は当日の手続きが2時間程度。
病院、薬局、支払い等それぞれに対して署名と印鑑の連続。
その他、本人の所持するお金や飲み物の事など、暮らす上で気になるところを確認したり、荷解きをしたり。(荷解きは親戚に任せた)
また、ケアマネージャーや老人ホーム紹介業者、その他の親戚等に無事入居できたことを連絡も行う。
8月上旬。
2.直後のタスク
入居金の支払いがマスト。多額なため、家族の通帳を使って窓口で手続きを行う。
その他、新聞等の家で家族が契約していたものも解約していく。必要あれば名義変更も。
追加で、家族から電話がかかってきたりするので、相手する必要もある。仲良くないので、事務的な会話のみだが、同じことを何回も電話かけてくる。おそらく次第に施設の人に確認するほうが楽になるはず。
3.今後も続いていくタスク
足りないものの補充。過ごしていく中で足りなそうなものを随時施設に持っていく。特に服は冬物をまとめて持って行く必要がある。
最初は多いと思うが、少しずつ減るはず。
また、自販機くらいにしか使わないがお金を補充する必要もある。直接持っていくか現金書留のどちらか。寝たきりになるまでは続くタスクになるはず。
最後に愚痴
色んな意味でしんどい。
まずは、時間的な意味。
休日も何日も消費するし、平日の休憩時間に施設や親戚に連絡をとったりの連続。合計100時間以上はかかったと思う。
つぎに、責任感。
子供も育てたことないのに、家族の今後の人生を背負う選択をしなければならない。
金額も自分が今まで扱ったことのない金額。
何とも言えない重圧がストレスになる。
そして何よりメンタル面。
最初は了承をもらって自分で施設を決めたのに、後から、勝手に決めるなだの、追い出すくらいならアンタが出ていけだのと怒鳴られる。1〜2時間くらいの会話なのか怒鳴り合いなのかを合計6回くらい。
基本、もっと年いった方の話じゃないと聞き入れてくれない。裏では舐められてるんやろなというのが話してて伝わってくる。
入居日の朝も拒否されるのではないかと話しかけるのでさえ憂鬱になる。
そもそも家族と仲良くなく、一緒に住んでても2ヶ月に1回金の話をする程度の関係値だったので特にしんどい。
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