【保存版】TCG初心者必見!スリーブのあれこれ教えます!
今回はかなり長くなってしまったので突然の本編!
カードゲームで遊ぶならば是非一緒に使って欲しいアイテム
カードを1枚づつ保護するビニール製のカバー『スリーブ』について
“何故必要なのか?” “どんな物なのか?” というお話です。
スリーブの使用自体は任意なのですが、別途購入しなければならないという点以外のデメリットのほぼ無い商品ですので強くオススメしております。
店員として働いていた時、接客時に質問された事なども踏まえながら初心者の方にも分かる様に説明・紹介したいと思っておりますので、
・購入が必要なのか検討している方
・初心者の方への勧め方
など何かの参考になれば嬉しいです。
何故TCGで遊ぶ際に『スリーブ』が必要なのか?
ゲームをする上で必要なスリーブとは
“裏面が不透明なゲームに適したスリーブ”です。
これは1つのデッキ毎に統一されたデザインである必要があり、後ほど別で説明しますが両面透明のスリーブではダメです。
理由はいくつかあるのですが、
・紙製の傷付きやすいカード本体を保護する為!
これが1番です。
カードの素材は紙なので、気を付けていても数回遊べば傷が付いてしまいます。
折角手に入れた大切なカードですので、カードの購入時からセットでの使用をお勧めしています。
・自分のカードであることをアピールする為!
スリーブには数え切れない程の種類やデザインの物が存在しているので“周りの人と全く同じ物を選んだ”という事は少なくなります。
こうやって自分の選んだスリーブをみんながそれぞれ使うことで
『遊んでいたらどれが誰のカードかわからなくなった。』
『1枚足りなくなって探してるけど見つからない。』
という様なトラブルを回避することが出来ます。
このトラブルは実際頻発していましたし、裸のままの状態で無くしてしまったカードの持ち主を探し出すのは不可能に近いので未然に防げるよう自衛しておくに越したことはありません。
そしてこれは大会に参加する時の注意点ですが…
・規則として“裏面の不透明なスリーブ”の使用がほぼ必須な為!
大小問わず、ほぼ全ての公式大会において参加条件として“裏面の不透明なスリーブ”を使用する事との記載があります。
これはカードの傷や折れ、汚れによって裏面からカードの判別が出来てしまうことを防ぐ為です。
本人が意図していなかったとしても“マークド”と呼ばれる不正行為とみなされる場合もありますので、それが無いように公平を期す為の参加条件となっています。
そしてこれが“両面が透明なスリーブ”ではダメな理由でもあります。
透明では結局中のカードが見えてしまうので意味がありません。
同じ理由でスリーブをしていたとしても著しく劣化の目立つものはダメです。
※基本的にスリーブは消耗品なので傷が目立ってきたら交換してください※
例を挙げるならば…
トランプでババ抜きをして遊ぶとしましょう。
その時に“ジョーカーだけ新品の綺麗な物”を用意して、他は使い古したトランプ。
どこにジョーカーがあるのか一目瞭然。
みんなそれがババだと気付いているのに楽しくゲーム出来るでしょうか?
これは極端な例え話ですが…こういう事です。
スリーブが汚れたり傷付いた場合はスリーブだけ交換すれば中のカードを綺麗な状態に保ちやすいですし、友人間で遊ぶような場合でもお互い楽しく、気持ちよく遊ぶ為にもスリーブは必要なアイテムだと思っています。
スリーブの基本的な“サイズ”
購入をする時に重要で注意するべき事はスリーブの“サイズ”です。
今販売されているTCGの規格サイズは(例外もありますが)大きく2種類。
スリーブも同じく基本となるサイズは2種類で、
・スタンダード(レギュラー) 約65×90㎜
・ミニ 約61×88㎜
メーカーによって多少の誤差はありますが、
カードの種類によってどちらかのサイズに分類されています。
数字で見るとあまり差があるようには見えませんが…
ミニのスリーブにスタンダードサイズのカードは入りませんし、
スタンダードのスリーブにミニのカードを入れると、カードがシャッフル等の弾みで飛び出してしまうくらいぶかぶかです。
つまり間違えて買ってしまうとほとんどの場合“使い物にならない”訳です。
加えて、スリーブは公平である為に必要な商品だと前述しましたが…
その関係で一度開封しているスリーブは返品が出来ないケースも結構あります。
必ずカードショップで店員さんに尋ねたり、自分でサイズを確認してから買うようにしましょう!
スリーブの種類は?
これもメーカーによって様々な種類があるのですが、今回はメジャーなサイズだけ抜粋して紹介していきます。
・スタンダード(レギュラー)サイズ
・ミニ サイズ
これはカードが程良く収まるポピュラーなサイズ。
前述した通り、TCGの種類によってどちらかの規格サイズに合うようになっています。
素材としては柔らかく、このスリーブサイズで裏面が不透明な物がゲームに適していて、キャラクター等がデザインされているものは『キャラクタースリーブ』『キャラスリ』と呼ばれています。
このサイズで両面透明タイプの物はカードを保管する目的で販売されているものが殆どです。
・インナー(パーフェクト)サイズ
カードがほぼ隙間無く収まるピッタリとしたサイズ。
※これにもミニ・スタンダードの2種サイズがあるので注意※
しなやか且つ柔らかめの素材で、両面透明の物が多く保管用として使用する方も多い反面、頻繁なカードの出し入れには向いていません。(かなりタイトに収まるので、気を付けないとカードの折れや傷の原因になります)
・オーバー(アウター)サイズ
スタンダードやミニサイズのスリーブの上に被せる大きめサイズ。
※これにもミニ・スタンダードの2種サイズがあるので注意※
硬めの素材で、言わばスリーブを保護する為のスリーブといった商品。
お気に入りのキャラクタースリーブの劣化を防ぐために愛用されている方が多いサイズです。
このサイズにカードを直接入れてもぶかぶかなので保管用には向きません。
・カードローダー
厚みのあるプラスチック素材の硬質ケース。
スリーブとして使用するには向かず、お気に入りのカードを大切に保管しておきたい場合などに使われます。
ゲームでは使用出来ない場合も多いので絶対傷付けたくない“特別なカードを保管する用”という認識です。
売り場でスリーブコーナーにあるものは上記のものが多いと思います。
調べたら出てくる『2重(3重)スリーブ』って何?
これは接客時に頻繁に質問されていました。
メーカーの規格の相性によっては出来ない場合もありますし、必須では無いのですが…
憧れている方も多いようなので参考までに。
どういうものかというと、
1枚のカードに対して少しずつサイズの違うスリーブを複数枚重ねる事です。
重ねるスリーブのサイズが2種類であれば“2重スリーブ”、3種類であれば“3重スリーブ”と呼ばれます。
(お土産物のマトリョーシカをイメージしてもらうと分かりやすいかと思います)
スリーブを複数枚重ねて使用する場合も1デッキ分全て同じように統一する必要があります。
『2重スリーブ』の重ね方
・インナースリーブ → スタンダードorミニスリーブ
もしくは
・スタンダードorミニスリーブ → オーバースリーブ
『3重スリーブ』の重ね方
・インナースリーブ → スタンダードorミニスリーブ → オーバースリーブ
これを応用することで
『ミニ規格のカードでスタンダードサイズのスリーブを使用』
することが可能になります。
・ミニスリーブ → スタンダードスリーブ
ミニサイズの規格のキャラクタースリーブはスタンダードサイズよりも圧倒的に種類数が少ないので、“どうしてもこのスリーブが使いたい!”という場合に活用出来るかもしれません。
上記が一般的なスリーブの重ね方の例です。
もっと細かくたくさん重ねられるように商品展開されているものもありますが、あまり重ねるとカードが見えづらい・シャッフルしづらい、といった不都合も生じますし、
ゲームによっては『スリーブは3重まで』というような公式の指定もありますので程々が無難です。
まとめ
あれこれ細かく書きましたが、総合して
『スリーブは絶対あったほうが良い!』
というのが私の意見です。
保護者の方でお子さんに買ったほうが良いのか悩んでいる方や、
種類が多すぎて購入に踏み出せなかった方を今まで何人も見てきたので
同じように悩んでいる方のもとへ、このnoteが届いたら嬉しいです。
TCGプレイヤーにとってデッキ・カードは大切なコミニケーションアイテム。
カードの扱い方や保存状態からそのプレイヤーがどういう風にカードと向き合っているのかが見えてくると思っています。
もちろん使い古した長年の相棒のような傷も味があるカードも良いと思いますが…
新しいカードを大切に長く使って欲しいというのが長年カードを触ってきた経験からの正直な気持ち。
カードやブースターパックにお金を使いたい気持ちを少しだけ我慢して、スリーブを使ってみませんか?という私、ぱんだ からの提案でした🐾
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